Roots

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怒濤の年度末もいよいよ終盤を迎えます。

独立1年目にして、本当に色々なプロジェクトに関わらせていただきました。
つくづく、人とのご縁が仕事に繋がっているなぁと感じます。

そのプロジェクトの1つ、佐世保の俵ヶ浦町のトレイルサイン&マップづくり。
私の恩師の研究室とともに関わらせていただきました。

熱心な地元の方々と、毎回熱い議論を交わしながら、
地元のお母さん達がいつもつくっていただく美味しいご飯と豊かな風景に癒されながら、
俵ヶ浦町ならではのトレイルコース「歴史遺産トレイル」ができました。

サインは九大チームと地域住民の完全手作り。
マップも地元の人たちのご意見たっぷりの「ここならでは」の道標。
30日にはそのコースのお披露目会があります。
まずは、地元による地元再発見。

私も関わらせていただくまで知りませんでしたが、
ここ俵ヶ浦半島には、俵ヶ浦町以外にもまだまだ魅力的な地域がたくさん。
この地元目線の地域づくりが、他の地域にも広がっていくといいなぁー。

こうした地域との出会いが、私の仕事の最大の幸せです。

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地元の人たちとの手作りサイン

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地元の人たちと考えて出来た歴史遺産トレイル

土木コレクションHANDS+EYES

大学は土木学科出身で、地域づくり・観光の世界に足を踏み入れてからは
長らく土木の世界から遠のいていました。

独立すると様々なご縁が生まれるものです。
今年土木学会が創立100周年ということで、これまでの土木が豊かな日本を
築いた功績やこれからあるべき土木の姿を探ってための100周年記念事業が
1年間かけて開催されます。詳細はこちら↓↓↓
土木学会100周年ホームページ

私は大学で景観や土木設計を学んでいたこともあり、
これまで先人達が手間ひまかけてつくってきた土木遺産の数々や
新たなコンセプトでこれからの時代を切り開く土木プロジェクトを
展示、情報発信するプロジェクト「土木コレクションHANDS+EYES」
のお手伝いをさせていただきます。

先人達が手書きで書いたドローイング(図面)は感動もの。
1つ1つ魂込めてつくってたんだなーということが、
圧倒的な図面を前に感じるのです。

年度明けからは具体的なプロジェクトがスタートします。
詳細はそのときにでも。

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Discovery Karatsu Heritagesのポスター

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唐津五感トリップ(表紙)

唐津五感トリップ(まちあるきツアー)

唐津五感トリップ(まちあるきツアー)

唐津五感トリップ(体験プログラム)

唐津五感トリップ(体験プログラム)

社外スタッフ(タウンマネージャー)として、一緒にお仕事をさせていただいている
唐津のまちづくり会社、いきいき唐津。

唐津のまちなかには、歴史や建物、お祭り、唐津焼、食文化、職人文化と、
時代を越えた地域資源がいまもなお現役。

そんな魅力や唐津の豊かさをもう一度市民や観光客に再発見してもらおうと、
いきいき唐津では「唐津再発見プロジェクト」を2つ展開しています。

1つは、近年倒壊に歯止めがかからない唐津の「歴史的建造物」を
再発見する「Discovery Karatsu Heritages」。
もうひとつは、地元でガイドさんを育成し、
地元目線から唐津の魅力を発信・体験・交流する「五感トリップ」。

2月末から始まります。
1人でも多くの方々が唐津の豊かさを再発見し、
できれば地域住民がこの豊かな財産を守り育てる地域づくりの
「仲間」になっていただければ。

小さな取組みではありますが、この積み重ねがきっと、
後世に繋がっていくと信じて。

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唐津の海辺に佇む二タ子三丁目倉庫

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豊かな唐津の海

唐津の海辺に佇む空き倉庫を見つけたのはかれこれ5年前。
それから、倉庫が唐津市に無償譲渡され、
地元有志が集まった「唐津みなとまちづくり懇話会」によって
活用の検討が行われた。最終的には、そこを使うであろう地元の若い
飲食店オーナーやアーティスト、デザイナー、プランナー等で構成された
「GATSU FACTORY」に再建の道を託された。

具体的にどういう活用が望ましいのか。地元で全くと言っていいほど
認知されていないこの倉庫が、唐津にとってどんな意味を持つのか。
眼前には海が広がって、波音が静かに聞こえる。
豊かな場所であることは間違いない。
まずはこの場所に来てもらって、知ってもらうことが必要だ。
そこで、3年間の期間をもらい、どんな活用が望ましいのかを検証する
社会実験と称したイベントを開催することにした。

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第1回(フリーマーケット)

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第2回(プチクラフト展)

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第2回(スケボー大会)

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第3回(クラフトマーケット)

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第4回(一夜限りのみなとBAR)

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第4回(一夜限りのみなとBAR)

毎回毎回違うことにトライし続けた3年間。
集客という実績は得ながらもどこかしっくりこなかった3回目。
具体的に「こんな空間にしたい」というイメージがはっきりしたのが4回目。
10月中旬に開催した4回目のみなとBARは、ガツファクトリーのメンバーが
ひとつになってつくりあげたと実感できた。
手間ひまかけた分、来場者からお褒めの言葉をたくさんいただいて、
非常に達成感のあるイベントとなった。

この4回目で、ひとまず3年間の社会実験は終了。
延べ4000人程度の人には来てもらい、唐津に海があることを知ってもらえた。
「こんな場所が欲しい」と、みんなが一生懸命になって、
なんでもかんでも言い合える仲間ができたことが何より嬉しかった。

社会実験の成果を踏まえて、みんなの想いがこもった
活用提案書をつくります。

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GATSU FACTORYの有志達

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須賀神社から望む小城市街地

独立してから、少しずつではあるが、地域活性化や観光、
地域ブランドのお仕事をする機会をいただいている。

その中で、地域づくりをこれからを担う地元の若手の方々
(といっても私より年上ですが…)を対象に、数回のまちづくり勉強会の
機会をいただいたのが佐賀県の小城市。
冒頭の写真は、よく観光ポスターで使われる小城市の代表的な風景。

小城市は何度も通ったことはあるが、お話をいただくまで降り立ったことが
なかった。「羊羹のまち」というイメージは持っていたが、佐賀の小京都とも
言われる風光明媚なまちのイメージはあまりない。そんなまちのことも知らないで
お話するなんてとんでもない。そう思い、小城市役所の方にご案内をいただいて、
まちなかを歩いて散策。

すると、羊羹以外にも、お宝がいっぱい!鉄道旅が好きな私にとって、
まず嬉しいのは小京都をイメージづけるこの駅舎。
いつもヨーロッパを旅した後にがっくりするのが日本の駅前の画一的な風景だが、
小城にはその佇まいがまだ残っている。

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佐賀の小京都の玄関口。

小城の市街地は、この駅から山間にある須賀神社までがシンボルロードに
なっていて、まちの構造がとってもシンプルだ。これ、活かさない手はない。
須賀神社までは歩いていくことができて、その道すがらにリノベーションされた
施設や酒造、豊かな川が流れていたりと、歩くにもとっても良いところ。

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小柳酒造の歴史的な佇まい

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近年改修された旧深川家住宅(外観)

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近年改修された旧深川家住宅(内観)

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須賀神社前を流れる豊かな河川

そして何より、須賀神社がまちにアクセントを与えている。まちのシンボルだ。
須賀神社を上ると、豊かな自然と美しい景色を望める展望台が用意されている。
展望台でお会いしたおじちゃんは、定年まで大阪で働いた後にUターンで地元の
佐賀に戻ってきたが、小城の豊かな自然や文化に惚れ込んで移り住んできたそうだ。
毎日ここに来て風景を眺めているらしい。こういうおじちゃん、まちにとっては
とっても大切な存在。こういうまちに想いを持った方をお見かけすると、
無性にヒアリングしたくなる。。。その会話の中に、再生へのヒントがきっと
隠されているからだ。

須賀神社からまちへ降りると、そこそこに水路があったり、意外なところに石垣の道
があったりと。まだまだ活用できる地域資源がたくさんあることに気づかされる。
ほったらかして地域にとってはお荷物と思えたものが、これからの時代のまちづくり
においては反って、よそのまちにはつくれないまちのアイコンになっていく。

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市街地の随所に見られる水路

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隠れた石垣通り。

仕事と趣味の旅行とで、年代の割にはいろんなまちを訪ねている方ではあるが、
まだまだ知らないまちが多いし、ルーツが残っているまちもまだまだ日本にある!
と改めて実感した。
嬉しかったし、私のような「よそ者のおせっかい」がやるべきこと、お手伝い
するまちはまだまだある。高度経済成長で物質的に豊かになった日本は、
その次のステージとして、心豊かな社会の実現に向けたアジアのリーディング
カンパニーにならないといけない。

今朝の西日本新聞の「言葉のあやとり」の中で阿木燿子さんが随筆されて
ほんと同感だったけど、ゆるキャラという発想自体が安易であり、
地域はいつまでその「一過性の事業」に手を染めるんだろうかと嘆いてしまう。
建築家の藤森照信さんが言うように、個人の一生の思い出となる歴史的な建物や
暮らし、芸術文化といったまちの記憶を継承しながら、新たな感性を持ち込み、
まちとしての新陳代謝をいかに実現するかを考えないといけないと私は思う。
そのまちの再生の手がかりとなる資産が、小城市にはたくさん残っている。

勉強会の後に地元の若手の方々とお話ししている限り、その安易な方法ではなく、
30年、50年を見据えたまちづくりを真剣に考え始めているので心配はない。
あとは、その一歩をどう歩みだすか。考えた後は実践しかない。
私にはその一歩を歩みだしていただくきっかけしかつくれないけど、
このまちの佇まいがこの先もずっと残っていく方向へと舵を切ってほしいと
願っています。

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