Roots

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161206

先週日曜日は「唐津伝統文化サロン」。

和菓子屋HIGASHIYAや福岡の日本茶BAR万が大好きで、
ずっと憧れていたSIMPLICITYの緒方 慎一郎さんの
話を聞くことができた。

「どうやったら日本の文化を現代に更新できるのか?」
「日本の本質的な魅力を世界に発信できるのか?」

その問いかけにずっと向き合って、デザイナー・プロデューサーとして
だけでなく、自ら経営者として店舗を経営している。

華美な装飾は一切なく、日本人としてのルーツや感性を掘り下げて
シンプルに未来へと問いかける。

たくさんのヒントをもらった。

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これまで、様々な地域・分野の計画づくりに関わってきました。
今年度は、唐津市や佐世保市、筑紫野市等で、地域全体の振興計画や
景観計画、観光戦略、地区計画づくりのお仕事を頂いております。

その計画づくりのプロセスとして、地域住民によるワークショップを
開くのが主流となっていますが、基本的な型があるようでいてこれが
本当に難しい。毎回常にそう思います。
なぜなら、地域によっての課題や行政・地域体質、年齢構成、人柄、
それぞれ違うので、同じやり方でやっても期待する答えなんてでてきません。

だからこそ、毎回悩むんです。
・現実的・ネガティブになりがちな地域をどう前向きにする機運をつくれるか?
・未来のことだから若い人達に多く参加してほしいけど、人材がいない・・・
・未来っていつのこと?10年後?30年後?50年後?
・未来を語る事も大切だけど、具体的な行動もするきっかけをつくりたい。

計画は大切な地域の道標であり、まちの姿勢を対外的に示していくスローガン。
そのゴールとプロセスを、時間をかけて丁寧に設計していくことが大切。
本格的に始動する前に今一度事業の本質的なことを考え、
たくさんの考え方に触れる機会をつくっています。

今の時期にしっかりと幹をつくっておけば、後は地域との化学反応を楽しむだけ。
良くも悪くも想像できないような展開になることも、その地域の魅力だから(笑)。

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2冊の専門書をようやく読了。

今年度は、唐津の観光戦略や佐世保市俵ヶ浦半島・福岡市北崎地区の
移住支援に関するプロジェクトが本格的に動くので、その前に
どうしても読んでおきたかった2冊。

詳しい感想は省略しますが、共通している根っこの部分は同じなんだろうと
私なりに解釈しました。
「地域の魅力を活かし、多様性を許容して、どう行動するか。」

移住と観光は、日本では割と別個に考えられている気がしているけど、
私はそうは思いません。

外の人のためだけに、お金を落としてもらうばかり考えて観光を繰り返していくと、
結局は地域が消費され、住む人はいなくなり、人は来なくなります。
観光農園とか観光○○とかって言葉も、私はどこか違和感を感じるのです。

地域の豊かな暮らしを疑似体験するのが観光で、実体験していくのが移住。
観光の延長線上に移住があると思っています。
あくまでも主役は地域であり、地域の暮らしなのです。
そこが崩れてしまうと、持続可能な地域づくりは生まれてきませんね。

でも、移住や観光はそう簡単に達成するものではありません。
長い時間がかかるものだけど、結果も出していかないといけません。
特に移住はそこに「移り住む」という大きな決断を伴うものです。
これまでの地元組織・考え方・支援体制では目標達成は困難であり、
行政の縦割りを取っ払い、若手や移住者・企業等の新たな人材に参画してもらいながら、
地域の資源に投資し、活用し、地域を運営する仕組みづくりが必要です。

そんなことをもやもやと目先のプロジェクトの中で悩み考えていましたが、
この2冊の本に出会って少しブレークスルーした気がします。

1つのヒントになったのが「多様性」というキーワード。
この「多様性」という言葉をそれぞれの地域の中で咀嚼して、
具体的な事業・人材・体制・予算を考えていけば、
自ずと優先順位とやることが見えてきそうな気がします。

プロジェクトの初動期にどれだけしっかりと目標・事業フローをイメージできるかが
今後の成否を左右します。
またあれこれと考える楽しみが増えました。

先週日曜日、年間を通してお手伝いしていた
「唐津伝統文化コーディネーター養成講座」が終了。
スローフードの元日本担当官の石田雅芳さんの話は申し分のない
興味深い内容で、唐津でもこうしたスローフードの取り組みを
そろそろ始めて良いのではと再認識したところだった。

石田さんとはお会いするのがこれで2回目だけど、
お仕事の内容や考え方についてゆっくり話をするのは初めてで、
送迎の道中での会話はとても楽しかった。

石田さんはイタリアで長年仕事をしていたキャリアを持ち、
いまではあらゆる分野においてイタリア・ヨーロッパと日本を繋ぐ
架け橋(コーディネーター)となっている。

そんなグローバルな世界で仕事をしている石田さんとの会話の中で
特に印象に残ったのが、「これからの働き方」。

これだけ電子メディア・グローバル化が加速する中で、
これまでの「定時に決まった会社に通勤する」という常識は
変わっていくだろうと。

パソコンがあれば在宅でも仕事ができるし、スカイプがあれば
会社に出向かなくても会議ができる。
極端なことを言えば、違う都市にいても、世界にいても仕事はできる。

そして、そのグローバル化社会の中で必要なのは
「思考」を売るという発想。
社会や地域にとって課題を解決するための仕組みやシステム、
イメージを創造し、それを商品として売っていくという。
とても感銘を受ける言葉だった。

物を売る時代から、思考を売る時代へ。
もう東京一極の時代ではない。
地方がいかにオリジナリティーを身につけ、
独自のライフスタイルや文化を創造し、
そのノウハウを蓄積していくか。

そう考えるとワクワクする。

イタリア、マナローラの海岸

イタリア、マナローラの海岸

150925

最近忙しくてなかなか手についていない読書。
未読の本が棚に山積している・・・

ようやく読み終えたリノベーションまちづくりの本。
ここ数年ずっと、リノベーションまちづくりという考え方は
私のまちづくりの中心にある。

人口減少の中で果たして新しい箱ものはまちに必要なのか?
目先の経済・国からの指示によって、個性あるまちが画一化していないか?

経済スケールが小さくなることをマイナスに捉えるのか、
はたまた、成熟社会の中でより豊かさを見いだせるチャンスととるか。
若い世代の感性を思う存分に発揮できる環境だと可能性を感じられるか・・・

そうした社会問題を解決する概念がリノベーション(イノベーション)だと
感じていて、既に実践している先人達も出てきている。

嶋田さんはその1人であり、子育て世代として同じ悩みを感じ、
実践し、リノベーションを生業として全国各地を飛び回っている。
関わる地方で、責任を負い、役職を担い、自腹を切ってまちに関わる。

まちへの関わり方、アプローチの仕方がとても参考になった。
とても身近に、わかりやすくまとめられているから、
いろんな人に紹介しよう。

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