Roots

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私を育ててくれた街、唐津。

関わってかれこれ8年目。
いま様々な地域のまちづくりに関わらせていただき、
専門的なアドバイスができているのも、
唐津という1つの街で地域にどっぷり浸かり、
現場からの事業提案・実践をさせてもらっているからだ。

毎年お仕事を頂けるだけ本当に幸せなこと。
8年も関わっていたら、唐津の中でも様々な現場に出会い、
人付き合いも増えてきて、いまじゃどの街よりも知り合いがいる。
近所の子供や後輩のように可愛がってくれる。
だから、自分にとってはかけがえのない街なのである。

今年は中心市街地の活性化だけでなく、観光戦略や歴史まちづくり、
景観まちづくり、唐津焼プロジェクト、文化遺産の再生と、
多種多様なプロジェクトが同時並行で動いている。

「唐津は良いものがあるけど、PR下手だ」と言われて久しい。
でも、今年の街の空気はどうも違う。
地域の方々のエネルギーが変わってきてるし、1つになろうという
意識も徐々に芽生えている。

いま、集落の再生をテーマにしたドラマ「ナポレオンの村」が
人気を集めているが、ドラマとは言えど、地方の現状と活性化するための
ポイントをよく捉えているなぁと楽しく拝見している。

でも、地方の現実はそうではないし、スーパースターは要らないと私は
常々思っている。スーパースターがいなくなったら、街は終わってしまうから。
そうではなく、様々な分野・年代で、その街に住んで、想いを持って、自己実現できる
仲間と機運がある街が、私にとっては素敵な街だと思う。

私の役割は、主人公役の唐沢さんになることではない。
自分が街を活性化した中心人物として表に出るというよりは、
「こうしたい」「こんな街にしたい」と地域の人たちの熱い想いを
「見える化」するべく、戦略を立て、企画をつくり、実現化のための
道筋を作るための裏方に徹することなんだと。

歴史に景観に食に文化に・・・他都市がうらやむ資源が既にある。
そこに、住んでいる人たちが本気になる。
これからの唐津をお楽しみに。

karatsuroots

気がつけばもう7月下旬。

7月は公私ともに慌ただしく過ごしています。
上旬に待望の第2子が産まれ、週末には
鹿児島を往復する日々が続いていました。

そして、仕事では企画書・申請書ラッシュの日々。
この7月で8本書いています。
不思議と〆切時期って重なるもんで、先週は活字地獄に陥り、
そんな時に限って出張や打合せが隙間にどんどん入ってきて、
久しぶりに気持ちに余裕のない1週間を過ごしていました。

一人で生業を営んでいると、時間をどう配分するかがとっても
大切だと感じます。そこまで1つのことに悠長に時間をかけれない、
でもきちんと目的を理解して事業を進めて行かないといけません。

常に頭はぐるぐるといろんなことを考えています。
常に不安を感じているからかもしれません。
考えていることが好きなのでこの職業を選び、月に8本書類を
書こうが、なんとか乗り越えられるんだと思います。

その結果がどうなるのかはもちろん気になりますが、
地域やまちづくり団体、企業、店舗さんがやりたいと思うことを、
こういった機会に形にして行くことが私の仕事のスタート。
ご縁をいただき、その想いにいかに花を咲かせるかが
力量を問われるところであり、仕事の醍醐味でもあります。

道標ができたら後は実現に移すのみ。
手段はいくらだってあります。
ということで、今年はあれこれと忙しくなりそうです。

写真は、先日帰省した際に宿泊した、妙見石原荘。
設え、景観、食事、接客ともに素晴らしい旅館でした。

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今日は、前職時代から関わらせて頂いている
コンサルタント協会の会合へ。

かなり久しぶりに来たので少々気後れしていたけど、
その不安を吹き飛ばすほど充実した内容だった。

糸島で「農業から世界を変える」という夢を持つ
NPO法人QUILT代表理事の久冨さんがゲストに来て、
自分が糸島で展開しようとする夢を話してくれた。

その話を聞いてとても感銘した。
自分が暮らしたいと思う地域を突き詰めて行くと
地球規模で環境や食の循環を変えて行かないという課題に行き着き、
世界平和と安心安全な社会のためには農業が活性化しないといけないという夢の提案。

話を聞きながら、NYのHIGH LINEのことをまた思い出した。
たった2人の市民の夢から実現したプロジェクト。
アメリカには個人として共感することには支援する文化がある。
でも、様々な利権が取り巻く日本の社会の中では、
いかに自分の理想の社会を描き、実行に移して行くのか・・・

この発想こそが、イノベーションの原点。
マイノリティであっても、その輪が小さくても、
関わる人達の熱が大きければ不可能なことはない。
それは、NYのHIGH LINEをはじめ、世界中で実現していることだから。

コンサルタントの人達とも、その夢の実現策についてかなり議論が白熱した。
リアリティがないと実現しない。でも、夢がないと共感する人さえ生まれないし、
民間サイドの投資も生まれない。結局は、予定調和で終わることが多々ある。

「その夢をいかに実現するか」
地域の人達が感じている本質的な課題を、地域の資源を活用しながら
いかに付加価値を生み出して新たなステージに持って行くか。
それこそが地域づくりに関わる専門家の役割だと私は思います。

がんじがらめの規制から発想してもマイナスなことばっかりで、
新しい価値観やイノベーションなんて生まれるはずがない。
まずは思い描く地域の理想があって、それを実現するためのバリアがあるんだったら、
あらゆる智恵を絞って、仕組みを変えて行く、解釈を変えて行くことこそが
これからの地域活性化には必要なんだと常日頃から感じていることを
久冨さんの話を聞いて再確認できた。

どれだけネット社会が成熟しているからといって、
共感者を全国・世界に増やし、顔の見えない不特定多数から金銭的な支援を得ることは
そんな容易いことではない。地方に人を呼ぶことも同じことだ。

人の心を揺さぶるためには、明快な夢=ビジョンが必要だ。
視察をして成功した「結果」だけを見るのではなく、その背景にあったビジョンと
それを実現した仕組みに目を向けることが大切。
その土壌をいかに地域に根付かせて行けるかが、地域が良くなるかならないかの分かれ目。
あらゆる立場の人達が、その夢の実現に向けて頭をフル回転させて協力することが、
地域活性化の本質なんだと思います。

NYのHIGH LINE.たった2人の市民の夢から実現した軌道敷の公園。

NYのHIGH LINE.たった2人の市民の夢から実現した軌道敷の公園。

先日の九大でのセミナーの時に、名誉教授からの問い。
「現在、いろんな分野で総合的な視野を持ち、横断的に調整するプロデューサーが
 求められている。プロデューサーになるために必要なことはなんでしょうか?」

まだ経験も知識もない若輩者だけど、学生たちへのメッセージということで
その時に思ったことを話したつもりだったけど、なんか自分の中で言いたいことを言えてないなあと
ずっと引っかかっていて、ふと自分なりの答えが先ほど浮かび上がってきた。

◎考えを寝かせる時間をつくる。
この時間を意図的につくっている。私にとってそれは朝のランニングであり、
出張先へのドライブの時間がそれにあたる。
どんな仕事であれ〆切は存在する。その〆切から逆算して、まずは余裕を持って
課題の設定、事業の方向性を考える。ある程度しっくりきたら書き起こしてとりあえず寝かせる。
その間は敢えて机に座って向き合わない。ふとしたときに、軽い気持ちで考えを巡らす。
それがランニングやドライブの時であり、新たな発想が浮かんで来る。

また、客観的な意見を大事にする。仕事で付き合うブレインに、意見を求めてみる。
そうすると、又違った意見が生まれて来る。
そうやって、自分の視点が広がって狭まって、最終的にはしっくりと自分の中に落ちて来る。

振り返る時間、聞く力、これが意外とプロデューサーには大切だと思ってます。

◎自分で体験してみる。
いろんな視点を持って、いろんな専門家の力を最大限に引き出して事業を導くためには、
やはりその分野での現場経験がないとできない。
そういう意味ではたくさんの経験をさせてもらって、たくさんの失敗をした。
その失敗は自分で考えてやったことだからこそ実になって返って来る。
若い時の苦労は買ってでもした方が良いことは年を重ねる毎に身にしみてわかる。

その授業の時には、「アンテナを貼ることが大事」と言ったけど、ちょっと言葉足らずだった。
正確には、「考えを寝かせる時間をつくる」ことで手を動かす時間をできるだけ少なくし、
効率的に仕事をすることが大切な上、地域ごとに課題や状況が異なるいまの時代には、
その多様性に対応するだけの知識、というよりは経験を自分でしていないことには説得力に欠ける。

だから観光の仕事をしていたら、自腹でいろんな町に旅行に行って、その費用対効果や売れているもの、
人を惹き付けるものをつぶさに観察しておかないと引き出しが増えて行かない。
その「自己投資」がないことには、自分の言葉で説明もできない。

日本酒の仕事であれば、実際の食卓で、どういった料理に合うのか、日本酒だけで成り立つのか、
食中酒に合うのかを肌で感じないことには、その分野の仕事はできない。
焼物の仕事であれば、上に同じく、どのシーンで、どういった使い方が楽しいのか、価値があるのか、
魅力が伝わるのかを、1ユーザーとして体験する。

仕事がどれだけ忙しくても、意図的にそういった「体験する、実感する」時間をつくるということが大切。
私の仕事の最大の魅力は、公私の境がないということだろう。
まちを見て歩くことが好きだから、まちづくりや観光の仕事が生きて来る。
美味しいものを食卓で味わう時間をつくることから、1ユーザーとしての感覚を失わずに提案ができる。

もう一歩踏み込んだ専門的なことはその道のプロフェッショナルに任せれば良い。
私の仕事は、いかにその可能性を、違う視点を、企画段階で作り出すことができるかが本質的なこと。
そのためには、放電する機会がいつ来ても良いように、意図的に充電できるかなんだと思う。

質問してくれた先生に、もう少し考えたことを伝えたい。
四六時中考えることが好きなんでしょうね、この商売は。

Copenhagen,2007

Copenhagen,2007

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新年度になって、嬉しいことにいろんなお仕事のご相談をいただいてます。
ご相談というのは、まだ正式な仕事にはなっていないけど、
ゆくゆくそうなりそうだという段階です。

関係者の熱意で根気強く進めてきたことがようやく芽を出してきたもの。
地域の資源を活かして活性化に繋げたいという新たな試み。

同じ目標を掲げても、そこに辿り着くアプローチの方法や地域の熱意、
利害関係者の関係性は案件によってそれぞれ異なります。
地域の数だけやり方があるということです。

地域に応じてどんなアプローチを準備するか。
私のような立場には、その提案力が求められてきます。
いや正確には、求められるようにならないといけないんです。
そうなるためには、たくさんの引き出しと一貫した考え方を
持っておくことが必要だと常々思ってます。

仕事が来て、スタートしたら、企画に沿って進むだけです。
いわば、事業のマネージメントが主な業務になってくる。
だから、進める前にきちんと本質を理解して、最適なアプローチを
考えること・考える時間をつくることを大切にして行きたい。

週末は、その時間をつくるに最適な時間。
今日はご相談頂いたことを引っ張りだして、
新たな想いを馳せてみる。
走ったり、映画観たり、食事したり、美術館行ったりしながら
新たな感性を加えてみる。

良きご縁となりますように。

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