Roots

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先日、保育園の発表があった。
結果、第1次募集では5希望全滅、
第2次募集では3希望全滅・・・

この半年間、この保育園問題に振り回された。
かみさんは、距離的に送迎がぎりぎり可能な範囲の中で、
認可・無認可あらゆる保育園を訪ねて調べてくれた。
その結果を踏まえ、家族で会議を重ね、出した希望に対して
全て落選するという結末。

かみさんはこの4月で復職しないといけない。
僕らの近くには、子供を見てくれる両親もいない。
当然、保育園に預ける「優先度の高い」家庭だと思っていた。
でも、結果はこうだ。

市長は待機児童ゼロだとパフォーマンスする。
周囲には、緊急性がさほど高くない友達の家庭が合格している。

憤りを隠せない。第1次募集でも、第2次募集でも、
市役所に異議申し立てに出向いた。審査基準の曖昧さ、
自宅自営業という不利なバイアス。
第2次募集で私達の得点は少しは改善したけども、結果的に落ちた。

市役所の人曰く、福岡市の中央区は去年に比べて、
待機児童が3倍近くにふくれあがっているという。
でも、結果として入れていない。
果たしてこの1年、市役所は中央区でどんな子育て政策をしてきたのか。
そんな突っ込みをうまくすり抜けて、市役所の人たちは言う。
「とりあえず、3次で空いているとこに入ってみんですか。」

2次に落ちて、僕たち家族のありったけの文句を言い放って、
夜にかみさんとゆっくり話をした。

自分たちの働き方のために子供が振り回されるって果たしてどうなの?
そこまでして高い得点をとって預けたいのか?
保育園のためだけに、自分たちの生活環境を変えるのもどうなのか?

こんな環境では、子供を産みたいと思わないのは無理はない。
上っ面の「少子化をなんとかしましょう」とか言うのも、
その立場になってみると、あまりに政策と現実の乖離がある事を痛感する。
この国が、福岡市が、「自分たちのスタイルで、働きながら、子供を育てる」
にはあまりに不向きな現実に唖然とする。

奇麗ごとだよ、全ては。そう吐き捨てたい現実。
でも、悲観ばかりしていても何も生まれない。
子供にとって、私達にとって、何も明るい未来は生まれない。

そこでふと行き着いた答え。
「別に福岡の都会に固執することはないんじゃないか」

そう思うと、なんだか心が軽くなった。
環境も働き方も子育ても、等身大で楽しめる居場所。
それは都会ではなく、地方にあるんじゃないかと。

地方の仕事をしている僕に、明るい未来が見えた。
この1年をかけて、暮らす場所を再構築しようと考えている。

移住の仕事をしながら、いっそのこと自分たちもそこに住む。
地方の仕事がますます楽しみになる。

Portland,America

Portland,America

一年が終わる。
そして、来週には一歳年を重ねる。
個人的にも世間的にも新たな一年がほぼ同じ時期というのは、
とってもわかりやすくて有難い。

いよいよ36歳。30代は、いろんな出会いがあって、
仕事のご縁がどんどん広がって、生きてきた中で一番楽しい。

先日名古屋で講演させていただいたGoodJob!セミナーも、
自分の仕事を振り返り、そして新たな感性が芽生えた大切な機会だった。
(Good Job セミナーのホームページはこちら → Good Job!

30代後半は、まだまだがむしゃらに駆け抜けながらも、
40代に向けてしっかりと仕事の軸を固めていきたい。
そして、ご縁をじっくりと熟成していける濃いお付き合いをしていく。

年末年始は、新たな一年を駆け抜けるための大切な充電期間。
今年一年、健康で過ごせたこと、様々なご縁をいただいたことにまずは感謝。
残りわずか、来年の目標をイメージしながらラストスパートだ。

2010暮れ、ニューヨークの夜景

2010暮れ、ニューヨークの夜景

tihousyometsu

元岩手県知事の増田さんが書いた「地方消滅」を読んだ。

なんとなくは意識していたけど、ここまで具体的な数字で
人口減少の推移を見るとぞっとしてしまう。

既に人口減少の急激な波を受けている地域も少なくない。
そして、若者は仕事を求めて東京に集中し、仕事のキャリアアップや
機会を求めていくにつれて女性の結婚率は下がり、少子化に拍車がかかる。
東京だけに人口が一極集中し、東京に超高齢化社会が到来する。
増田さんのいう、「極点社会」のイメージだ。

私も結婚して子供が生まれてから、女性の子育てや働く環境にようやく
目がいくようになったが、その環境は決して充実したものとは言えない。
預けて働くにしても希望に叶った託児所は整備されていないし、

送り迎えのアクセスや働きやすい環境もまだ整っていない。
まちづくりにもっと子育て世代の声を反映しない限り、
具体的に目に見えた形で出生率は上昇しないだろう。

九州の地方都市でまちづくりの将来像を考える機会がたくさんあるが、
最近では、「若者」「コミュニティ」についての真剣な住民の声が
よく聞こえてくる。

いまの子供達だけではなく、これから生まれてくる子供達の未来も
考えていかなくてはいけない時代になった。
目先のことだけではなく、10年いや30年、50年先のビジョンを
しっかりと見据えなければ、将来を託された若者達のまちは残っていない。
現在まちづくりに関わる人達には、その責任が託されている。

徹底的に子育てしやすいまちを創る。
地方に働き口がなくても、地方の都市部に通えるベットタウンとしての
環境づくりを徹底する。
神山町のように、環境とITを売りにして東京の起業家を引っ張ってくる。
それぞれのまちで、規模や資源、立地に見合った戦略があって良い。
都市と地方の人口交流を活発にし、九州という単位で人口流出に歯止めを
かける広域的な考え方も面白いと思う。

この本は、まちづくりに関わる人達が前提条件として理解しておくべき
大切なデータをまとめてくれている。

「地方創生」は、政権が変わろうが変わらまいが、
いますぐに取り組まなければならない課題だ。

身の引き締まる思い。
もっと考えよう、もっと行動しよう。

「やっぱり企画は手書きに限る」

パソコンでデータをつくるのは、
あくまでも考えや伝える内容が整理できたものを
「清書」するため。

時間がなくてパソコンからつくり始めることも
たまにはあるけど、ないならないで手書きの資料を
そのまま出した方が考えの経緯がわかって良いなぁと。

昨晩の打合せでつくづくそう感じたのでした。
忙しいときこその「原点回帰」、大事ですね。

2012年4月に訪れたイサムノグチ設計のモエレ沼公園(札幌)

2012年4月に訪れたイサムノグチ設計のモエレ沼公園(札幌)

進行中の仕事がいくつかあるが、
まだ表舞台にあがっていない水面下のプロジェクトが沢山ある。

その街について、自身がずっと温めて続けているもの。
憧れだった方との夢のプロジェクト。
ご縁を頂いた街のリニューアルのお仕事。

どれもまだ予算はなく、数人のキーパーソンの方と
事業の戦略を練っている段階だ。

事業の目的や本質を考える。企画書をつくってみる。議論をする。
また考える。企画書を練り直す。人に問いかけてみる。
発見があった。少し前進。

そんなサイクルがここ数年続いている。
まだまだ実になるのは先かもしれない。
体はひとつしかないから早くと焦る気持ちと、
これからの実現に期待が膨らむワクワク感が入り交じる。

HIGH LINEの本を読んで、ロバートとジョシュアに感化された。
芽が出るまでのこの時間が大切なんだと。

焦らずにじっくりと。
ゆっくりゆっくり温めよう。
信じていればきっと、実になって出てくるはずだ。

2011.10  イタリア/マナローラ

2011.10 イタリア/マナローラ

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