Roots

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30歳くらいになるくらいから、毎年1回は家族で海外へ行くことに決めている。
幸いにもかみさんが同じ価値観で旅をしてくれるので、写真もたくさん撮ってくれるし、
その場の空気感を共有できるし、とても感謝している。

去年はアメリカのポートランドへ行き、若者の移住・起業の現場を感じ、
たくさん町を歩いて刺激を得ることができた。

今年は夏以降に公私ともに忙しくなりそうなので、
年度末が終わったらすぐに行こうと決めた。
今年はとにかくゆっくりしたい。
目的地を「リゾート地」に絞り、予算・フライト時間・食事を
総合的に判断してタイのプーケットに決めた。

タイはただいま真夏。
空港に到着するやいなや、その熱気は伝わってくる。
ベトナムもそうだったけど、とにかく交通量が多い。

イメージに反して、ごちゃごちゃしてるなぁというのが第一印象。
でも、宿泊するリゾートホテルにひとたび入れば、そこはまさに「リゾート」。
遮るものがなく視界いっぱいに広がる海を見ながら泳げるプール、
パノラマビューを楽しめる屋上のレストラン・・・
そこに海があれば、あとは余計な装飾はいらない。
ただゆったりと時間が過ごせればそれで良いのだ。

正直景色だけを切り取れば、日本と大して変わりはないかもしれないけど、
その切り取り方が上手い。というか、風景が経済効果を生むことをここの人達は
わかっている。海岸線は一等地なのだ。日本のように産業道路とはならない。

基本はリゾートホテルでゆっくり過ごしていたが、町も少しは見物に。
一番の観光地、パトンビーチへ。
まちなかはとにかくごちゃごちゃしていて、マッサージの勧誘や
飲食店への駆け引きはそこらじゅうに。
勧誘と気温にかなり体力を奪われたが、私達を救ってくれたのはリゾートホテル
にあったカフェだった。まちなかのホテルはまちに開かれていて、つくり方が
とっても参考になる。パトンビーチはとにかく人・人・人だったけど、
夕焼けは奇麗だった。

私達の泊まったホテルからパトンビーチまでの海岸線は、
糸島の鹿家〜唐津の海岸線にとってもよく似ていて、
同じ海でも活かし方でこんなにも変わるのかととても参考になった。
唐津の海も活かし方次第ではリゾートになるんです。

もうひとつの町が、プーケットタウン。
タイの路線バス・ソンテウに乗って40分程度で到着。
パトンビーチとは違って、洋風の歴史的な建物が比較的残っているが、
タクシーの勧誘が異常に多い。親日なのかどうなのか・・・
少々うっとおしくなるくらいなのがもったいない。

ただ、パトンよりは人もおらずにゆったりしていて、
リノベーションしたギャラリーカフェではゆっくり過ごせた。
うちの息子は誰に似たのか天才的なコミュニケーション力があって、
相手が誰だろうがすーっと懐に入って可愛がられてる。
このカフェでもタイの若いお兄ちゃん達のツボにはまったみたいで、
息子とiphoneで写真撮りまくり、クッキーをやたらプレゼントしてくれた。
タイのFACEBOOKにでもあがり、息子は世界デビューしているのだろうか。

でも、リゾートは町歩きよりも海が一番。
コーラル島へのオプショナルツアーは最高でした。
偶然かみさんが見つけて現地手配しましたが大当たりでした。

透明な海で、思う存分にシュノーケリングと泳ぎを楽しむ。
コーラル島の海岸線沿いには1棟宿泊のコテージが並んでいて、
偶然にも素敵な挙式に出会うことができた。

このコーラル島の滞在で、翌日から大変な火傷に襲われましたが、
リゾートらしいとても有意義な時間でした。

帰国早々、新年度のプロジェクトも続々スタート。
英気を養ったことだし、良いスタートが切れそうです。

ホテル屋上レストランからの眺め

ホテル屋上レストランからの眺め

リゾートホテルならではの絶景プール

リゾートホテルならではの絶景プール

夕暮れ時、パトンビーチは観光客で賑わう。

夕暮れ時、パトンビーチは観光客で賑わう。

パトンビーチの至る所でみかけたマッサージの集団

パトンビーチの至る所でみかけたマッサージの集団

パトンビーチ

パトンビーチ

パトンビーチ中心部でよく通ったカフェ

パトンビーチ中心部でよく通ったカフェ

パトンビーチ中心部

パトンビーチ中心部

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パトンビーチからの夕暮れ

パトンビーチからの夕暮れ

パトンビーチでグライダーを楽しむ観光客と夕暮れ

パトンビーチでグライダーを楽しむ観光客と夕暮れ

海岸のレストランの眼下には海が広がる。

海岸のレストランの眼下には海が広がる。

プーケットの路線バス・ソンテウ

プーケットの路線バス・ソンテウ

プーケットタウンのギャラリーカフェ

プーケットタウンのギャラリーカフェ

プーケットタウンのカラフルな町並み

プーケットタウンのカラフルな町並み

プーケットタウンの歴史的な町並み

プーケットタウンの歴史的な町並み

透明な海が広がるコーラル島

透明な海が広がるコーラル島

コーラル島では挙式にも遭遇。

コーラル島では挙式にも遭遇。

2015.03.16 / trip

週末ドライブ

先週末からかみさんが体調を崩している。
週末にあれこれと楽しい用事を入れておいたのに全てキャンセル。
慣れない家事や子守にあたふたしながらも、ずっと家にいると子供が
ぐずるので、息子と二人で男ドライブに行くことに。

土曜日は筑後吉井へ。
不定休で空いていなかった古道具屋を楽しみにしていたけど今回も定休日。。。
来訪者のほぼ9割はひな祭りをメインに来ていたが、私達男二人はそうではない。
伝統的建造物群保全地区に指定された古い町並や建物をみながら、
若い人達が営むショップを訪ねるのが楽しい。

リバーワイルドでウインナーを買うか迷ったけど、ずっと気になっていた
田主丸の巨峰ワイナリーへ。駐車場や建物の配置が自然に配慮していて、
とても気持ちがよい。子供を遊ばせるにもバッチリだし、今度かみさんを
連れてランチにこよう。新しい発見があった。

日曜日は、かみさんも楽しみにしていた唐津の地酒「万齢」の蔵開きへ。
予想外のドライバーだったので飲むことはできなかったけど、
手打ちの蕎麦、絶品の卵焼きを今年も味わい、限定品の生原酒を3本購入。
前回よりも確実にお客さんが増えている。
確かにこのクオリティーならファンが増えるのは時間の問題だ。

帰る前に子供を遊ばせるために、唐津東港公園へ。
私が在籍した九州大学の樋口研究室のデザインによる
フェリーターミナル前の公園はとっても気持ちがよくて、
息子もすっかりお気に入りのようだ。
近くに子供を遊ばせられる公園があるのは、住環境にとっても大切な要素だと思う。

週末の2日間、想定外のドライブではあったけど、
再確認・再発見のある時間になりました。

筑後吉井の木製看板

筑後吉井の木製看板


筑後吉井の白壁通り

筑後吉井の白壁通り


伝建地区内を流れる川

伝建地区内を流れる川


長尾製麺の旧工場

長尾製麺の旧工場


長尾製麺の販売所

長尾製麺の販売所


田主丸の巨峰ワイナリー

田主丸の巨峰ワイナリー


子供とワイナリー

子供とワイナリー


万齢蔵開き

万齢蔵開き


唐津東港公園で子供とひととき

唐津東港公園で子供とひととき

ストックホルム3

ストックホルム2

まちの図書館は、単なる本の貸借りをする場所ではない。

その土地の歴史が詰まった生き字引でもあり、
市民にとっての知の交流空間でもある。

私がこれまで見に行った図書館の中で、
群を抜いて美しく感動したのはストックホルムにある
「ストックホルム市立図書館」。

E.G.アスプルンドの設計で有名なこの図書館。
かの安藤忠雄さんも「司馬遼太郎記念館」をつくるときの
参考にしたほどまでに、魅力的な建物だ。

この図書館がすごいのは、「公共の施設」ということだ。
当たり前に日々利用する場所にこそ、気持ちを豊かにしてくれる
設えや居心地がきちんと用意されている。

公共にこそ、優れたデザインが必要である。

今回のポートランド視察ツアー。

これだけ充実した報告ができたのは、
まちの隅々まで見て回りたいと欲張る親2人の
行動を決して邪魔しない「空気を読む力」と、
あちこちで出会った現地の人たちと積極的に交流する
「コミュニケーション力」をいかんなく発揮した
息子の存在に他ならない。

我ながらあっぱれな息子である。
もしかすると、彼がポートランダーになるのも夢ではない。
そのときは、何も言わずに背中を押してあげたい。

完全に親バカですが、ポートランド番外編でした。

portland_番外編

portland_番外編

portland_番外編

portland_番外編

portland_02

portland_番外編

portland_番外編

いよいよ旅も最終日。
既に帰りたくない病が出ている。
その気持ちを表すかのように、生憎の曇り空だ。

これまで意外にスムーズに旅してきたもんだから、
当初の予定は既に達成し、最終日どこに行くかを
前の晩から考えていた。

バスに揺られて郊外の森林公園かワイナリーに行くか、
もしくはまだ行ってないNorth Westを回るか。
いろいろと悩んだ挙げ句に後者のプランに。

いつものごとくStreetcarに乗り、ダウンタウンへと向かう。
2日目に行ったTanner Spring Parkでは、
ガイド付きの自転車ツアーが開催されている。
歩道が広いからできるんだろう。
自転車好きとしては、とっても参加したいツアーだ。

自転車ツアー

自転車ツアー

まずは、お土産を買いに3回目のPOWELL’S BOOKSに立寄り、
そこから歩いてNorth West地区へ。

North West

North West

このNorth West地区には小さいけどユニークなギャラリーがたくさんあると
情報をゲットしていたので、今日はART DAYだとワクワクしていたけど、
なんと日曜日は閉まっているという幸の薄さ・・・
(いつも調べずにあてずっぽに行ってしまう癖があるので直さないと)

せめて美術学校だけでもと言うことで、
PNCA(Pacific Northwest College of Art)へ。

PNCA

PNCA

世界中からユニークな人材を集め、ポートランドから世界に向けて
クリエイティブな人材育成を進めている。
その最先端のART大学が一般の方にも広く開放されているんだから、
ポートランダーがうらやましすぎる。
大学はやっぱりまちなかにあって、いろんな感性が交流する場所であって欲しい。
近所の我が母校が解体されて、つくづくそう感じる今日この頃。

その大学の近くには、
倉庫街をリノベーションした何やら面白そうな場所が。

倉庫街をリノベーション

倉庫街をリノベーション

ALBERTAで出会ったカフェBARISTAがテナントで入居している。
欧米の方は本当に外が好き。テラス席が一番の特等席。
そういう風景を見て、私はいつもなんとなくお店に吸い寄せられる。
テラスに人がいる風景は、実はお店の宣伝になっている(と私はいつも思っている)。

その隣には、ポートランド生まれの靴ブランドKEENのショップが。

ポートランドで生まれた靴ブランドKEEN

ポートランドで生まれた靴ブランドKEEN

この建物は廃材を活用したりと、環境に配慮した企業イメージを
象徴する場所であり、出店する建物と場所にしっかりとこだわるのがポートランドスタイル。
このこだわりぶりが、愛してやまないファンを増やすんだと思う。
最後の最後まで買うかどうか悩んだけど、息子の靴のみ購入。
(そしていつも買わなかったことを後悔するパターン)

結構な歩行量。そろそろお昼にしようかと近くのリノベーションレストランへ。

倉庫をリノベーションしたレストラン

倉庫をリノベーションしたレストラン

わずか1週間の滞在だけど、すでに胃が疲れている。
アメリカ料理はもういいかなと思っていたけど、
最後の記念にとボリューム感満点のハンバーガーを注文。

ランチで食べたハンバーガー

ランチで食べたハンバーガー

・・・。
もういい。御馳走さま。

はちきれんばかりのお腹を抱えて、しばしダウンタウンと散策。
行き忘れていたセンスの良いショップ「Alder&Co」へ。

センスの良いショップAlder&Co

センスの良いショップAlder&Co

そして最終日という誘惑に負けて、昼からブリュワリーへ。
昼だというのに満員御礼。昼間から人目をはばからずに堂々と飲めるのが良い。
しかも、これがイベント時ではなく、日常のことだからなお良し。

休日のブリュワリーは、昼から飲むお客さんで賑わう。

休日のブリュワリーは、昼から飲むお客さんで賑わう。

既にほろ酔いである。
あとは、この街の空気に身を委ねて、溶け込むまでに心を開放しよう。
たくさんの余韻を持って日本に帰ろう。

最後の晩餐に向けて、バスに乗ってDIVISION通りへ。

DIVISION通り

DIVISION通り

ここに来たのは言うまでもない。
人気のタイ料理「POKPOK」へ行くためだ。

お客の絶えないPOKPOK

お客の絶えないPOKPOK

遠目から見ても行列がはっきりと見えるくらいに混んでいた。
入口には受付カウンターがあって、そこにひっきりなしに人がやってくる。
受付をすると、
「19時にもう一度来てくれ、それまでは向かいのBARで楽しんでくれ」と。

そう、あまりの人気ぶりに、向かいにはPOKPOKのウェイティングバーとして
繁盛するお店「Whiskey Soda LOUNGE」があるのだ。
多分系列店ではないと思うけど、メニューもウェイティングにふさわしい内容と
なっていて、「これがわかりやすい相乗効果」と実感させてくれる。
お互いにWIN-WINだし、良いことずくしだ。

POKPOKのWaiting BAR

POKPOKのWaiting BAR

19時にPOKPOKに戻ると、それからゆうに1時間は待たされ、
20時頃にようやくお店の中へ(結局は2時間待った)。

POKPOKの内観

POKPOKの内観

ただ、待っただけのことはある。どれも絶品。
行列に並ぶのが嫌いな私でも、ここは待った甲斐があったと納得。
ポートランドを訪れたら是非とも行ってみて欲しい。

こうして私達のポートランドツアーはあっという間に幕を閉じた。

NYとかミラノ、バルセロナとかの大都市と違って、
「これ!」という飛び抜けたものはないけど、若者達が自分たちの
納得のいくやり方・こだわりで商売をし、そこに根をおろし、
ローカルに密着した居心地の良いコミュニティがそこここにあって、
水辺や公園等の公共投資が暮らしの質を押し上げている。

いわば「自己満足度100%」の街なんだ。
気持ちの良い生き方、自分なりのスタイル、開放的でのびやかな空間、
上質な食の時間、かけがえのない家族・仲間・・・
ポートランドはポートランドなんだと、みんなが思っている。
これまでに出会い、会話を交わした人たちから、
そうだろう、いやそうに違いないと確信に変わった。

それがあれば良い。
それがあれば、人生が豊かになる。
それを聞いて、人がまた移り住んでくる。

「帰りたくないな」
帰りの空港で出会い、私にそうつぶやいた修学旅行生は、
何年後かにここに移り住んでいるんだろうか。
このGOOD DESIGNのAKASKA航空の飛行機に乗って。
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ポートランド、また来る日まで。
ごきげんよう、さようなら。

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