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4日目の朝。

ついに3泊したACE HOTELともお別れ。
今日はいつにも増して、ロビーが賑わっている。
ホテルの方にも色々とお世話になった。
御礼とともに、ACE HOTEL特製のECO BAGを購入。

ACE HOTELともお別れ。

ACE HOTELともお別れ。

近くでモーニングを済ませて、後半戦に宿泊するホテルに移動。
とその前に、ホテルの目の前にあるUNION WAYへ。

UNION WAYの外観

UNION WAYの外観

まだ朝も早いのでお店も空いてないが、倉庫を上手くリノベーションし、
温かな木で彩られた空間ができている。
写真に映っているSteven alanは、後ほどシャツを買ったけど、
帰って調べてみるとニューヨークのブランドみたい。
シャツは結構こだわってつくっているようだ。

UNION WAYの内観

UNION WAYの内観

その後、重たいスーツケースをごろごろ転がして、
Streetcarの駅に向かうまでに行きたかった雑貨屋のCANOEへ。

センスの良い雑貨が揃うCANOE

センスの良い雑貨が揃うCANOE

このお店はとてもセンスが良く、日本でおなじみのイサムノグチの
AKARIシリーズも置いている。

Streetcarに乗車。
子連れの人たちで車内は賑やかだ。
この路面電車は、ベビーカーのみならず、自転車も載せられる。
(ちなみに、バスだって自転車が載せられる。)
日本ではなぜ実現しないのか、不思議で仕方ない。

Streetcarはベビーカーや自転車が載せられる。

Streetcarはベビーカーや自転車が載せられる。

今度泊まるホテルは、川を渡ってすぐのEast地区にある。
NorthにもSouthにもアクセスできる便利なところだ。
到着してチェックインし、すぐさま次なる目的地へ。
(午前中でもチェックインできるところがまた良い)

South Eastのタイ料理屋「PaaDee」へ。

タイ料理のPaaDee

タイ料理のPaaDee

旅も中盤に差し掛かり、アメリカ料理が少々重くなっていたので、
タイ料理は最高に良かった。このNOODLEは絶品。

PaaDeeで食べた絶品のNOODLE

PaaDeeで食べた絶品のNOODLE

そこからHAWTHORNEへは歩いていくことに。
今度はSouth Eastの住宅街を散策。

South Eastの住宅街

South Eastの住宅街

途中で見つけたCANTEENは、オーガニックの野菜料理やジュースで有名なお店。
フレッシュジュースを購入。

Organicの野菜、ジュースで人気のCANTEEN

Organicの野菜、ジュースで人気のCANTEEN

20-30分ほど歩くと、HAWTHORNEに到着。
ここは、ALBERTAやMISSISSIPIと似ていて、通り沿いに飲食店やショップが
立ち並ぶエリアだ。エリアというよりもストリート、欧米独自の活性化のあり方なのか。

HAWTHORNE通り

HAWTHORNE通り

昔ながらの映画館。
東京の上野にもこんなレトロな映画館あったような。。。

レトロな映画館

レトロな映画館

あてもなく道を歩き、気になったお店に入る。
あのPOWELL’S BOOKSがあった。中に入ると本屋であるが、
グローサリーストアと繋がっている。
オーガニックな野菜や調味料、サラミ、ワイン等・・・
見ているだけで楽しい。ワクワクする。

グローサリーストアで見つけたサラミ

グローサリーストアで見つけたサラミ

人気のインド料理屋「Bollywood Theater」。
お腹いっぱいで店には入らなかったけど、建物が可愛い。
ついつい中を覗きたくなる、そんな遊び心と開放感に溢れている。

人気のインド料理屋

人気のインド料理屋

通りの端っこまで行って散策終了。
個人的にはALBERTAやMISSISSIPIの方が好きかな。

バスに乗って西へと向かう。
降り損ねてしまって、川の対岸で下車。
対岸に引き返すべく、橋の上を歩いていると、倉庫街ではなにやら
バスケットの試合が行われている。アメリカならではの風景に
出会えた。降り損ねたこともポジティブに。

倉庫街ではバスケットボールが行われていた。

倉庫街ではバスケットボールが行われていた。

夕食まで時間があったので、COAVA COFFEE ROASTERへ。

COAVA COFFEE ROASTER

COAVA COFFEE ROASTER

ここは建物的に一番面白いカフェだった。
奥の半分は制作のアトリエ空間、手前の半分がカフェ空間。
工業倉庫のだだっ広い空間の中で飲む珈琲もまた粋だ。
鹿児島のCOFFEE INNOVATEを思い出す。

既に閉店時間だったけど、
厚かましく長居して空間を楽しむ。
この「過ごし方へのこだわり」、さすがはポートランド。

そして、今日一番の目的地、ディナーの会場へ。
工業地帯の倉庫を改装し、サラミブームの火付け役となった
「Olynpic Provision」へ。

Olynpic Provisionの外観

Olynpic Provisionの外観

建物はすぐにわかったけど、入口が非常にわかりづらい。
でかでかと「入口」なんて書いてないしね。でも、それが良い。

写真で見たこの内観。
工業地帯のイメージそのままに、この無骨な感じが良い。
期待通りのお出迎えだ。

Olynpic Provisionの内観

Olynpic Provisionの内観

前述した通り、ここはこだわりのサラミで有名なお店であり、
まずはこれを頼まないと始まらない。シェフオススメのサラミプレート。

シェフオススメのサラミ

シェフオススメのサラミ

私達が来店したときにはお客さんもまばらであったが、あれよあれよと来店し、
気づけば満席状態。金曜の夜だし、そりゃ来るよね。こんな美味しいお店には。

多くのお客さんで賑わう。

多くのお客さんで賑わう。

ワインも美味しくて、大満足のディナー。
建物の活かし方、お店のつくり方、ディスプレイ、メニュー、ツール。
どれをとっても素晴らしく、新築でお金かけてつくらなくても十分に魅力的なお店を
つくれることを証明してくれる素晴らしいお店。
これ、地方で実現したらきっと流行ると思うけど。
「ほら、あそこの倉庫・・・」いろいろとアイデアが湧いてくる。

一日の〆は、ポートランドの地ビールで。
「Olynpic Provision」から歩いて20分ほどのところにある、
ベースキャンプブリューイング。多くの地元客でにぎわっている。

ベースキャンプブリューイング

ベースキャンプブリューイング

この屋外で飲むビールがたまらなく美味い。
ビールを最高に美味しく飲むのは、開放的で自然風の屋外だよね。
そんな素直な居場所を、ここは実現している。
あたりは殺風景な住宅街だけど、工夫次第でこんなにも気持ちの良い
空間・時間をつくれる。お金もそんなかからないし、残地があれば
日本でやりませんか?

体も心も開放されて、街の中にじわっと溶け込んでいく。
心地よい週末のスタートだ。

3日目の朝。いつものSTUMP TOWN COFFEEで簡単な朝食を。

STUMPTOWN COFFEEでいつもの朝

STUMPTOWN COFFEEでいつもの朝

今日はNorth Eastを目指す。
だが、事前の予習でStreetCarでは行けないことが判明。
バスで行くことにしたのだが、バスの路線図がないため行き方がわからない。
ということで、Streetcarに乗って観光案内所に行くことに。

Streetcarで観光案内所へ

Streetcarで観光案内所へ

ポートランドを歩いていると、至るところにパブリックアートが設置されている。
日常的に感性を磨けるまち、わくわくする。

まちの至るところにあるパブリックアート

まちの至るところにあるパブリックアート

観光案内所は、中心部に位置する「Pioneer Courthouse Square」の中にある。
朝からくつろぐ人たちで賑わっている。

Pioneer Courthouse Square

Pioneer Courthouse Square

この公園は寄付によってつくられたのだろう。
舗装のレンガには、寄付者の名前が刻まれている。
こういう仕掛けが、市民の「まちへの参画・愛着」を生み出している。

寄付者を示すレンガ

寄付者を示すレンガ

広場の一角にある観光案内所で、North Eastの目的地「ALBERTA」への行き方を
教えてもらう。
「なるほど、了解」
行き方がわかると、しばしトイレ休憩。
さて出ようかと思ったそのとき、カメラがないことに気がつき、
慌ててトイレに戻る。

「ない・・・」
一瞬にして青ざめる。やってしまった・・・
茫然自失で立ちすくんでいると、警備員のお兄ちゃんに声をかけられる。
事情を話すと、「ストラップのついたカメラかい?それならこっちへ来いよ!」
と警備室へ案内され、カメラが無事に生還。
忘れ物に気づいて保管しておいてくれたみたいです。

これ、少し治安の悪いまちだったら、間違いなく盗まれてた。
この備忘録もつけることができなかった。
親切なポートランダーに感謝感激。

さて、気を取り直してバスに乗車。
バスは、路面電車と違って観光客はほとんど乗っておらず、
生活者の足となっている。少しでもその土地の暮らしを実体験できるのは楽しい。
バスに揺れること1時間ほど、目的地のALBERTAに到着。
(バスの停留所は、縦横の通り名で表記されていて非常にわかりやすい。)

ALBERTAの通り風景

ALBERTAの通り風景

一見なんの変哲もない通りだが、歩いていると徐々にショップや飲食店が出現する。

ALBERTA通りの建物

ALBERTA通りの建物

まずはお目当てのジェラードショップ「SALT&STRAW」に到着。
店内は若者で賑わう。ボリュームはやっぱりアメリカサイズ。
日本人は、2人で1個で十分だ。うん、美味い。

SALT&STRAW

SALT&STRAW

このALBERTA通りには、個性的でお洒落なお店が多い。
通りに出している看板で、その空気が伝わるものだ。

センスを感じるお店の看板

センスを感じるお店の看板

アートやデザインにまつわる書籍を扱うお店もちらほらと。
日本で読んだ雑誌では、やたらに長い髭、体中にタトゥーをたくわえたお兄ちゃんが
いるようなことが書かれていたが、まさにそんなお兄ちゃんが経営している。
彼らの髭を見ると、私の髭なんて生やしていないも同然だ。
ポートランドの若者は、自分たちのスタイルを大切にしている。

アート関連の本を扱う本屋さん

アート関連の本を扱う本屋さん


アート関連の本を扱う本屋さん(その2)

アート関連の本を扱う本屋さん(その2)


通り沿いにあるフードカート

通り沿いにあるフードカート

ランチは、ビスケット生地のハンバーガーが有名な人気店「PINE STATE BISCUITS」へ。
美味しいけど、やっぱりボリュームが・・・

PINE STATE BISCUITS

PINE STATE BISCUITS

昼食後はコーヒーショップへ。
ここポートランドは、シアトルと並び、独立系のコーヒーショップが
次々に誕生している地らしく、STUMPTOWN COFFEEのみならず、
個性的なお店があちこちにある。ALBERTAには、人気カフェのBARISTAが。
いろいろ回ったけど、私はこのBARISTAが一番好きだ。
珈琲もそうだけど、お店の雰囲気やロゴ、グッズ、トータルで一番。

独立系カフェとして人気の高いBARISTA

独立系カフェとして人気の高いBARISTA

昼過ぎまでゆっくりとALBERTAを満喫し、次なる目的地のMISSISSIPPIへ。
バスで行くことも考えたが、あまり本数はないので、少し遠いけど歩くことに。
見知らぬ土地を歩くのは少々不安ではあるけど、ガイドブックにはない発見がある。
(以前北欧の一人旅で迷子になったことがあるが・・・)

偶然に見つけたグローサリーストア。
その土地の暮らしを覗くにはうってつけの場所。
スーパーってなんかワクワクする。

偶然見つけたグローサリーストア

偶然見つけたグローサリーストア

ミネラルウォーターを買って歩く準備は整った。
約1時間ほどかけて住宅街を歩く。
広々とした道路に敷地、ゆったりと建つ住宅。
アメリカ映画でよく見る風景だ。

North Eastの住宅街

North Eastの住宅街

ぷらぷら歩いていると、住民に出くわす。
こんなに可愛い自転車に乗る親子。ほのぼのとした気分になる。

住宅街で見かけた親子

住宅街で見かけた親子

ようやくMISSISSIPPI通りに到着。
到着するやいなや、通り沿いで飲んでいる人たちを発見。
ポートランドには、HAPPY HOURという「安く飲める時間帯」なるものが15時〜17時
くらいまで存在し、気軽にBARを楽しむ仕掛けがまちじゅうで繰り広げられている。
お酒飲みにはたまらない。

MISSISSIPPI通り

MISSISSIPPI通り

ZINEショップやチョコレートショップなどをぶらぶらと巡っていると、
ファーマーズマーケットに遭遇。
ちょっとしたスペースもこうやってのんびりと居心地の良い空間に仕立てる。
ポートランダーは豊かだ。

ファーマーズマーケット

ファーマーズマーケット

のんびりゆったりとした空気に誘われて、私達もHAPPY HOURを。
マークしておいたブリュワリーで一杯。
中では何やらパフォーマンスが行われていたが、
結構内容が雑な感じで妙に面白かった。
まだ木曜日だというのに、住民のみなさんは楽しんでる。

STORM BREAKER

STORM BREAKER

少々ほろ酔いになって、バスでパールディストリクトへと戻る。
今晩は初日に行ったCLYDE COMMONへ再訪。
料理に定評があるのでゆっくりとディナー。

CLYDE COMMON

CLYDE COMMON

仕事帰りの人たちや観光客で賑わっている。
2階から眺める光景はとても気持ちがよい。
道行く人を眺め、道行く人に眺められる。
気軽に入り、カウンター近くで立ち飲みが始まる。
こんな日常的な社交の場が、まちに創造力をもたらすんだろう。

ポートランダーの「等身大のスタイル」に触れた1日であった。

柔らかな日差しが入り込み、ACE HOTELで迎える気持ちの良い朝。
少々寝不足ではあるが、滞在時間が限られているからモチベーションは高い。

ホテルの1階のロビーは簡単な朝食や珈琲を楽しむ旅行者でいっぱいだ。
ロビーから繋がっているSTAMPTOWN COFFEEへ。
通勤前に立ち寄る地元民がぞろぞろとやってくる。
ホテルの横にこういったスタンド式のコーヒーショップがあるのは良い。
朝の始まりにはもってこいだ。

STAMPTOWN COFFEEでモーニング。

STAMPTOWN COFFEEでモーニング。

今日の工程をチェック。今日は都市再生の中心エリアとなっているパールディストリクト、
オールドタウン、ウォーターフロントを巡る。ポートランドには路面電車やバスが充実
しているが、天気も良いのでホテルでレンタルサイクルをピックアップしていざまちへ!
ホテル前には自転車置き場が設置されているが、その自転車置き場がとってもシンプルだ。
日本みたく仰々しくしないでもこういったシンプルなデザインだったら、
自転車都市の福岡でも十分に台数を確保できそうな気がする・・・

自転車置き場とカラー舗装

自転車置き場とカラー舗装

最初の目的地は、「POWELL’S BOOKS」。
ポートランドは大手資本に頼らず、独自に文化や店舗を生み出すのが特徴的だ。
その象徴となるのが、ポートランド発の本屋さんである「POWELL’S BOOKS」。
ポートランドにまつわる書籍やZINEの品揃えも豊富で、
地元・観光客のプラットフォームになっているようだ。

ACE HOTELからは2ブロックほどの距離にあり、歩いてもいける。
だが目にした光景に驚く。「ん?工事中?」
立ち入り禁止になっていて、中は工事業者さんでいっぱいだ。
「まさか改装中?」中をじろじろと覗く我々を無視して、工事は淡々と進んでいる。

工事中のPOWELL'S BOOKS

工事中のPOWELL’S BOOKS

幸先が悪すぎる。。。意気消沈し、唖然としたまま前を進む。
さてどうしようか。考える余裕すら奪われていたところに、
またまた「POWELL’S BOOKS」が。

移転後のPOWELL'S BOOKSの外観

移転後のPOWELL’S BOOKSの外観

どうやらすぐ先に移転したみたいで、目撃した工事現場は解体していたのだった。
テンションが再びMAXに。体に悪い、こんな急展開。

「POWELL’S BOOKS」の中に入る。まだ早い時間なので、お客さんもぼちぼち。
テーマ毎にエリアが区切られていて、3階までぎっしりと知的好奇心が詰まっている。
早速、ポートランドのZINEや地図、PHOTO BOOKを探す。
キッズコーナーも充実していて、家族で来ても1日ゆっくり過ごすことができそうだ。
2時間くらいはいただろうか。たくさんの書籍やZINEを買い込んだ。

POWELL'S BOOKSの内観

POWELL’S BOOKSの内観

旅の情報も収集し、準備万端。
自転車に乗って、市街地の玄関口となっているWillamette Riverを目指す。

Willamette River

Willamette River

ポートランドは橋の街と言われていて、Willamette Riverにはたくさんの個性的な
橋が架けられている。最初に目指したBurnside Bridgeは空港から市街地へ向かう
MAXの通り道でもあり、シンボル的な橋となっている。
写真右側の「Portland Oregon」の看板は、この街のランドマーク。

Burnside Bridgeから市街地を望む

Burnside Bridgeから市街地を望む

Burnside Bridgeの橋上で川をのんびり眺めていると、対岸に散策路を発見。
地元民が自転車やランニングをしながら、ウォーターフロントライフを満喫している。

Willamette River沿いに整備された歩行者専用道

Willamette River沿いに整備された歩行者専用道

散策路のデザインはともかくとして、広大な水面にここまで近づくことができたら、
「親水性」という実感は確実に生まれてくる。
子連れのお母さんだって、水辺に抱かれた豊かな生活を楽しみたいんだ。

Burnside Bridgeの下をくぐって北上すると、Steel Bridgeへ到着。
橋上は自動車やバスが走り、橋下は歩行者専用道になっている。
こんなところにも、都市生活を楽しんでほしいという「生活者」の視点が
取り入れられている。福岡の都市高速の下も、オーシャンビューを楽しみながら
通行する工夫があれば、もっともっと水辺都市としての魅力が生きてくると思うんですが。

Steel Bridgeの下には歩行者専用道が整備されている。

Steel Bridgeの下には歩行者専用道が整備されている。

再び対岸へと渡り、川沿いに整備されたウォーターフロントパークへ。
このウォーターフロントパークは、南北方向に途切れなく整備されていて、
歩行者・自転車はゆっくり川沿いを散策できるほか、芝生で寝そべることもできる。
こういう「お金に価値換算できない」都市の質を高める公共投資が、
都市間競争を勝ち抜くための戦略になるでしょう。学ぶべき部分は多い。

ウォーターフロントパーク

ウォーターフロントパーク

ポートランドは平地なので、自転車にはうってつけの街。
自転車産業が盛んなことも納得がいく。
気がつけば、OLDTOWNまで来ていた。
OLDTOWNに入り、偶然見つけたオイスターバーで昼食をとる。
このオイスターバーも生誕100年以上。
こうした個店の歴史が、まちに彩りをもたらす。

オイスターバーDAN&LOUIS

オイスターバーDAN&LOUIS

気温はゆうに30度を越えているが、日本と違って湿度がなくからっとしている。
全然汗をかかない。昼からのサイクリングのテーマは、公園巡り。
お目当ての公園を目指して、NAITO Parkwayを北上する。

いつの旅もそうであるが、ガイドブックには載っていない見知らぬ地を練り歩くことも
旅の醍醐味の1つだ。Union Station裏の道路沿いには木造倉庫を再利用した施設もあり、
自分だけが発見したようでなんだか嬉しくなる。

空き倉庫の活用

空き倉庫の活用

そういえば、もともと予約しようとしていたホテルはこの辺だったんだ。
自転車や徒歩で街を巡ると、少しずつまちの輪郭が見えてくる。
NW Lovejoy Stにさしかかると、町並みがきれいに整備された再開発エリアに突入する。

歩道がウッドデッキに変わったところで、お目当ての公園「Tanner Spring Parks」
に到着。

Tanner Spring Parks沿いにかかる橋

Tanner Spring Parks沿いにかかる橋

公園の周囲には、再開発のビルやマンションが建ち並ぶ。
その中に、環境共生型の公園ができている。なにか生物でもいるんだろうか。
子供を連れて茂みの中を探検するお父さんの姿も。

Tanner Spring Parksの内部

Tanner Spring Parksの内部

もう少し北上すると、一面芝生で覆われた開放的な公園を発見。
ポートランドは空が青い!広い!寝そべりたくなる。
こんな公園が近所にあったらとつくづく思う。

開放感のあるThe Fields Neighborhood Park

開放感のあるThe Fields Neighborhood Park

公園シリーズの締めくくりは、Jamison Square Park。
Tanner Spring Parkを南下したところにある。

Jamison Square Park

Jamison Square Park

家族連れが水遊びをしているところに遭遇。
こんな姿は世界のどこも同じ。
子育てしやすく、子供の創造性を育む環境が大切だ。

Jamison Square Parkで水遊び

Jamison Square Parkで水遊び

公園からさらに南下すると、歴史的建造物を改修したナチュラルキャピタルセンターが
現れる。このセンターは、単なるリノベーション施設ではなく、環境保護活動に取組む
事務所やショップがテナントとして入居しているのが特徴的だ。

ナチュラルキャピタルセンターの外観

ナチュラルキャピタルセンターの外観

日本でも馴染みの深いPatagoniaも入居している。

ナチュラルキャピタルセンターの内観

ナチュラルキャピタルセンターの内観

建物の玄関には、「DONORS」と記載された看板があった。
建物改修に向けた寄付者だろう。センスが良い。
寄付した人もこれを見れば嬉しいに違いない(と自分だったら思う)。

ナチュラルキャピタルセンターの玄関に設置された看板

ナチュラルキャピタルセンターの玄関に設置された看板

一旦荷物をACE HOTELに置いて、今回の旅の視察目的の1つである飲食店巡りへ。
初日の夜の目的地は、South Eastエリアに位置する創作料理の「LE PEGION」だ。
South Eastへは、MAX Light RailとStreetcarを乗り継いでいく。
これがなかなかスムーズにいかない。乗り継いでStreetcarが来るまでに、
30分以上も待った。60万都市ならもう少し本数があっても良い気がするが・・・

MAX Light RailとStreetcarでSouth Eastへ

MAX Light RailとStreetcarでSouth Eastへ

最寄の駅で降りて歩くこと5分。
お目当ての「LE PEGION」はあった。
すでにたくさんのお客さんで賑わっている。

このお店の面白いところは、お店が狭いせいか、
テーブルがロングテーブルになっていて、隣との距離感が非常に近い。
私達の座った席の隣には、地元の常連カップルが既に食事を楽しんでいた。
お客さんがひっきりなしにやってくる。質の高い食事もそうだが、
きっとこの「上質な食事のひととき」がお店にとって大切なんだと思う。
空間やサービス、居心地を含めた「時間」を消費に繋げていく。

LE PIGEON

LE PIGEON

2件目は、歩いて10分ほどの距離にある和食レストラン「BIWA Restaurant」へ。
唐津の人気カフェcaffe Lunaに偶然BIWAのオーナーが訪ねてきたみたいで、
紹介してもらって訪ねた。

テラス席には既に食事を楽しむお客さんでいっぱいだ(この明るさで20時すぎです)。
焼き鳥をメインに、日本食をうまくアレンジした料理を提供している。
ちなみに、焼酎は16$、日本酒にあっては30$。
日本の食文化が紹介されるのはとっても嬉しいことだけど、あまりの値段のギャップに
ちょっと違和感を感じた(もともと焼酎は、庶民的で安いSAKEなんですよ。。。)

BIWA restaurant

BIWA restaurant

2日目は、朝から晩までたっぷりとポートランドの空気を満喫した。

3日目は、近年若者文化で脚光を浴びるNorth Eastへ。

ポートランドへ行く渡米前、
仕事でご迷惑をおかけする方々や知人・友人に旅の連絡する中で、
「なんでポートランドなの?」というお声をたくさんいただきました。

NY、ロス、サンフランシスコ、シカゴ、サンディエゴ、・・・
アメリカには特徴的な街がたくさんあるにもかかわらずに、
耳慣れない街の名前を聞いてそう思ったのでしょう。

私も1年前までは知りませんでした。
前回投稿したように1冊の本との出会いが始まりでした。
古い倉庫を再生し、若いクリエイターや起業家がそこを拠点に
居場所をつくっていく。その動きに感化されるように、
全米から多くの若者が移住してくる。大手の資本に頼らずに、
地元発のコーヒーショップ、本屋、アーティストと、
独自のクリエイティブを発信している。
いまや全米で、若者の力を活かした都市再生のモデルに
なっているのだという。

素直に行ってみたい、観てみたいと思ったのです。
行けるとしたら、盆前しかない。
育休中のかみさんに話をすると、「私も是非行きたい!」とのこと。
かみさんも広告屋の端くれだから、私の話を聞き本を読んで、
心がざわついたんでしょう。
だったら、預けるところもないし、
0歳の息子も連れて行って、世界に触れさせよう。
そんなこんなから急遽、家族3人でのポートランドツアーが決まりました。

豪勢な旅はできないけど、子供がいるので機内の快適性は必要だと
フライトを色々と調べ、初めてJAL国際線に乗ることに。
福岡→成田→サンフランシスコ→ポートランドと2回乗り継いで行きました。

サンフランシスコの空港で入国審査をする際、
目的地をポートランドと伝えると、
「なんでポートランドなんだ?」とあれこれ質問攻めにあって大変でした。
審査官は「君の求めているものは全てサンフランシスコにあるじゃないか」と
自分の住む町を素通りする日本人のことが理解できなかったのでしょう。

確かに。私達もサンフランシスコに立ち寄るかどうかをかなり悩みました。
これまでの旅は、綿密に計画を立てて、行きたいまち・観たいところを精力的に
回ることが多かったのですが、今回は0歳の息子がいる旅なので、
いつもの半分くらいのペースでゆっくり見て回る計画づくりを考え、
ポートランド1都市に絞ることにしたのです。

サンフランシスコは、坂の街、みなとまち、美食の街として有名ですよね。
次回の渡米では必ず行ってみたいまちです。
トランジットで見えた束の間の風景は奇麗でした。
(結果的に子供は泣くこともほとんどなく、予想以上にスムーズに回ること
 ができ、サンフランシスコも行けたんではと少々後悔の念もありますが・・・)

サンフランシスコ国際空港からの景色

サンフランシスコ国際空港からの景色

サンフランシスコから2時間ほどでポートランドへ到着です。
この時期は昼の時間がとても長く、フライトの20時30分でも上の写真の明るさです。

ポートランド国際空港、通称PDXに到着したのが22時30分前。
滞在期間中の前半戦に宿泊するまちなかエリア(パールディストリクト)のACE HOTELを
目指します。空港からまちなかへはMAX LIGHTTRAILという路面電車が走っていて、
ストリートカー(路面電車)、バスにも使える1週間PASSを購入して乗車。
このPASSが本当に大活躍でした!行かれた際には必ず購入されることをオススメします。

空港と市街地を繋ぐポートランド版路面電車、MAX LIGHTTRAIL

空港と市街地を繋ぐポートランド版路面電車、MAX LIGHTTRAIL

路面電車に揺られること40分、最寄りの駅に到着。
そこから歩いて10分のところに、「ACE HOTEL」はあるのです。
このホテルに泊まることも、旅の大きな目的の1つでした。
インテリアや家具のデザインにこだわり、地元アーティストが手がける
部屋は1部屋ずつ違うというこだわりよう。
ポートランド発祥でいまや全米に展開し始める人気のブティックホテル。

ホテルのロビーの風景はあまりにも有名で、
MACを広げたり、STAMPTOWN COFFEEのコーヒーを飲んだり、会話したりと、
世界中の旅行者のたまり場・交流空間になっているのです。
その両端には、地元で大人気のレストラン「CLYDE COMMON」と
コーヒーショップ「STAMPTOWN COFFEE」が入っていて、
地元・観光客が分け隔てなくわいわいと楽しんでいます。
このACE HOTELの1階全体がまちのリビング、そんな印象です。

チェックインしたのが、夜の23時30分。
CLYDE COMMONにラストオーダーぎりぎりに滑り込んで
地元のクラフトビールで旅の疲れを癒し、
念願のACE HOTELの空間に思う存分に身を委ね、
2日目からの旅に思いを馳せながら就寝しました。
(子供の時差ぼけでほとんど寝れませんでしたが・・・)

いよいよ本格的な旅が始まります。

ACE HOTELの内観。壁面は地元のアーティストが手がけた。

ACE HOTELの内観。壁面は地元のアーティストが手がけた。

ACE HOTELの内観。1部屋ずつデザインが違うのも、人気な理由の1つだ。

ACE HOTELの内観。1部屋ずつデザインが違うのも、人気な理由の1つだ。

ACE HOTELのロビー。

ACE HOTELのロビー。

ACE HOTEL外観。1FにはCLYDE COMMONやSTAMPTOWN COFFEEなどの人気店が入居。

ACE HOTEL外観。1FにはCLYDE COMMONやSTAMPTOWN COFFEEなどの人気店が入居。

ACE HOTELの看板。

ACE HOTELの看板。

portland

1年ほど前、D&Department FUKUOKAで何気なく購入した
書籍「Green Neighborhood」を読んでから、
ずっとずっと気になっている街がある。
アメリカ西海岸に位置するPortland。

全米で若者が住みたい街No.1、美食の街、環境や人に優しい街・・・
若者クリエイターの移住・起業が進み、魅力的な飲食店やアトリエ、
水辺、公園がつくられ、まちなかではファーマーズマーケットや
ファーストサーズディー(アートイベント)などのイベントが定期的に開催され、
暮らしている若者がいきいきしているという。

私がお手伝いする街や日本全国の地方都市では、
まちの魅力をつくる担い手である若者の確保に頭を悩ましている。
その日本の大きな課題を克服し活気を呼び戻したPortlandとは
一体どんな街なんだろう。

日に日に気になってくる。「TRUE PORTLAND」という書籍を買ってみたら、
ますます興味が湧いてくる。ポートランドのことをいろんな人に話してみたら、
「自分も気になって行きたいと思っている」とか「とても素敵な街だよ」とか、
さらに好奇心に追い打ちをかけてくる。

もうこの際、行ってこい!!!
ということで、現在進行中の仕事の予定をあれこれと調整し、
7月中旬に1週間Portlandへ。

「この街移住進んでますよ」「若者増えてますよ」って、
書籍で書いていることをいくら伝えても説得力は生まれない。
自分で自腹切って現地に行き、まちの空気を感じ、消費し、暮らす人との
会話を重ねることで、自分の体験としてその街のことを記憶したい。

私の仕事は「百聞は一見に如かず」の世界。
たくさんの知識より、その土地に出向き、会話を交わし、
空気を感じ取ることが何より大切だ。

現地で案内してくれる人も見つかりそうだし、
いまから視察準備でわくわくしている。

仕事関係の皆様には本当にご迷惑おかけします。
現地での体験をしっかりと目に心に刻み、
今後お手伝いする地域づくりのヒントを掴んできます。

独立するとなかなか休む時間もつくれない。
下手すると、一年中放電しっぱなしになってしまう。
だからこそ、こうして“意識的に”時間をつくり、
海外の街を訪れ、視野を広げ、感性を開放し、
いろんなまちの肌感覚を“充電”しておきたい。

Copyrights