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2015.01.17 / project

オーダーメイドのまちづくり

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唐津のメインストリート 呉服町商店街のアーケード撤去後の
景観まちづくりを考える企画会議。

私が関わるまでに50回近くの議論が重ねられ、
私が関わりだした約1年前からも20回近くは会議をしている。

商店街の将来イメージ、まちづくりのコンセプト作りからはじまり、
空間イメージの方向性やファサード項目の具体的なイメージ作りと、
議論することは山積しているが、回を重ねる毎に濃密で実りある
場になっている。

商店街メンバーのみならず、唐津市役所・佐賀県の担当者、
アドバイザーのアルセッド建築研究所の清水佐賀所長、
唐津市建築士会のみなさん。。。
参加する人も次第に増えてきて、あらゆる方向から、
商店街の未来図を描いていく。

今回のポイントは、何かを真似するのではなく、
誰かに頼る訳でもなく、0から地元で考え、
時間をかけて1つずつ方向性を決めているところにある。
つまりは、「呉服町方式」をつくっているのだ。

全体を俯瞰しながらも、「こんなまち・お店にしたい」と願う
商店街店舗の想いや個性を大切にしていく。
地元の人もよその人にも来てもらって、人と人のご縁が生まれるまちにしたい。
「空き店舗にこんな店舗が入ってほしい」やがて来てくれる仲間のことをイメージ
しながら、夢が実現する舞台を演出する・・・

そこで暮らしている、商売をしている限り、
必ず一人ひとり意見を持っている。
その声をどうやって引き出していくかが、
僕たちよそ者や専門家の手腕の見せ所である。

呉服町では、全店舗に「商店街での夢」を描いてもらった。
絵や言葉で描かれた1人1人の想いが、
「ここにしかない」まちづくりを進める原点になった。

「オーダーメイドのまちづくり」
時間はかかるけど、しっかりと理念が共有されたら、
これほど頼もしいものはない。

その課題抽出や目標設定は決して霞ヶ関で決めることではない。
現場にしか答えはないし、動くのは現場なのだから。

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