まちの図書館は、単なる本の貸借りをする場所ではない。
その土地の歴史が詰まった生き字引でもあり、
市民にとっての知の交流空間でもある。
私がこれまで見に行った図書館の中で、
群を抜いて美しく感動したのはストックホルムにある
「ストックホルム市立図書館」。
E.G.アスプルンドの設計で有名なこの図書館。
かの安藤忠雄さんも「司馬遼太郎記念館」をつくるときの
参考にしたほどまでに、魅力的な建物だ。
この図書館がすごいのは、「公共の施設」ということだ。
当たり前に日々利用する場所にこそ、気持ちを豊かにしてくれる
設えや居心地がきちんと用意されている。
公共にこそ、優れたデザインが必要である。