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Roots

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2021.02.20 / thinking

地方のルーツを大切にする。

私が初めて海外旅行に行ったのは、大学3年生の時。
仲の良かった大学の友人と、テレビで観たトマト祭りに参加するため、
スペインの主要都市とパリに行きました。

初めての海外旅行で気持ちが高揚する中、
降り立った最初の食事がなんとマクドナルドでした。
というのも、一緒に行った海外旅行好きな友人が、
訪れる海外のまちで必ずマクドナルドを食べるらしく、
それを誇らしげに言われて、反論しましたが半ば強引に
食べさせられたことを今でも鮮明に覚えています。
その土地の最初の食事がマクドナルド・・・ガッカリでした。

一方で、下の写真は数年前に行った同じくバルセロナ旅行の時の写真。

お仕事していた寒北斗酒造(ホームページはこちら)に、たまたまネットで調べて
日本酒づくりの修行(体験?)に来ていたPRプランナーのロセルさんと知り合い、
今度バルセロナに行くと話したら「じゃあ私の友人を招いてランチしよう」と。
その時の写真ですが、バルセロナの街中から外れた路地に佇むローカルなリストランテで、
地元の常連客で朝から大賑わいで、愉快なロセルさんの仲間と、地元のローカルフードや
ローカルワインに舌鼓しながら11時から4時近くまでずっとおしゃべりしていました。

その後も何日かロセルさんにお会いして、バルセロナで愛されるローカルのリストランテや
ギャラリー、ショップ等に連れて行ってくれました。

何故こんな話を突然したかというと、
「長いものには巻かれろ」的な考え方に少々危機感を感じるからです。

地域活性化の仕事をしている中で、最近こんな事例をよく目にします。
・廃業寸前の老舗旅館をホテル業界のヒットメーカーが再生請負。
・全国で地方創生を手がける●●に、まちづくり計画をプロデュース委託へ。
・集客に伸び悩む自治体が、大手広告代理店に依頼してまちを全面ブランディングへ!
・地元の食材を活用して、某有名企業が商品開発。首都圏で販売へ。

ノウハウのある大企業が地方の力になることは悪いことではありません。
でも、巨額のお金が動き、短期的には大きな成果が上がるかもしれませんが、
お金の切れ目が縁の切れ目で結局「何も残っていない」ことをよく目にするし、
地域の方から皮肉を耳にすることがよくあります。

何を言いたいのかというと、足元にある人材や資源をもっと大切にしませんかと
最近強く感じます。
とある有名な外国人ジャーナリストは「地域の中小企業は生産性がないから必要ない!」と
バッサリ切り捨てる言い方をしてますが、私は全くそう思いません。

バルセロナの小さなリストランテのように、個人商店でも中小企業でも、
その土地に根付いた人材が、その土地の資源を活用し、その土地及び周辺の人たちが
消費する、応援するという、「地産地消の暮らし」をもっと作っていくべきだと思います。

海外の人達は自国のもの、ローカルなものをあたり前のように大切にして、
「私はこのまちが大好きだ!」っていうシーンをよく目にします。
なのに、なんで日本人は自国の文化・資源を大切にせずに海外のものばかりを輸入して、
消費しているんだ?と突っ込まれますね。

それは海外ー日本の関係だけでなく、都市圏ー地方の関係の中でも同じことが言えます。
個人的にはもうそろそろ「東京中心」の考え方、ノウハウにすがるのをやめませんかと。
海外のジャーナリストが言うように、その方が効率的かもしれませんが、
そうなると全て東京発の考え方に染まり、ちっとも面白くないローカルができてしまう。

私は、「自分のことは自分で考えろ!」と言う梅原真さんが大好きだし、
内田樹さんの言う「その商店街に暮らす人が商店街で消費することで商店街が成り立つ」
と言うコミュニティの考え方に賛同しています。

小さなローカルの経済圏を大切に、地域の資源や人材を生かした持続的な街づくりを
私達ルーツは応援しているし、これからもその考え方に変わりはありません。
そう言う意味でも、やはり多くの地域を広く浅く関わることは難しく、
北部九州エリアの地域を中心に、地域のキーパーソン達や中小企業様のパートナーとして、
じっくり伴走して行っております。

(佐藤 直之)

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