対馬市の寿福院・大西住職に色々とお話を伺っている際に
話にあがった対馬6観音。
僧行基が唐からの帰り道に対馬に立ち寄って
6体の観音様を刻んだことが由来で、
その観音様が対馬の各地域の神社やお寺に祀られています。
かつてはその6観音詣りが盛んであって、
青年達が旧正月の11日を待って、男女連れ立ってお詣り
する習わしが対馬にありましたが、その文化も消えつつあります。
その対馬の文化を復活できないかという話で盛り上がり、
先日大西住職のアテンドのもと対馬市、観光物産協会の
スタッフと一緒に6観音詣りをしてきました。
6観音が祀ってある神社やお寺は、その集落の中にひっそりと
立っています。決して豪華主義・商業主義に走ることなく、
暮らしを静かに支え、豊かな緑に囲まれ、美しい石垣や
歴史を感じる御神木があり、その佇まいはとても美しい。
それぞれの観音堂や集落に特徴があり、
周辺には宗家の歴史や元寇の舞台も巡ることができて、
6観音を起点に回る対馬の歴史旅は気持ちが整います。
また1つ、対馬の可能性が拓いた。
どう具現化していくかはこれからのお楽しみです。
(佐藤 直之)