地域づくりのお仕事をするにあたっては、
まずその土地の歴史や文化を調べることが大切。
特に、地域づくりや観光振興の方向性を左右する
計画づくりや複数年にわたって取り組むプロジェクト
では、ここをきちんと理解していないと頓珍漢な提案に
なってしまう。
その歴史や文化の生き字引とも言える地域の人達から
その土地の歴史や文化の話を聞くことは、
この仕事の何よりの財産。
古代からの歴史や戦国時代の遺構・根付いた文化、
明治以降の近代化の歴史や近代化遺産、能楽、焼き物、
自然や文化的景観、水産業や食文化など、地域独自の
歴史や文化を発見するたびに、
「日本人として自分のルーツをまだまだ知らない」
ことを痛感します。。。
そうした地域を通しての気づき、それに加えて
子供がお城や歴史に興味を持ち始めたことをきっかけに、
最近では歴史の本を読んだり、焼き物を見に行ったり、
能楽を観に行ったりと、日本を学ぶ時間が増えています。
先日は、大濠能楽堂に能楽を観に行きました。
狂言は大衆文化を題材にして言葉もわかりやすいので
入りやすいですが、これまでなかなか距離があった能も
解説を聞いたり、自分で調べたりする中で少しずつ
理解が深まり、観る楽しさが生まれ始めています。
地域との出会いから、日本のルーツを学ぶ。
学んだことを次に繋げていくことが私達世代に課せられた
使命だし、少なからずルーツとしては、その土地の歴史や
文化を継承していけるようなまちづくりに取り組んでいきたい。
(佐藤 直之)