本物を養う眼。
それは日常の中に「存在」することから始まる。
慌ただしく過ごす中で、外出する前に見ることで、
触れて実感することで、配置を変えてみることで、
自分なりの審美眼が培われて行く。
地域の仕事をする中で、そこにある地域資源をいかに
捉えて、価値を高めて行くか。
そのためには、その背景や価値に自分自身が触れないといけない。
今の仕事で言うと、唐津焼の仕事はまさにそうだ。
眼で見ることはもちろん、「本物」「一流」と言われるものを
触って、実際に使ってみないことには何の評価も生まれないし、
人の琴線に触れることはない。
幸いにも私はそうした日常の機会に恵まれている。
まだまだと反省することばかりだけど、
自分なりの楽しみ方、価値基準を持って行くことが、
人生を豊かに、仕事に厚みをつくっていくんだと思う。