Roots

blog

2015.02.16 / project

現場で“一緒に”考え、汗を流す。

年度末に差し掛かり、いろんなプロジェクトが大詰めを迎えている。
先週は出張に会議、ワークショップと慌ただしい1週間だった。

地域づくりの仕事をしていると、年度末は行政からの委託期間が
終わる時期でもあり、「業務を無事に終えて報告する」方向に
働きがちである。

かつてコンサルタント時代の私はそうだった。
でもそれでは何も次に繋がらず、業務を終えた僕らはまた次の町からお声がかかる。
それでは地域にとって何も残らない。
地元でできるアイデア・体制・持続力があれば、
本当は私達のような外部の専門家がいらないし、そうなるようにガイドすることも
専門家の役割であると最近は常に意識している。

そのために欠かせないことが、「現場で一緒に考え、汗を流す」こと。
私達だけが資料を用意し方向性を提示しても、それは地元のものではない。
それをたたき台に、生まれ変わる現場に身を置き、将来をイメージし、
現場で肌をつきあわせて議論することが「自分ごと」の意識をつくりだし、
その熱が伝搬し、まちづくりへと広がっていくと信じている。

極寒の商店街で、原寸大の段ボール模型をつくり、
オーニングや看板・照明等のサイズを考えてみる。

自分たちで考えたトレイルルートのサインづくり、
地元の子供達も呼んで、一緒になって汗を流す。

そこで一緒に共有した体験が、当事者意識を生み出す。
目に見えないハートの部分こそがまちづくりに繋がる原点だ。
手間隙かかるけど、長い時間をかけてまちを育むためには
それしかないんだといまのところは考えている。

呉服町アーケードプロジェクト企画会議

呉服町アーケードプロジェクト企画会議

庵浦町トレイルワークショップ

庵浦町トレイルワークショップ

Copyrights