
「日本市」外観

玄関上に飾られた看板

がちゃがちゃで楽しませる工夫も素敵です。

ならまちエリアにある地元食材のお店と和菓子屋

遊中川の外観

遊中川のエントランス

くるみの木の看板

くるみの木の外観

くるみの木の飲食スペースエントランス
久しぶりに奈良へ行ってきた。
大阪に住んでいた高校卒業までの18年間、
奈良と言えば小学校の時に奈良公園に遠足で行ったきり。
数年前に唐津の仕事で奈良ホテルを見に来たけど、
ゆっくりとまちを歩くのはこれが初めてだ。
今回は、中川政七商店で働く後輩に会いに行くのが目的。
奈良市の中心市街地には「ならまち」と言われる歴史的な建物・町並みが残っている
エリアがあって、そこに「日本市」「遊中川」と呼ばれる2店舗ある。
「日本市」は以前テレビで見たことがあって、行くのが一番楽しみだった場所である。
シンプルな外観だけど、中に一歩足を踏み入れると、ワクワクな空間が広がっている。
中川政七商店と言えばふきんが有名だが、そのふきんのバリエーションの多さだけではなく、
ハンカチや手ぬぐい、おせんべい、マスキングテープ、調味料などなど、
奈良を中心に土地の産業としっかり結びつきながら、独自のものづくりを展開している点が
非常にユニークで面白かった。
最近ローカルブームでいろんなショップが溢れているが、中川政七商店は
単なるセレクトショップ、フランチャイズではなく、独自の視点でクリエイティブな
仕事をしているなぁと感じる。伝え方もターゲットに合わせて変化させる。
ガチャガチャで関心を集めることもとても良いアイデアだなと思った。
「遊中川」は布系に特化したお店で、狭い路地沿いにひっそりと佇んでいる。
通りの風情を活かして店舗をつくっているあたり奈良らしさが伝わる。
このならまちエリアは、観光客もたくさん集まっているせいか?、
古民家を活かしたショップやカフェ、お土産屋さんが集積していて、
まちあるきがとても楽しい。
少々観光地化されすぎている感はあるけど、色々と参考になる点も多かった。
そしてもう一つの目的地は、「くるみの木」。
翌日の昼食時をめがけて早めにいったものの、平日のランチでなんと
2時間以上待ち。。。1時間以上は待っていたものの、あまりの空腹に耐えきれず断念。
何の変哲もない場所に立っているものの、ここをめがけて女性客がひっきりなしに
やってくる。
その理由は一体なんだろうか。それは「明快な」空間づくりとお店づくりにあると思う。
敷地内は雑踏から開放された憩いの空間できちんとした緑化計画とエントランスづくり
がなされているし、併設される雑貨屋でセレクトされるもの、飲食店で提供される素材、
そのどれもがきちんと考えを持って提供されている。
その一貫した空気感が共感を呼び、集客に繋がっているんではないか。
中川政七商店とくるみの木。
情報過多の時代で選ばれ生き残るには、あえて大きな流れに乗っかるのではなく、
信念を持って世の中に伝えていく「目利き」力が重要だ。
お店だけではない。
産業も観光も地域も、みんなそうだ。