唐津は歴史ある街というイメージがありますが、
後継者問題だったり使う手だてがなかったりで空家になり、
毎年じわりじわりと歴史ある建物が壊されているんです。
これからの時代、少子高齢化がますます進展する中で、
果たして大きなマンションが地方に必要なのだろうか。
唐津には「古い建物」という、磨けば宝になる既存ストックが
たくさんあり、その資源を活かしたリノベーションまちづくりが
進めば、もっと魅力的なまちになる。
その感性・価値観に共感する若い人達だって増えて来る。
唐津市の中心市街地活性化に関わるようになってから、
そうした問題意識がはっきりと自分の中で芽生えてきて、
地道にですが、築80年の建物のリノベーションや
まちあるき、イベントなどをお手伝いしてきました。
そうこうする中で、地元の建築デザイナーや建物の所有者、
まちづくり関係者と、唐津建築遺産の保存・活用について
想いが共有できるようになり、昨年歴史まちづくりに取組む
NPO法人も設立。
今年度は、唐津歴史遺産活性化プロジェクトを立ち上げ、
唐津の中で活用されている建築遺産の事例の情報発信や
セミナーを開催します。
その第1弾が、2月7日の「唐津たてもの活用術」。
建物に愛着を持って活用を続ける店主達。
その「生きた言葉」に耳を傾け、活用のヒントを探る。
1人でも多く背中を押されて、活用に踏み出すきっかけになれば。
予算的に時間的にも一気に解決はできないけど、
1つでも多くの建物が息を吹き返し、
唐津のアイコンとなりますよう支援して参ります。