かつては栄えた第1次産業も、少子高齢化や輸入品の流通、
食事形態の多様化に伴って規模が小さくなっている。
地方の仕事をしていると、その規模縮小によって使われなくなって
しまった、もしくはそうなってしまいかねない空き倉庫によく遭遇する。
構造や外観はとっても立派なものが多い。
「ここを地域のために何か使えないか」そんな地域からの相談もよくうける。
人口・産業の大転換で行き場を失ってしまった倉庫群・・・
地域にとっては「負の遺産」に見えるものも、見る人によっては、
見方を変えれば、地域の宝へと生まれ変わる。
現に、広島県の尾道市には、港の空き倉庫を活用し、
サイクリストの宿泊施設・拠点「U2」として見事に再生した例もある。
地域の立地や特性をしっかりと見据えて、
夢のようなワクワクすることを詰め込んで、
後は覚悟を持って行動するだけなのだ。
現在、移住支援・地域活性化の仕事で関わっている地域にもそういった倉庫がある。
この倉庫を起爆剤に「地域の小さな拠点」をつくれないか、
そうぼんやりと考え始めている。