Roots

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2022.04.01 / news

10年目がスタートしました。

2013年4月に個人事業主Rootsとして起業し、
本日から独立10年目がスタートしました。

佐賀県唐津市、長崎県佐世保市のご縁から起業初年度の
お仕事をいただき、それからは東彼杵町、大村市、対馬市、
嘉麻市、筑紫野市、直方市、高原町、嬉野市、佐賀市など、
様々な地域でのまちづくりプロジェクトや地域ブランディングに
関わらせていただくことができました。

その中でも、唐津市、佐世保市はテーマ・エリアは違えど
継続的に長くまちづくりに関わらせていただいており、
ルーツの真骨頂とも言える「地域伴走型」のスタイルを
構築することができました。

これまでを振り返ってみると、ご依頼のあった仕事は
基本的に断らず、ひたむきに突っ走ってきた9年間だったと
感じています。

私達が地域に関わるからといってすぐに結果が出るわけではなく、
やはり長い年月の中でまちづくりというものは醸成され、結果が
伴ってきます。

また、私達のような小さな会社ができること、関われる地域は
限られており、地域が、日本が目に見えてガラッと変わるわけでも
ありません。

起業した時と今を比べて、日本全体の中で地域がどう変わってきた
のかなとふと考える時があります。
地域が着目されて、様々なプレイヤーが現れて、地域ごとにユニークな
取り組みが生まれていることは素晴らしいことだなぁと思います。

でも、いまだに「経済至上主義」や「効率化」「流行」が優先される価値観が
変わっておらず、日本がこれまで培った建物や風景、文化、生業が
消失している光景を目にします。

たくさんの流行・商品・デザイン・情報に溢れ、何を手がかりに、
どうしていけば良いのかという日本の、地域としての「軸」が
見失われているようでなりません。

ものに溢れ、機能は充実し、ネットが発達して、とても快適に
過ごせることはとてもありがたい反面、何か大切なものが置き去りにされて、
気がつけば修復不能な状態になってしまわないかという危機感が
より一層強くなっています。

それが、コロナ禍になってさらに助長されたように思います。
人と人が交流して生まれる感動や地球という自然集合体の中で生きている
ことへの実感、地域の景観や文化を実体験するリアルな体験が
失われていくのではないか。
そんなことを日々感じています。

これからの10年を地域とどう向き合うか。
「ルーツ」という看板を掲げる弊社としては、
これまで培ってきた日本の、地域独自の歴史や文化、風景を残し、
活かしていくための取り組みをより深化させていきたいと思います。
昨年取得した国内旅行業務管理者の資格を活かして、
地域のルーツを生かすための事業を立ち上げようと構想中です。

それぞれに専門性を持つスタッフと共に、これからの10年を
「地域のルーツを生かす」事業に注力していきます。

これからもどうぞよろしくお願いいたします。

(佐藤 直之)

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