Roots

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3連休中は東京へ出張。

大都会東京にも、
息づく暮らし、重層された街の匂いを感じとれる
ローカルがしっかりと根付いている。

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おばあちゃんの聖地、巣鴨商店街。

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吉祥寺駅前の路地裏。

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吉祥寺の路地裏には、お店を発見する楽しみがある。

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井の頭公園

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軒先八百屋

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築地場外市場

この2ヶ月間、時間があればずっと物件探しをしていた。

いまの家では事務所スペースが十分にとれないこと、
秋に誕生する子供のためのスペースがないこと。

乗り出したのはGW明け。
この時期は引越の閑散期にあたるため、意外な掘り出し物件があることは
これまでの経験からわかっていた。
ただ、今回の引越はこれまでとは違って、住まいの中に
仕事と育児を共存させないと行けないという条件が付加されている。
そうは言ってもすぐに見つかるだろうと思って挑んだ物件探し。

予想に反して難航する。
かみさんと二人で住むならすぐにでも入居したい物件はたくさんあるものの、
仕事と育児という要素が加わると、これがすぐには見つからない。

間取り、部屋の広さ、仕事部屋の静穏環境、育児スペースの見通し、
ベランダからの眺め、玄関のアプローチ、育児のための段差、
育児面での安全面、快適性、交通アクセス、生活利便性、育児のための
住環境(公園、美術館、海、図書館、等へのアクセス)などなど。

ただでさえリクエストの多い二人なのに、それに加えて仕事や育児の要望まで。
対応した不動産屋さんはさぞかし困ったであろう。
でも、こちらのリクエストに応えて、真摯に対応し続けてくれる素敵な不動産屋
さんが二つあった。いつも思うけど、物件探しは担当者の方の誠意につきる。
度重なる要求にもめげず、常に理想の物件を提供していただいた。

その中で迷った物件が二つ。
間取り、部屋の広さがパーフェクトな物件と生活利便性、住環境が素晴らしい物件。
家族会議を重ねた上で、結局決めてとなったのは「まちあるき」。

2つの物件の近所をゆっくりと歩いてみる。
その街に流れる空気、住んでいる人、交通アクセス、スーパーや公園への近さなど。
これまで見えてこなかったものが見えてくる。
通常の物件探しは、不動産屋さんから物件までドアツードアで行くもんだから、
周辺の空気感・生活感なんてわからない。

まちあるきは、謂わば私の職業でもある。
街を歩くと、やっぱり新しい発見がどんどん生まれる。
特に今回は、事業者として、パパとしての目を持って歩いたので、
街の見方も変わってくる。

それぞれの物件の回りをゆっくり練り歩いた結果、生活利便性と住環境に優れた物件
をチョイス。確かに住むのは建物の中だけど、やっぱり住環境って大事。
特に、移住支援の事業を手がけていく立場としては、こういった当たり前の“生活者目線”
をなおざりにしてしまうこともある。
単なる物件探し、でもみんなまちとしての匂いを感じながら選んでいくんだろうな。
決して安いお買い物ではないんだもの。

いままでは全く気にも止めなかった子供を育てるということ。
自分が幼児だったころは、目の前に公園があって、よく遊びに連れて行ったことを
今更ながらに母親から聞いた。子供の創造性を、自分たちが選んで住む環境から
育んでいくという責任が親にはある。

好奇心があって、鹿児島で欧米の教育を取り入れる保育園にも話しに伺った。
欧米では、子供の頃から大人と対等な立場で育てていくことを重視する。
そして、大人の恩着せがましいイベントにとらわれることなく、子供たちの創造性を養う
ことに重きを置いた住環境や玩具の開発を行っている。

保育園の先生によると、オランダの教育は世界の最先端を行っているらしい。
内容を聞くととってもユニークだった。
そういえばと思って、以前一人旅をしたアムステルダムやイタリアの写真を見返してみた。
街の中では、いつも親子連れでゆったり歩く風景をたくさん見たし、港沿いの学校で
子供たちがいきいきしている光景、カフェで子供たちとくつろぐ姿があった。
子育てするのがとっても幸せそうだった。

子供が生まれることで、街を見る目が変わってくる。
「世界で一番子育てがしやすい街」
そんなコンセプトを掲げて、徹底的に実践する街があっても良い。

生活者がまちを選ぶ時代はもうそこまで来ている。
単なる物件探しだけど、生活者の立場からそんなことをふと思った。

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イタリアのカモッリ。駅そばにある保育園。

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チビダーレの路地の朝の風景。子供連れの大人達がカフェで楽しんでいる。

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アムステルダムの港に面した学校。

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アムステルダムのスポーレンブルク島にある住宅地。

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アムステルダムのスポーレンブルク島。子供が遊べる環境が広がっている。

唐津の情報誌Roastの表紙を飾ったのは、唐津の海。

そう、唐津は海のまち。唐津焼の文化、石炭産業、豊臣秀吉の朝鮮出兵、
ジャックマイヨールと、唐津を彩る豊かな歴史物語は、海がルーツなのです。
海を通じて貿易が盛んになり、海の恩恵を受けて発展した。
唐津は世界に開かれたまち。

そんな世界に開かれた唐津を初めて実感したのは、
2009年に開催されたレーザーラジアルヨット世界選手権大会。
私は、内閣府の採択を受けて取り組んだ「海辺の魅力を活かした観光振興プロジェクト」
の事務局長として、「海のまち、唐津」としての魅力を活かした観光集客や
外国人選手や観光客の観光サポート、おもてなしのお手伝いをしていました。

その中で最も印象的だったのが、「Laser Cafe」と言われるレースを終えた選手や観光客
に食事を提供するカフェ。偶然、日本レーザークラス協会やハーバーの方に声をかけられ、
カフェの責任者をやることに。リクエストは、「食事を通じた地域のおもてなし」。
唐津市内の100人以上の婦人会の女性陣をとりまとめ、商品企画・開発、スケジュール
管理、在庫管理、仕入れ、広報、パーティの企画等を担当。

メインのお客さんは、世界47カ国の20代〜30代の外国人選手。
ヨーロッパやアメリカ、アジアと、食文化の異なる選手たちをいかに満足させながら、
日本の食文化も同時に楽しんでいただくのか。毎日台所は戦場でした。
20代の若者がご年配の女性を采配するのは大変でしたが(笑)、
まるで海外にいるような2週間は本当に刺激的でした。

唐津のおもてなしは世界中から賛辞をいただきました。
あれだけ短期間に、ものすごい人数が集まり、地域が一体となっておもてなしをしたのは、
後にも先にもあのときだけだと思います。

あれから4年。再び“世界と繋がる”機会として、
ヨットの世界大会を唐津に誘致するプレゼンのサポートをさせていただいています。
もうカフェの社長はしないでしょうけど(笑)、誘致が成功した暁には、
世界の観光客に唐津の良さを発信・交流するお手伝いができれば嬉しいです。

唐津には、ヨットという「世界に繋がる」きっかけがある。
世界が認める、優れた海の環境と観光ポテンシャルがある。
つまり、唐津は「世界の唐津」なのである。

グローバル社会の中でローカルの存在を考える時代。

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roast vol.2の表紙は「唐津の海」

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マリンスポーツが盛んな唐津の海

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レーザーラジアルヨット世界選手権大会の会場風景

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世界のセーラーから、唐津はcastle-bayと呼ばれている。

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地元と選手を繋ぐ役目を果たしたLaser Cafe

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外国にいる錯覚に陥った世界選手権時のヨットハーバー

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