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年度末も終盤戦。

今年度事業の報告書づくりや来年度に向けた準備やリサーチで
慌ただしい毎日を過ごしています。

さて、最近新聞を読んでいると、アウトドアブームがさらに加速化
していることを実感します。

私が住んでいる福岡市だけ見ても、
海の中道には「泊まれる公園」、かしいかえんの跡地には
気軽に楽しめる「アウトドア複合施設」がオープンするとのこと。

コロナになって、ライフスタイルや旅の形態が様変わりしましたが、
収束した後も完全には元のように戻らないんでしょうか。

地方にとってみれば、密を避けた自然豊かな環境が注目される、
日本の美しい景観が見直されるきっかけになると考えれば、
コロナが巻き起こした全てが悪いことではないのかもしれません。

手ぶらで気軽に楽しみたい人、アウトドアやキャンプを始めたい人、
不便を楽しみ本格的な自然体験をしたい人、自然と一体化して一人だけの
時間を作りたい人。

アウトドアと言っても、いろんなユーザーが想定されます。
だから、どこも同じような施設やアクティビィティを作るのではなく、
きちんと立ち位置を見極めて、地方の自然や景観を味わえる創意工夫が
必要になってくるのだと思います。

地方のルーツである地方の文化や自然、景観を守り生かしていくことを
モットーにしている弊社としても、公私混同しながら、
ユーザーとして、地域の伴走者として、アウトドアを通じた地方の可能性を
開拓していきます。

(佐藤 直之)

先日訪れた五箇山クロスベースの展望スペース

あっという間に3月も中旬に。
やっと暖かくなってきた矢先に今度は花粉・・・
嬉しいのと辛いのと入り混じるこの季節。

さて、今週は3日間大村に。
大村市新幹線まちづくりアクションプランの一環として、
地方創生の第1人者である徳島県神山町の
認定NPOグリーンバレー理事の大南信也さんをお招きして
の移住定住促進のための講演会。

これまで神山町には2回視察に行って、10年ほど前には
大南さんにも直接お話を伺いました。
神山町のまちづくりの取り組みも、書籍を買って読んだり、
雑誌で記事を見かけたりしながら、ずっと追い続けています。

長い時間をかけて、芯をぶらさずに、少しずつできることを
積み重ねてきた神山町。そこにアーティストやクリエイター、
IT企業の人達が関わるきっかけ(=つまりは関係人口)が生まれ、
そのきっかけが連鎖のように広がっていって、
ユニークな創造的人材が次々と神山町でコトを起こし移住していく。

大南さんのお話は何度聞いても面白くて、聞く時の自分の意識や
経験値が違っているので、また新たな発見がある。

色々と伺いたいことはあったけど、講演会の主役は大村市民の
皆さんだったので、また機会を見つけて変化した神山町へ行こう。
久しぶりの密度濃いインプット時間でした。

(佐藤 直之)

先週末は、年度末業務の合間を縫って今年初キャンプへ。
初キャンプには、九州キャンプの聖地でもある久住へ。

3月の山のキャンプ、完全になめてました。
あまりの強風に、新調したテントを立てるのもやっとこさ・・・
夜も焚き火で暖を取りましたが、あまりの寒さにかなり早く
就寝しました。

キャンプに目覚めたのは、コロナになる1年ほど前から。
最初はなんとなくで始めましたが、徐々にハマり始めて
昨年はGWに高知のキャンプ旅、日常では九州をフィールドに
月1回はあちこちに出かけました。

仕事柄、観光や景観をテーマにしたまちづくりに関わる
ことが多いのですが、キャンプはまさにその土地に根付く
自然や景観の魅力を体感する、一体化するリアル体験。

日本のローカルにはまだまだ美しい風景が残っている。
それを1人でも多くの人に体感してもらうためには、
キャンプってとても素敵な地域滞在のあり方ではないかと。

だからこの先も、九州そして全国各地の美しい風景を求めて、
キャンプを続けて行きたいです(いつかは海外にも)。

キャンプに関連して、アウトドア全般にも少しずつ。
・登山も年に数回くらいは挑戦中。
・ロードバイクは初めて1年半経ちましたが、定期的に乗っていて
 1人でもある程度のところには行けるようになりました。
 (この年度末はほとんど乗れてませんが・・・)
・川遊び、海遊びも夏になれば必ずどこかへ出かけます。
・カヌーも昨年度旅した北海道・道東地域でその魅力を実感。
・今年は魚釣りにも挑戦してみたいと思ってます。

ルーツとしては、地方に根付く美しい風景や文化を
次世代へ継承していくためのまちづくりを支援していきたい。
アウトドアは、まさにその風景や自然の魅力を継承していくための
きっかけであり、今後もユーザーとして、リサーチャーとして、
仕掛ける側として関わっていきます。

(佐藤 直之)

2022.03.01 / dairy

仕事道具。

先日、大村観光ガイドブックの編集・デザインでお世話になった
コモン編集室・瀬口さんのところへ。

瀬口さんは、編集という書く仕事をしている中で、
Linde CARTONNAGEという文房具屋さんを経営されてます。

世界中から取り寄せた万年筆やインクが所狭しと並んでいて、
もう楽しくてワクワクする空間。

弊社はまちづくりのプロデュースやコーディネートという
地域に行って住民の方々と話す、提案する、まとめるという
現場の仕事と、戦略や枠組みを考えたり、企画したりという
デスクワークの仕事の2種類があります。

そのデスクワークのお供が万年筆。
学生の頃から、パソコンでデータを作る前にまず自分で考える、
手書きで描いてみることを恩師から徹底的に叩き込まれたため、
手書き作業は体に染み付いています。

考えを整理したり、発想を飛躍させたり、
紙にペンを走らせる作業は私にとって大切なプロセス。

その相棒が万年筆。
いつも仕事で使うものから、大切な手紙を書くとき、ここ1番の
勝負で使うものなど、数種類の万年筆を並行して使っています。
インクは基本的にブルーブラック系が中心。

瀬口さんの万年筆、インクの情熱に感化されて、
仕事道具を新調しました。
つけペン、ガラスペン、また描き心地が違ってとっても楽しい。

大きな設備投資ではないけど、新たな気持ちで仕事に向き合える、
大切な相棒に育てていきたいと思います。

(佐藤 直之)

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