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2020.04.22 / project

MaaSは地域を変えるか!?

今年度から、新しいまちづくりプロジェクトに参加します。

これまでは比較的自治体や地域からの依頼でまちづくりの
支援をすることがほとんどでしたが、民間のノウハウを
活用し、民間としての新たなビジネスチャンスを獲得する
全く新しい切り口のプロジェクトです。

そのメインテーマとなるのが、モビリティ。
かつてコンサルタントに勤務していた時代、
地域の赤字路線となっていた路線バスをコミュニティバスとして
再生する地域交通再生のプロジェクトに数多く関わりました。

その頃とは遥かに次元の異なる、新しいモビリティ革命が近年求められ、
自動車メーカーや異分野の企業、そして自治体が、様々な地域で
実験を行なっています。

そのモビリティ革命の1丁目1番地として注目されているのがMaaS。
Mobility as a Serviceの略語で、鉄道やバス、タクシー、自家用車といった
既存の交通サービスから、カーシェアリング、配車サービスなどの新しいモビリティ
サービスまで、あらゆるモビリティサービスを統合し、1つのスマホでルート検索、
予約、決済までできる仕組みを構築し、移動のニーズに合わせて最適なモビリティを
選択し、シームレスに移動できるようになる社会。
人口減少、少子高齢化の時代に求められるスマートシティの重要施策ですね。

関係者に薦められて「Beyond MaaS」を読了。
世界、全国で今起こっている様々なMaaSの取り組みが一望でき、
そしてMaaS×●●による異分野とのコラボレーションによる新たな価値・まちづくり
の視点が学べるとても興味深い本でした。

あらゆる交通サービスが集積する都心部ではこのMaaSの導入が加速していくでしょう。
でも、少子高齢化や人口減少が深刻化する地方部にも、便利でシームレスなモビリティ
サービスの革新が必要だし、そのサービスを提供するための収益構造や仕組みが構築
できれば、地方におけるまちづくり・暮らし方・働き方に一石を投じることに
なるのではと期待を寄せています。

(佐藤 直之)

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