1年ほど前、D&Department FUKUOKAで何気なく購入した
書籍「Green Neighborhood」を読んでから、
ずっとずっと気になっている街がある。
アメリカ西海岸に位置するPortland。
全米で若者が住みたい街No.1、美食の街、環境や人に優しい街・・・
若者クリエイターの移住・起業が進み、魅力的な飲食店やアトリエ、
水辺、公園がつくられ、まちなかではファーマーズマーケットや
ファーストサーズディー(アートイベント)などのイベントが定期的に開催され、
暮らしている若者がいきいきしているという。
私がお手伝いする街や日本全国の地方都市では、
まちの魅力をつくる担い手である若者の確保に頭を悩ましている。
その日本の大きな課題を克服し活気を呼び戻したPortlandとは
一体どんな街なんだろう。
日に日に気になってくる。「TRUE PORTLAND」という書籍を買ってみたら、
ますます興味が湧いてくる。ポートランドのことをいろんな人に話してみたら、
「自分も気になって行きたいと思っている」とか「とても素敵な街だよ」とか、
さらに好奇心に追い打ちをかけてくる。
もうこの際、行ってこい!!!
ということで、現在進行中の仕事の予定をあれこれと調整し、
7月中旬に1週間Portlandへ。
「この街移住進んでますよ」「若者増えてますよ」って、
書籍で書いていることをいくら伝えても説得力は生まれない。
自分で自腹切って現地に行き、まちの空気を感じ、消費し、暮らす人との
会話を重ねることで、自分の体験としてその街のことを記憶したい。
私の仕事は「百聞は一見に如かず」の世界。
たくさんの知識より、その土地に出向き、会話を交わし、
空気を感じ取ることが何より大切だ。
現地で案内してくれる人も見つかりそうだし、
いまから視察準備でわくわくしている。
仕事関係の皆様には本当にご迷惑おかけします。
現地での体験をしっかりと目に心に刻み、
今後お手伝いする地域づくりのヒントを掴んできます。
独立するとなかなか休む時間もつくれない。
下手すると、一年中放電しっぱなしになってしまう。
だからこそ、こうして“意識的に”時間をつくり、
海外の街を訪れ、視野を広げ、感性を開放し、
いろんなまちの肌感覚を“充電”しておきたい。