Roots

blog

2014.07.28 / trip

Portland Tour vol.1/ACE HOTEL=まちのリビング

ポートランドへ行く渡米前、
仕事でご迷惑をおかけする方々や知人・友人に旅の連絡する中で、
「なんでポートランドなの?」というお声をたくさんいただきました。

NY、ロス、サンフランシスコ、シカゴ、サンディエゴ、・・・
アメリカには特徴的な街がたくさんあるにもかかわらずに、
耳慣れない街の名前を聞いてそう思ったのでしょう。

私も1年前までは知りませんでした。
前回投稿したように1冊の本との出会いが始まりでした。
古い倉庫を再生し、若いクリエイターや起業家がそこを拠点に
居場所をつくっていく。その動きに感化されるように、
全米から多くの若者が移住してくる。大手の資本に頼らずに、
地元発のコーヒーショップ、本屋、アーティストと、
独自のクリエイティブを発信している。
いまや全米で、若者の力を活かした都市再生のモデルに
なっているのだという。

素直に行ってみたい、観てみたいと思ったのです。
行けるとしたら、盆前しかない。
育休中のかみさんに話をすると、「私も是非行きたい!」とのこと。
かみさんも広告屋の端くれだから、私の話を聞き本を読んで、
心がざわついたんでしょう。
だったら、預けるところもないし、
0歳の息子も連れて行って、世界に触れさせよう。
そんなこんなから急遽、家族3人でのポートランドツアーが決まりました。

豪勢な旅はできないけど、子供がいるので機内の快適性は必要だと
フライトを色々と調べ、初めてJAL国際線に乗ることに。
福岡→成田→サンフランシスコ→ポートランドと2回乗り継いで行きました。

サンフランシスコの空港で入国審査をする際、
目的地をポートランドと伝えると、
「なんでポートランドなんだ?」とあれこれ質問攻めにあって大変でした。
審査官は「君の求めているものは全てサンフランシスコにあるじゃないか」と
自分の住む町を素通りする日本人のことが理解できなかったのでしょう。

確かに。私達もサンフランシスコに立ち寄るかどうかをかなり悩みました。
これまでの旅は、綿密に計画を立てて、行きたいまち・観たいところを精力的に
回ることが多かったのですが、今回は0歳の息子がいる旅なので、
いつもの半分くらいのペースでゆっくり見て回る計画づくりを考え、
ポートランド1都市に絞ることにしたのです。

サンフランシスコは、坂の街、みなとまち、美食の街として有名ですよね。
次回の渡米では必ず行ってみたいまちです。
トランジットで見えた束の間の風景は奇麗でした。
(結果的に子供は泣くこともほとんどなく、予想以上にスムーズに回ること
 ができ、サンフランシスコも行けたんではと少々後悔の念もありますが・・・)

サンフランシスコ国際空港からの景色

サンフランシスコ国際空港からの景色

サンフランシスコから2時間ほどでポートランドへ到着です。
この時期は昼の時間がとても長く、フライトの20時30分でも上の写真の明るさです。

ポートランド国際空港、通称PDXに到着したのが22時30分前。
滞在期間中の前半戦に宿泊するまちなかエリア(パールディストリクト)のACE HOTELを
目指します。空港からまちなかへはMAX LIGHTTRAILという路面電車が走っていて、
ストリートカー(路面電車)、バスにも使える1週間PASSを購入して乗車。
このPASSが本当に大活躍でした!行かれた際には必ず購入されることをオススメします。

空港と市街地を繋ぐポートランド版路面電車、MAX LIGHTTRAIL

空港と市街地を繋ぐポートランド版路面電車、MAX LIGHTTRAIL

路面電車に揺られること40分、最寄りの駅に到着。
そこから歩いて10分のところに、「ACE HOTEL」はあるのです。
このホテルに泊まることも、旅の大きな目的の1つでした。
インテリアや家具のデザインにこだわり、地元アーティストが手がける
部屋は1部屋ずつ違うというこだわりよう。
ポートランド発祥でいまや全米に展開し始める人気のブティックホテル。

ホテルのロビーの風景はあまりにも有名で、
MACを広げたり、STAMPTOWN COFFEEのコーヒーを飲んだり、会話したりと、
世界中の旅行者のたまり場・交流空間になっているのです。
その両端には、地元で大人気のレストラン「CLYDE COMMON」と
コーヒーショップ「STAMPTOWN COFFEE」が入っていて、
地元・観光客が分け隔てなくわいわいと楽しんでいます。
このACE HOTELの1階全体がまちのリビング、そんな印象です。

チェックインしたのが、夜の23時30分。
CLYDE COMMONにラストオーダーぎりぎりに滑り込んで
地元のクラフトビールで旅の疲れを癒し、
念願のACE HOTELの空間に思う存分に身を委ね、
2日目からの旅に思いを馳せながら就寝しました。
(子供の時差ぼけでほとんど寝れませんでしたが・・・)

いよいよ本格的な旅が始まります。

ACE HOTELの内観。壁面は地元のアーティストが手がけた。

ACE HOTELの内観。壁面は地元のアーティストが手がけた。

ACE HOTELの内観。1部屋ずつデザインが違うのも、人気な理由の1つだ。

ACE HOTELの内観。1部屋ずつデザインが違うのも、人気な理由の1つだ。

ACE HOTELのロビー。

ACE HOTELのロビー。

ACE HOTEL外観。1FにはCLYDE COMMONやSTAMPTOWN COFFEEなどの人気店が入居。

ACE HOTEL外観。1FにはCLYDE COMMONやSTAMPTOWN COFFEEなどの人気店が入居。

ACE HOTELの看板。

ACE HOTELの看板。

Copyrights