唐津市中心市街地に近接しているにもかかわらず、心理的に遠い唐津の海辺。唐津の海辺の魅力を活かした観光振興に取り組むにあたっては、このバリアを解消することが急務である。そこで、まちなか〜海辺に向けたアクセス及びサインの改善に向けたプロジェクトを立ち上げた。
まず行ったのが、唐津市中心市街地におけるアクセスとサインの実態調査。サインについては、約20種類のデザイン、市街地全体で200近くのサインが混在している課題が浮き彫りになった。その後は、横浜市や神戸市など統一的なサイン整備を行う事例の調査を行った上で、唐津市中心市街地におけるアクセスやサインのあり方について議論を展開した。最終的には、統一的なサインを提案するのではなく、サインの減少を図ることを提案したほか、サイン設置における縦割りが根本的な問題であると仮説を立て、サインやストリートファニチャー、街路、ファサードも含め、中心市街地の一体的な都市デザインを目標に掲げ、都市デザインを司る組織の提案を行った。
Improvement of Waterfront Approach ( 2009 )
- 唐津市海辺アクセス・サイン改善プロジェクト/
- 佐賀県唐津市/
- プロジェクトリーダー/九州大学博士課程