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今年度から唐津市の観光戦略をつくるお手伝いをしている。

「唐津は豊富な資源がたくさんある。」
そう言われて久しいが、その魅力がいまいち伝わっていない。
つまりは、なんでもあることを謳っても、消費者には伝わらないのだ。

私も暇があれば旅に出る。常に旅をしたいと思っている。
では、自分がどういう基準で旅先を選んでいるのか?を
考えてみると、惹かれるまちには明確なイメージやコンテンツがある。
そして、食いしん坊なので、ご飯が美味しいことは当然である。

では、唐津はどうか。
食に歴史、文化、自然、唐津焼があるじゃないか。
しかも、それぞれが本物であり、一流である。
選ばれるための「わかりやすさ」が足りなかったんだろう。

戦略のポイントは、ターゲットをイメージして、
明快なイメージを打ち出すストーリー性と
その物語に沿って膨大なコンテンツを「編集」することだと
個人的には思っている。

観光は地域の総合産業である。
だからこそ、多くの人たちの声に耳を傾け、
まちへの誇りを醸成して、「お客さんに選ばれる」ための
戦略と戦術をつくっていかないといけない。

大変な作業だけど、唐津の未来を描く大切な仕事だ。

虹ノ松原

虹ノ松原

唐津焼

唐津焼

旧唐津銀行

旧唐津銀行

唐津の豊かな食文化

唐津の豊かな食文化

見返りの滝

見返りの滝

蕨野の棚田

蕨野の棚田

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現在、とあるプロジェクトで住宅団地の緑地協定について
調べています。
先日、近所の住宅団地の事例をみるために、
アイランドシティやシーサイド百道等の緑地を見に行ってきました。

普段はそんな目線で見ていなかったので、色々と発見がありました。
全体としてのまとまりや直感的な印象、つまり「圧迫感」とか
「自然な」とか「居心地が良い」とかいう抽象的な言葉で感じていた空間が
具体的にどういう構成要素でつくられているのかが実感できました。

やっぱりディテール大切ですね。
そこにどんな人たちが住んでいて、暮らしをどう楽しんでいるかが、
この緑地を通して伝わってきます。

こうした豊かな住環境が「景観価値」に繋がり、経済効果もでてくる。
殺風景な場所ではなく、緑豊かで潤いのある空間で子育てや暮らしを
したいという人がもっともっと増えてこれば、
きっと日本にはたくさんの魅力的なまちが生まれてくるんだと思います。

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ゴールデンウィークに突入していますね。

私は過去に渋滞で痛い目にあったので、近年のゴールデンウィークは
旅行にも里帰りもせず、仕事しながらたまに近場に出かけるくらいに
しています。また数年前からは唐津のやきもん祭りがスタートしたので、
仕事で何日かは唐津に出かけるようになりました。

歴史あるクラシックな建物で唐津焼の展示があったり、
唐津焼のぐい呑みでワインや日本酒が飲める角打ちがあったり、
様々な料理人と唐津焼作家がコラボした食事会があったり・・・

毎年企画が増えて内容もバージョンアップしています。
単なる器のワゴンセールではない、唐津らしい魅力がでてきています。

お時間ある方は是非唐津へお出かけください。
やきもん祭りは5月5日までです。

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新年度になって、嬉しいことにいろんなお仕事のご相談をいただいてます。
ご相談というのは、まだ正式な仕事にはなっていないけど、
ゆくゆくそうなりそうだという段階です。

関係者の熱意で根気強く進めてきたことがようやく芽を出してきたもの。
地域の資源を活かして活性化に繋げたいという新たな試み。

同じ目標を掲げても、そこに辿り着くアプローチの方法や地域の熱意、
利害関係者の関係性は案件によってそれぞれ異なります。
地域の数だけやり方があるということです。

地域に応じてどんなアプローチを準備するか。
私のような立場には、その提案力が求められてきます。
いや正確には、求められるようにならないといけないんです。
そうなるためには、たくさんの引き出しと一貫した考え方を
持っておくことが必要だと常々思ってます。

仕事が来て、スタートしたら、企画に沿って進むだけです。
いわば、事業のマネージメントが主な業務になってくる。
だから、進める前にきちんと本質を理解して、最適なアプローチを
考えること・考える時間をつくることを大切にして行きたい。

週末は、その時間をつくるに最適な時間。
今日はご相談頂いたことを引っ張りだして、
新たな想いを馳せてみる。
走ったり、映画観たり、食事したり、美術館行ったりしながら
新たな感性を加えてみる。

良きご縁となりますように。

2015.04.19 / local

目利きの時代

「日本市」外観

「日本市」外観

玄関上に飾られた看板

玄関上に飾られた看板

がちゃがちゃで楽しませる工夫も素敵です。

がちゃがちゃで楽しませる工夫も素敵です。

ならまちエリアにある地元食材のお店と和菓子屋

ならまちエリアにある地元食材のお店と和菓子屋

遊中川の外観

遊中川の外観

遊中川のエントランス

遊中川のエントランス

くるみの木の看板

くるみの木の看板

くるみの木の外観

くるみの木の外観

くるみの木の飲食スペースエントランス

くるみの木の飲食スペースエントランス

久しぶりに奈良へ行ってきた。

大阪に住んでいた高校卒業までの18年間、
奈良と言えば小学校の時に奈良公園に遠足で行ったきり。
数年前に唐津の仕事で奈良ホテルを見に来たけど、
ゆっくりとまちを歩くのはこれが初めてだ。

今回は、中川政七商店で働く後輩に会いに行くのが目的。
奈良市の中心市街地には「ならまち」と言われる歴史的な建物・町並みが残っている
エリアがあって、そこに「日本市」「遊中川」と呼ばれる2店舗ある。

「日本市」は以前テレビで見たことがあって、行くのが一番楽しみだった場所である。
シンプルな外観だけど、中に一歩足を踏み入れると、ワクワクな空間が広がっている。
中川政七商店と言えばふきんが有名だが、そのふきんのバリエーションの多さだけではなく、
ハンカチや手ぬぐい、おせんべい、マスキングテープ、調味料などなど、
奈良を中心に土地の産業としっかり結びつきながら、独自のものづくりを展開している点が
非常にユニークで面白かった。

最近ローカルブームでいろんなショップが溢れているが、中川政七商店は
単なるセレクトショップ、フランチャイズではなく、独自の視点でクリエイティブな
仕事をしているなぁと感じる。伝え方もターゲットに合わせて変化させる。
ガチャガチャで関心を集めることもとても良いアイデアだなと思った。

「遊中川」は布系に特化したお店で、狭い路地沿いにひっそりと佇んでいる。
通りの風情を活かして店舗をつくっているあたり奈良らしさが伝わる。
このならまちエリアは、観光客もたくさん集まっているせいか?、
古民家を活かしたショップやカフェ、お土産屋さんが集積していて、
まちあるきがとても楽しい。
少々観光地化されすぎている感はあるけど、色々と参考になる点も多かった。

そしてもう一つの目的地は、「くるみの木」。
翌日の昼食時をめがけて早めにいったものの、平日のランチでなんと
2時間以上待ち。。。1時間以上は待っていたものの、あまりの空腹に耐えきれず断念。
何の変哲もない場所に立っているものの、ここをめがけて女性客がひっきりなしに
やってくる。

その理由は一体なんだろうか。それは「明快な」空間づくりとお店づくりにあると思う。
敷地内は雑踏から開放された憩いの空間できちんとした緑化計画とエントランスづくり
がなされているし、併設される雑貨屋でセレクトされるもの、飲食店で提供される素材、
そのどれもがきちんと考えを持って提供されている。
その一貫した空気感が共感を呼び、集客に繋がっているんではないか。

中川政七商店とくるみの木。
情報過多の時代で選ばれ生き残るには、あえて大きな流れに乗っかるのではなく、
信念を持って世の中に伝えていく「目利き」力が重要だ。

お店だけではない。
産業も観光も地域も、みんなそうだ。

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