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先週打合せで使用した福岡市の旧大名小学校の「FUKUOKA growth Next」。
福岡市での仕事がほとんどなく、福岡に住んでいながら都心部に行くことが
ほとんどない私ですが、ここは前からずっと気になっていた場所でした。

校舎の雰囲気を上手く残しながらも、モダンな色合いとインテリアで
とても居心地が良い仕上がり。
海外の人たちやノマドワーカーがぞろぞろやってきて、
そこらじゅうでなにやらおもしろそうなビジネスの話が湧いている。

廃校活用事例としてとても参考になりましたけど、
何より働き方が昔より完全に変わってきたなぁーと実感しました。

決められたオフィスに朝来て夕方帰る。
時間と空間に縛られるのではなく、
会いたい人、居心地の良さ、目的に応じて時間・空間を自由に使い分ける。
私が最近一緒に仕事をしている人たちも、まさにそんな働き方。
シェアリングエコノミーの時代、まさにそこまでやってきていますね。

働き方が変われば、当然市場やニーズも変わってくるでしょう。
私もかれこれ15年近く地域づくりの仕事に関わってきていますが、
食の6次産業化、人材育成、伝統工芸の海外販路拡大、インバウンド、
移住支援、産直施設の再生など、最近は求められる視点やスキルも
大きく変化してきています。

グローバル化は間違いなくやってきます。
これまでの、日本の、地方のやり方・価値観が通用しなくなるのも時間の問題。
でも、地方オリジナルのやり方・価値観が世界に評価されるのも時間の問題。

不安に思うか、それともチャンスと捉えるか。
地方にとって大チャンスだと弊社は信じて、サポートしていきたい。

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天神IMSの三菱アルティアムで開催中の「鹿児島陸の図案展」に
合い間を縫って行ってきました。

単なる器の展示ではなく、図案に着目して様々なプロダクトや
空間に展開しているユニークな企画展。
ちょうど焼物美術館の再生や展示空間の計画づくりに携わっている
タイミングだったので、いろんな気づきがありました。

忙しいときだからこそ、わずかな時間を見つけて感性を養う
時間はとても大切だと実感します。

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先週日曜日は「唐津伝統文化サロン」。

和菓子屋HIGASHIYAや福岡の日本茶BAR万が大好きで、
ずっと憧れていたSIMPLICITYの緒方 慎一郎さんの
話を聞くことができた。

「どうやったら日本の文化を現代に更新できるのか?」
「日本の本質的な魅力を世界に発信できるのか?」

その問いかけにずっと向き合って、デザイナー・プロデューサーとして
だけでなく、自ら経営者として店舗を経営している。

華美な装飾は一切なく、日本人としてのルーツや感性を掘り下げて
シンプルに未来へと問いかける。

たくさんのヒントをもらった。

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これまで、様々な地域・分野の計画づくりに関わってきました。
今年度は、唐津市や佐世保市、筑紫野市等で、地域全体の振興計画や
景観計画、観光戦略、地区計画づくりのお仕事を頂いております。

その計画づくりのプロセスとして、地域住民によるワークショップを
開くのが主流となっていますが、基本的な型があるようでいてこれが
本当に難しい。毎回常にそう思います。
なぜなら、地域によっての課題や行政・地域体質、年齢構成、人柄、
それぞれ違うので、同じやり方でやっても期待する答えなんてでてきません。

だからこそ、毎回悩むんです。
・現実的・ネガティブになりがちな地域をどう前向きにする機運をつくれるか?
・未来のことだから若い人達に多く参加してほしいけど、人材がいない・・・
・未来っていつのこと?10年後?30年後?50年後?
・未来を語る事も大切だけど、具体的な行動もするきっかけをつくりたい。

計画は大切な地域の道標であり、まちの姿勢を対外的に示していくスローガン。
そのゴールとプロセスを、時間をかけて丁寧に設計していくことが大切。
本格的に始動する前に今一度事業の本質的なことを考え、
たくさんの考え方に触れる機会をつくっています。

今の時期にしっかりと幹をつくっておけば、後は地域との化学反応を楽しむだけ。
良くも悪くも想像できないような展開になることも、その地域の魅力だから(笑)。

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2冊の専門書をようやく読了。

今年度は、唐津の観光戦略や佐世保市俵ヶ浦半島・福岡市北崎地区の
移住支援に関するプロジェクトが本格的に動くので、その前に
どうしても読んでおきたかった2冊。

詳しい感想は省略しますが、共通している根っこの部分は同じなんだろうと
私なりに解釈しました。
「地域の魅力を活かし、多様性を許容して、どう行動するか。」

移住と観光は、日本では割と別個に考えられている気がしているけど、
私はそうは思いません。

外の人のためだけに、お金を落としてもらうばかり考えて観光を繰り返していくと、
結局は地域が消費され、住む人はいなくなり、人は来なくなります。
観光農園とか観光○○とかって言葉も、私はどこか違和感を感じるのです。

地域の豊かな暮らしを疑似体験するのが観光で、実体験していくのが移住。
観光の延長線上に移住があると思っています。
あくまでも主役は地域であり、地域の暮らしなのです。
そこが崩れてしまうと、持続可能な地域づくりは生まれてきませんね。

でも、移住や観光はそう簡単に達成するものではありません。
長い時間がかかるものだけど、結果も出していかないといけません。
特に移住はそこに「移り住む」という大きな決断を伴うものです。
これまでの地元組織・考え方・支援体制では目標達成は困難であり、
行政の縦割りを取っ払い、若手や移住者・企業等の新たな人材に参画してもらいながら、
地域の資源に投資し、活用し、地域を運営する仕組みづくりが必要です。

そんなことをもやもやと目先のプロジェクトの中で悩み考えていましたが、
この2冊の本に出会って少しブレークスルーした気がします。

1つのヒントになったのが「多様性」というキーワード。
この「多様性」という言葉をそれぞれの地域の中で咀嚼して、
具体的な事業・人材・体制・予算を考えていけば、
自ずと優先順位とやることが見えてきそうな気がします。

プロジェクトの初動期にどれだけしっかりと目標・事業フローをイメージできるかが
今後の成否を左右します。
またあれこれと考える楽しみが増えました。

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