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Roots

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学生時代からお付き合いがあって、大好きな街の1つ佐世保。
先日、佐世保の方のご案内で、俵ケ浦と高後崎を散策。

佐世保には、「坂の上の雲」でも登場するように、
旧軍の財産が数多く残っています。
そして、散策ルートの端々に港の風景と九十九島の絶景が
広がっているのです。

パールシーリゾートから歩くと、高後崎までは24km。
高低差はかなりあるけど、自転車好きな人は楽しめますね。
個人的には、トレイル気分で歩いて制覇してみたいですけど。

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田崎真珠付近


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宮地嶽神社


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集落内の生活道路


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九十九島の景観


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佐世保市街地を見渡す


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九十九島の借景


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砲台跡


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高後崎の突端

「行きつけの店」。

それが、山口瞳にとっての鉢巻岡田やサンボアのように、
その店に行くためにわざわざ泊まりにいったり、その地にいるときは毎日のように
通ったりする店と定義するなら、私にとってはまだそんなお店ないのかもしれない。

でも、これから「行きつけのお店」をつくっていくとすれば、
大分市にある「方寸」は間違いなくリストの中に入るだろう。
ここ数年に行った飲食店の中で、ここまでに五感を刺激され、
食べることの感動をおぼえたお店はない。

週末、その「方寸」の感動と素敵なBOSS・久垣さんに再会するため、
わざわざ大分へ向かいそして泊まった。

一度方寸の魔法にかかってしまった私にとっては、
お店の人には申し訳ないけど、お客さんがいない方寸が好きだ。
なぜなら、方寸の空間、料理、会話、全てを独り占めできるからだ。
それくらいゆっくりと味わいたいお店なのである。

方寸の料理は、五感で楽しむことが考え抜かれている。
料理の美味しさはもちろんのこと、BOSSが厳選する器と盛りつけ、
色味、意外な食材の組み合わせ、全てに一切の妥協がない。

次はどんな料理が出てくるのかずっとわくわくしている。
一品一品に笑顔が溢れ、会話が生まれる。
かつてスローフードジャパンの石田さんがおっしゃっていたが、
方寸の料理は、「食の喜びを分かち合う」スローフードの目的に
叶ったお店なのだ。

方寸の極上の料理は、豊かな感性を持つBOSSと料理人の久垣さんが
いて生まれる。世界一予約が取れないと騒がれたバルセロナのエルブリは、
半年間営業し、半年間は翌年の新メニューのための研究・開発期間に充てられる
らしいが、エルブリのドキュメンタリー映画を見て、日本版のエルブリは
まさに方寸だと勝手ながらに思っている。

方寸の感性豊かな料理とBOSS、久垣さんに出会うと、ついつい時間を忘れてしまう。
昨夜も気づけば午前様であった。

たったひとつ、「行きつけのお店」と会いにいく人がいれば、
そこは立派な旅先になるんだと私は思っている。
つまり、私にとって方寸=大分市は度々訪れる旅先になったのである。

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ジョージナカシマの家具で彩られたカウンター

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関のイサキの姿造りと関アジ

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えびしんじょうのごまパン

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テリーヌと生ハム、ポテト

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茄子と鰯のミルフィーユ

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無花果の白和え

独立してから2ヶ月が経ちました。

これまで変わらずに温かく育ててくれた両親、兄弟、親戚。
時を重ねても変わらない関係でいてくれる高校時代の親友。
自分の価値観を形成し、学ぶこと、働くこと、生きることを
教えてくれた大学の恩師や人生の先輩方。
この分野で私を大きく育ててくれた唐津の方々。
価値観を共有し、共に歩んでいただいている仕事のパートナー
の方々。

いまの私のRootsを築いてくれた大切な方々に、
たくさんの温かいお言葉、叱咤激励をいただきました。
独立したことを自分のことのように喜んでいただき、
改めて「人のご縁」で私は生きていられると感じました。

そんな方々とのご縁を、少しずつではありますが、
カタチにしていければと思い、自ら動いて
新たな事業提案にも少しずつ動き出しています。

一方で、予想外のご相談をいただくこともあります。
自分が考えていること、地域活性化に対する想い、
少しでも共感いただいた方から「一緒にやろう」と
声をかけていただくことも少しずつではありますが
増えてきました。その1つが、私にとってはとっても
不得手な分野で、「私なんかで・・・」って恐縮してしまう
ことなんですが、プロジェクトをスタートすることが決まりました。
(ある程度具体化した段階でご報告します)

これも全て「人のご縁」の賜物。
今まで苦手と思っていたことを乗り越える、いわば成長できる
チャンスをつくってくれたんだと今では前向きに捉えています。
自分の考えを伝えること、出会いを謙虚に大切に育んでいくこと、
続けていきたいと思います。

そんなことをしみじみと感じた日でした。

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唐津の海岸線に広がる島々の風景

唐津の海岸線に広がる島々の風景


時代を重ねた歴史的建造物。

時代を重ねた歴史的建造物。


世界の建築家 辰野金吾を輩出した唐津。

世界の建築家 辰野金吾を輩出した唐津。


唐津焼と豊かな食材。

唐津焼と豊かな食材。

コンパクトなまちの中に、海がある。松原がある。
江戸・明治・大正・昭和と、まちのあちこちに時代の遺産が息づいている。
とびっきりの新鮮な食材と美しき唐津焼で彩られた独自の食文化がある。
唐津くんちと人情味ある商売、心温まる町人文化の生きた風景に出会える。

まちを彩るルーツが今も暮らしの中に溶け込み、
時間をかけて良い感じに燻されている。
噛めば噛むほどに味が出るまち。

それが、佐賀県北東部に位置する人口13万人のまち唐津。

私が地域活性化の現場に携わるチャンスをくれた場所。
息づく景観や文化に感性を養い、かけがえのない素敵な出会いを
たくさんつくってくれたまち。
この分野を生涯の仕事とし、独立の一歩を後押ししてくれた。
私にとって大切なまち。

地域活性化のためには、ダイナミックな戦略とリアルな感動、
コミュニケーション、集客というマクロ・ミクロの両輪が必要だと、
唐津の現場の中で教えてもらった。

まちづくりはみんなのために・・・よく聞かれる言葉だが、
みんなのためにって結局は誰のためでもない気がする。
どういう人たちに来てほしいか、誰に使ってほしいか、
どんな出会いや交流をつくりたいか。そこで生まれる具体的な風景を
描くことが、リアルなコミュニケーションを生み、住んでいる人たちに
誇りを、訪れる人たちに感動をもたらすんではないかと。
それが大きな輪になったとき、まちが変わっていく。

幸いにも、今年度も継続して唐津市中心市街地活性化協議会の
タウンマネージャーをさせていただくことになった。
機会を与えていただいた唐津の皆様に感謝です。

私一人でできることなんて限られています。
唐津を元気にしたい、そう熱意を持っている地域の方々と、
唐津の資源を活用し、企画を進めながら
1つずつカタチにしていくお手伝いができれば。

その小さな積み重ねが、本物の「豊かな唐津」になるんだと。

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大学1年になったばかりの頃だった。

とある雑誌を買ったことをきっかけに、インテリアの世界にはまりだした。
2000年8月号に発行されたBRUTUS「世界でいちばん好きな椅子」。

その中で特集されたいた1人に、強烈な印象を受けた。
世界的な椅子コレクターの永井敬二さん。
調べるとなんと、通っていた大学がある福岡に在住とのこと。
いつか彼に会いたいと願い続けた結果、2年前にお会いしお食事をすることが叶った。
普段人にあってあまり緊張することはないけど、10年越しの想いが重なり、
極度の緊張で最初はほとんど顔さえ合わせることができなかったほどの人物である。

そして大学時代、同じく私に強い影響を与えたもうひとりの人物が福岡在住の
インテリアプランナーの長峰秀鷹さん。大学の先生のご縁で知り合うことになり、
学生の私たちをとっても可愛がっていただき、福岡天神の都市再生プロジェクトを一緒に
させていただいた(worksの「リージョン天神」)。彼とは夜中のデザイン談義・就職相談
とディープな時間を過ごさせていただき、私が九州に残るきっかけをつくってくれた。
そんな彼は私が社会人になる直前でお亡くなりになってしまったが、
今でも私の心で鮮明に生きている。

大学時代に影響を与えたそのお二方は、偶然にもインテリア業界の方である。
社会人になっていろんなデザイン関係の方々とお会いする中で、お二人のお話を
するとき、共通して出てくるキーワードが「ニック」。
1966年から2000年まで、欧米のモダンデザインやグッドデザインを紹介、
提案した福岡の「デザイン発信拠点」である。彼ら2人もそこに関わっていた。

そして今日、唐津の情報誌ROASTを渡しに訪れた福岡市大名のインテリアショップ。
そこのご主人と何気なく話していると、やはり出てきたキーワードが「ニック」。
ご主人もニックで働いていたインテリアコーディネーターであり、
長峰さんの先輩であり、永井さんの同志であった。

時代を超えても、1つの場所やあの頃のムーブメントで繋がっている。
とっても素敵なことで、そのルーツに少しでも関わっていられることが嬉しい。
と同時に、そんな場所が色濃くあったことを羨ましくも思う。
それがきっと、文化って言うんだろうな。

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