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昨日は、観光まちづくりプロジェクトに取り組んでいる
佐世保市江迎地域の一大祭り「千灯籠祭り」へ。

コロナの影響があって、3年ぶりの開催。
夕方から所用があって、昼間に開催された水かけ地蔵まつりを見物。

改めて、やっぱり日本のお祭りって素晴らしい!
デジタルとかオンラインとかバーチャルとか、
コロナになって“人と交わらない”生活様式が正しい風潮に
なってきているけど、お祭りを見ると果たしてそうなのか?と疑問を抱く。

地元のお祭りを通して子供達が地元の歴史を学び、
文化を継承し、先祖代々地域に受け継がれている。
地元の老若男女が境なく、笑顔で交流している。
日常の様々な利害関係を通り越して、地域の文化を守るために
何ヶ月も前から話し合い、準備し、精神を共有し、この祭りの日を迎える。

法被を着て地域文化を継承する子ども達の姿、
沿道から水をかける地域住民の姿、
炎天下の中で汗だくで祭りを運営する大人達。

1年のうちでたったの2日だけど、
この地域にかける熱い想いが凝縮したお祭りを目の当たりにすると、
なんだかジーンときます。

この魅力はオンラインでは伝わらない。
リアルにこそ価値があることを実感させてくれます。

でも、その祭りを未来永劫続けていくためには、
地域コミュニティがないとできない=つまりはまちづくりの問題に
繋がっていきます。

水かけ地蔵の舞台となる寿福寺や嘉例川には、待ってました!
と言わんばかりに立派な一眼カメラを手にした観光客がきていました。
(特に年配のおじさんが多かった)

やっぱり魅了されるのは、そこにしかない地域の宝なんだろうな。
商業的に作られたものではなく、私利私欲のない純粋な地域を守りたいという
地域愛が垣間見えるからこそ、感動するんだ。

唐津を代表するお祭り・唐津くんちとまちづくりのことでも
同じことを考えていたような気がします。

(佐藤 直之)

先週末は、年度末業務の合間を縫って今年初キャンプへ。
初キャンプには、九州キャンプの聖地でもある久住へ。

3月の山のキャンプ、完全になめてました。
あまりの強風に、新調したテントを立てるのもやっとこさ・・・
夜も焚き火で暖を取りましたが、あまりの寒さにかなり早く
就寝しました。

キャンプに目覚めたのは、コロナになる1年ほど前から。
最初はなんとなくで始めましたが、徐々にハマり始めて
昨年はGWに高知のキャンプ旅、日常では九州をフィールドに
月1回はあちこちに出かけました。

仕事柄、観光や景観をテーマにしたまちづくりに関わる
ことが多いのですが、キャンプはまさにその土地に根付く
自然や景観の魅力を体感する、一体化するリアル体験。

日本のローカルにはまだまだ美しい風景が残っている。
それを1人でも多くの人に体感してもらうためには、
キャンプってとても素敵な地域滞在のあり方ではないかと。

だからこの先も、九州そして全国各地の美しい風景を求めて、
キャンプを続けて行きたいです(いつかは海外にも)。

キャンプに関連して、アウトドア全般にも少しずつ。
・登山も年に数回くらいは挑戦中。
・ロードバイクは初めて1年半経ちましたが、定期的に乗っていて
 1人でもある程度のところには行けるようになりました。
 (この年度末はほとんど乗れてませんが・・・)
・川遊び、海遊びも夏になれば必ずどこかへ出かけます。
・カヌーも昨年度旅した北海道・道東地域でその魅力を実感。
・今年は魚釣りにも挑戦してみたいと思ってます。

ルーツとしては、地方に根付く美しい風景や文化を
次世代へ継承していくためのまちづくりを支援していきたい。
アウトドアは、まさにその風景や自然の魅力を継承していくための
きっかけであり、今後もユーザーとして、リサーチャーとして、
仕掛ける側として関わっていきます。

(佐藤 直之)

以前、千綿エリアの観光まちづくりのお手伝いをした
長崎県の東彼杵町。

その頃から、移住者による小商いがあちこちに誕生して、
まちのスケールに合った等身大のまちづくりが進んでいるなぁと、
自分の中ではローカルのまちづくりのお手本にしています。

そんな素敵なローカル・東彼杵町にまたまた新たな拠点が誕生した
との情報を聞きつけ、昨日の大村出張の帰りに寄ってきました。

その名も、「uminoわ」。
コインランドリーと縫製所(洋服のお直し)そしてお茶処で
構成された、ちょっと風変わりな施設。

この施設を手がけたひとこともの公社の森さんがちょうど施設にいて
ちょっと立ち話できたけど、来客も多くてゆっくり話が聞けず・・・

流行りに乗った、いわば商業施設の匂いはなく、
洗濯とか洋服とか、どちらかというと暮らしの一部にある機能が
散りばめられていて、どことなくゆるやかに人が集まってくるような
「新しい公民館」みたいな印象を感じました。

お手伝いした「木場のむすび」のおむすびを長らく食べれてないし、
数年前にオープンしたイタリアンでランチもできてないし、
素敵な斎藤ご夫妻が営んでいるさいとう宿場にも長らく泊まってないし、
コロナが落ち着いたらまたゆっくりと東彼杵へ行こう。

改めてオープンおめでとうございます!
緩やかに進化する東彼杵・千綿エリアをこれからも楽しみにしています。

(佐藤 直之)

オミクロンの勢いが止まりませんね。
全国各地で蔓延防止が発令することになり、
またもや日常生活・経済活動に支障が出て来そうな予感・・・

果ていつになったらコロナとの闘いは終わるんでしょうか?
かれこれ2年、この闘いがこれ以上長引くようであれば、
地域の文化や観光、生業は消えていってしまいます。
いち早く希望の光を見出してほしい、切に願います。

今週頭、蔓延防止が発令される前に滑り込みで寺泊の
調査に行って来ました。

私も仕事として関わるまでは「お寺に泊まる」という
これまで歴史の中で育まれてきた宿坊の存在を知りませんでしたが、
全国各地に様々な魅力的な寺泊が生まれています。

その寺泊をリアルに感じ、現場の声を伺おうと、
寺泊調査弾丸ツアーを決行。

対象に選んだのは、全国で最も多くの宿坊が集積する
弘法大師の聖地・高野山の清浄心院さん。
そして、京都の綾部市で、1日1組限定の独自の
取り組みをされている正暦寺さん。
急なお願いにも関わらず、快く受け入れていただきました。

高野山も綾部市も一面銀世界。
極寒の中で、護摩行や朝のお勤め、鐘付きのお寺体験を
身を持って体感し、冬のひんやりとした空気、お寺という
心身ともに身の引き締まる中でお寺に泊まるという
貴重な体験をさせていただきました。

また、宿坊のスタッフさんや住職さんに個別にお時間をいただき、
寺泊の取り組みや考え方、今後の展望についてあれこれと貴重な
ご意見を賜ることができて、非常に有意義な時間となりました。

日本の文化を体験する、自分の中に新たな考え方をインストールする、
地方観光の新たなカタチとして寺泊はとても可能性を感じます。

(佐藤 直之)

高野山・金剛峯寺 正門

高野山・金剛峯寺 お庭

高野山・壇上伽藍 大塔

高野山 奥之院

宿坊 清浄心院の入り口

宿坊・清浄心院 精進料理

清浄心院 夜のライトアップ

正暦寺 雪景色

宿坊 正暦寺 お部屋からの眺め

正暦寺住職特製の軍鶏フルコース

冬の京都もおつで素敵。

昨日は佐世保市江迎でランチ&街歩きをした後、
大村湾をドライブしながら長崎県は大村市へ。

現在、新幹線まちづくりアクションプラン推進協議会
観光商品づくり部会の取り組みとして弊社がお手伝いしている
大村観光ガイドブックの追加撮影と地元大村の観光を支える
有志の皆様と懇親会。

大村観光コンベンション協会の酒井会長による
地元を知り尽くす魅力的なご案内のもと、
大村に根付く肉文化を担当する塩ホルモン ろくめいさん→
大村の路地裏で長年愛される老舗スナック チルチルさん→
マスター&音楽&お酒とこだわり満点のロニースコッツさんと、
愉快なキーパーソンの皆様とディープな大村の夜を
堪能させていただきました。

ガイドブックを作りながら思うのは、やっぱり地元の人と出会い、
交流してこそその地域の魅力を体験でき、ファンになるのだなと。
今回作るガイドブックがその入り口になればと願いつつ、
これから制作チームメンバーと一緒に良いものを作っていきます。

(佐藤 直之)

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