海の日イベント:海とわたしたち
2024.07.19 / local
この夏は出張オンパレード。
第1弾となる3連休は奄美大島へ。
パタゴニアさんが主催、伴走する奄美大島の環境まちづくり団体の
一般社団法人NEDIさんが共催する海の日のイベントに行ってきました。
奄美大島はすでに梅雨明けしていて、暑い・・・
でも、海や川からの風が吹いていて、都会よりは幾分涼しく感じます。
今回のイベントの中心は奄美の海の文化を守り、育んできた
地元のキーマンを招いてのトークイベントそして地元を愛する出店者さんによる
ローカルマーケット。会場となる山羊島ホテルさんはロケーション最高で
とても快適、奄美大島の旅の拠点としておすすめです。
ローカルマーケットが始まったのが15時くらいで少しずつ来場者が増えてきた矢先、
どかぶりの線状降水帯。雨雲レーダーを見ても、奄美大島の一部の地域だけスコールが降っている
ようで、結局数時間はやまずでした・・・
トークイベントはというと、第一部にパタゴニアのサーフィンアンバサダーの
碇山勇生さん(NEDI代表)と同じくサーフィンアンバサダーで山と海を繋ぐ農業を営む
田中宗豊さんの対談。田中宗豊さんのドキュメントフィルム「植える未来」はとても興味深く、
彼が目指す未来のあり方や考え方、子育てについてはとても共感を覚えました。
(「植える未来」はこちら → パタゴニアフィルム)。
続いての第2部は、奄美大島では環境保護の第1人者である奄美海洋生物研究会会長の興さん
のご講演。興さんとはこれまで数回お会いしましたが、きちんとお話を聞くのは初めて。
いやーさすがです。とっても興味深かった。これまでに蓄積されている膨大な調査データを
もとに、動画を交えながら奄美のイルカやクジラ、ウミガメなどの生態系の状況をお話しして
いただきました。こんな授業があったら子供達喜ぶだろうなー。
そして最後の第3部は、奄美の文化である舟漕ぎの舟大工の坪山さんと乗り手の白畑さん
による対談。いわば奄美の海の文化の代名詞とも言えるおふたり。坪山さんが作った木製の
シーカヤックに、白畑さんが乗ってレースに出て優勝。同じ釜の飯を食ったおふたりの今だから
明かせる苦労話やエピソード、そしてこれからの奄美の未来へどう繋ぐか。時には笑い、
時には涙を交えながら、奄美の未来に向けてなくてはならない対談だったと思います。
あっという間の3時間。最後は奄美らしく島唄と踊りで締めて終了。
イベントの会場運営のために全てを聞くことはできませんでしたが、有意義な時間でした。
7月下旬からはNEDI代表の碇山勇生さんが主役の奄美の海を舞台にした
映画「尊々加那志(とうとがなし)」の上映イベントがパタゴニア各店舗で実施されます。
(ムービー予告はこちら→パタゴニアフィルム)
2日間足が棒になりながらも心地よい疲労感。
イベントが終わった翌日は、これまた奄美の海を守り育てるキーマンの高井直人さんが経営する
奄美海族塾。夏本番の体験の受け入れでお忙しそうでしたが、快く受け入れてくださり、
ちゃっかりお客さんに便乗してSUP体験を。
この海と一体化しての数時間、邪念が取っ払われて、ストレスが洗い流されていく。
最高のひととき。対馬で体験した時よりも少しは上達したかな?
高井さんとは奄美の現状や今後の構想についてもお話しすることができてよかった。
奄美の3日間、たくさんのインプットがあって楽しかった!
奄美の海の文化を次代に繋げていく試みはまだまだスタートに立ったばかり。
今後も引き続き伴走していきます!