日本人としてのルーツを次世代に。
2023.04.17 / thinking
地域づくりのお仕事をするにあたっては、まずその土地の歴史や文化を調べることが大切。
特に、地域づくりや観光振興の方向性を左右する計画づくりや複数年にわたって取り組むプロジェクト
では、ここをきちんと理解していないと頓珍漢な提案になってしまう。
その歴史や文化の生き字引とも言える地域の人達からその土地の歴史や文化の話を聞くことは、
この仕事の何よりの財産。
古代からの歴史や戦国時代の遺構・根付いた文化、明治以降の近代化の歴史や近代化遺産、能楽、焼き物、自然や文化的景観、水産業や食文化など、地域独自の歴史や文化を発見するたびに、「日本人として自分のルーツをまだまだ知らない」ことを痛感します。。。
そうした地域を通しての気づき、それに加えて子供がお城や歴史に興味を持ち始めたことをきっかけに、最近では歴史の本を読んだり、焼き物を見に行ったり、能楽を観に行ったりと、日本を学ぶ時間が増えています。
先日は、大濠能楽堂に能楽を観に行きました。
狂言は大衆文化を題材にして言葉もわかりやすいので入りやすいですが、これまでなかなか距離があった能も解説を聞いたり、自分で調べたりする中で少しずつ理解が深まり、観る楽しさが生まれ始めています。
地域との出会いから、日本のルーツを学ぶ。
学んだことを次に繋げていくことが私達世代に課せられた使命だし、少なからずルーツとしては、その土地の歴史や文化を継承していけるようなまちづくりに取り組んでいきたい。
(佐藤 直之)