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おいづるを着て六観音まいりへ

2025.01.18 / thinking

一昨日に対馬の観光関係者と出来立てほやほやのおいづるを着て、
対馬六観音まいりの巡拝へ。

大尊敬する大西住職が各所で御祈祷をしていただき、
みんなで観音様にお祈りしました。

観音様が顕現する相応しい場所ってあるんですって。
佐護観音は近くに川が流れ、伸びやかな風景が広がり、
とても好きな場所ですね。

一見観光と信仰って関係ないかもしれませんが、
昔は「巡礼」を通して地域の交流をしたり、旅に出たりしていた
ことを考えると、「巡礼」が観光のスタンダードだったと言える
かもしれません。

3年前に対馬の住職さんと出会い、信仰のことに興味を持ち始めて、
対馬の文化である「対馬六観音」や「地蔵盆」のことを調べて
リーフレットを作り、いろんな本を読んだり、対馬で開催される
仏教体験や節分祭、仏教文化講座に参加することで、
今の日本にこそ「信仰」が必要なのではないかと思います。

一般的に「宗教」って胡散臭くみられがちですが、
「宗教」って言葉自体も実は江戸とか明治の時代に作られたもので、
イスラム教とかキリスト教とかの台頭で自分達の教えを普及し、守る
ための言葉。「信仰」は「宗教」って言葉が生まれる前からずっと
日本に根付いてきた考えであり、生きる知恵だったのです。

厳しい自然の中で、自然と共生して行くために山や海の神様を祀り。
自分達の生活の食糧を得るために、五穀豊穣を願い。
自分達の政ごとがうまく行くように、観音様にお祈りをしたり。

暮らしのあちこちにその文化が息づいていたんですね。
日本人のその精神が、今では海外に人たちに評価されており、
対馬にも禅の修行や巡礼をする人達が増えてきています。

祈りの文化。自然と共生する優しさ。
自分達の立ち位置・先行きを失いかけている日本にこそ、
「信仰」の文化が必要なんだと思うんです。
その精神文化こそが、日本人の誇りであり美しさだと。

ダラダラと書きましたが、そんな日本の美しさが
日本の果ての対馬にはまだ残っています。
是非とも対馬に来て、六観音を参って、
感じて、考えて欲しいです。
私の大好きな住職さんが伝えてくれています。

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