俵ヶ浦半島トレイルプロジェクト 平成25年度〜
Tawaragaura Peninsula Trail Project
長崎県佐世保市
ワークショップの開催支援、トレイルのコンセプト立案、マップのクリエイティブ・ディレクション
佐世保港と西海国立公園九十九島、2つの海を望む俵ヶ浦半島は港まち佐世保のルーツが詰まった場所である。
(公財)佐世保観光コンベンション協会では、「海風の国」佐世保・小値賀観光圏における、観光地域づくりの一環として、滞在プログラムの充実を図るため、俵ヶ浦半島のトレッキングルートの開発に着手し、九州大学景観研究室の協力のもと、半島の4町(俵ヶ浦町、庵浦町、野崎町、下船越町)の地元とのワークショップを通じて地域の魅力を探り、ルートの設定、サインの整備を行った。
トレイルマップ作りに際しては、それぞれの地域の資源や文化・風景等の特徴から歩くテーマ=トレイルのコンセプトを設定した。また、そのテーマを象徴する代表的な素材をモチーフにしたアイコンを作成し、親しみを持ってもらう工夫を凝らした。
各町ともに全体的なトーンは揃えた上で、地域の特性に応じたアクセントカラーを配して差別化を図った。
2014年には俵ヶ浦町、2015年には庵浦町、2016年には野崎町と下船越町のトレイルが完成。
また、2016年には、俵ヶ浦半島全体のロングトレイルルートのマップも作成した。
対象地域は観光客や佐世保市民も訪れる九十九島の景勝地でもあり、ルート周辺の地域のまだ知られていない魅力を掲載したマップは、印刷配布後すぐになくなるほど好評を得ている。
次年度からは、整備したトレイルを活用した具体的な集客事業の実施及びトレイルプロジェクトで発掘した地域資源・人材を活かした俵ヶ浦半島全体の活性化計画の策定や移住促進事業に着手する予定である。
◎俵ヶ浦半島トレイルマップ
CL/(公財)佐世保観光コンベンション協会、九州大学景観研究室
CD/Roots 佐藤 直之
AD/NO PLANNING株式会社 岡部信義
D/深澤デザイン 深沢博之、深沢里子、NO PLANNING株式会社 田代理沙
コーディネーター/富田 柚香子