呉服町商店街リニューアルプロジェクト 平成26年度〜
Gofukumati Shopping Street Renewal Project
佐賀県唐津市
プロジェクト全体のプロデュース、プランニング、会議のファシリテーション、まちづくり協定書の作成、各種ツールのデザインディレクション
唐津駅とバスセンターを繋ぐ、まちなかの骨格軸である呉服町商店街。
アーケード屋根の老朽化が深刻な課題となっていて、改修するか撤去するかで何年も議論が重ねられていた。
最終的にはアーケードを撤去し、空き店舗に店舗が入り、唐津の玄関口にふさわしい賑わいのある商店街をつくることで舵を切った。
私は撤去後のまちづくりを考える呉服町商店街アーケードプロジェクト企画会議からの要請を受け、撤去後にどんなまちづくりを進めて行くか、まちづくりの将来像やコンセプト、具体的な事業計画について、会議のファシリテーションと進行管理、ディレクションを担当している。
まず議論したのは、「どういう商店街にしたいか」というまちづくりのコンセプト。
「観光客を呼びたい」、「やきもんストリートにしてはどうか」様々なアイデアが出たが、呉服町にはこだわりを持った多種多様なお店があることに注目し、お店とお客さんとのご縁を生み出して行きたいと願いを込めて「五福の縁結び通り」にコンセプトを決定。
その後は、アーケード撤去後の具体的な空間イメージについて、屋根、扉、外壁、看板等のファサード要素、道路のデザイン等を議論。
唐津市の関係部署や佐賀県、建築士会、景観アドバイザーのアルセッド建築研究所の清水佐賀所長を交え、月に2回程度、議論に議論を重ね、現場での検討も行った。
平成27年3月に、呉服町の景観まちづくりのルールを明記した協定書の最終案を作成した。商店街全体としてルールを共有化し、平成27年度からは具体的な道路工事やファサード整備に着手したほか、
新たな集客を作り出すためのソフト事業にも着手。
まずは「五福の縁結び通り」の象徴となるロゴマークを制作。
その後は各店へのヒアリング・取材をもとに、個店の売りやこだわり、人柄といったエッセンスを引き出すとともに、「縁結び」をテーマにした商品・サービスを各店と検討。
その情報をもとに、縁結びポスターやマップをつくり、「顔の見える」お店のイメージづくりを行った。
そして2016年3月12日、13日。
道路工事が無事に完了し、「五福の縁結び通り」が開通。テープカットやオープニングイベントを実施した。
これからが本当の意味での商店街再生のスタート。
既存店舗の縁結び商品・サービスの価値を高めて集客に繋げるほか、具体的な空き店舗対策事業にも着手して、新たな店舗・業態の誘致に取組んで行く予定である。
◎各種販促ツール
CL/協同組合 呉服町商店街
CD/Roots 佐藤 直之
AD/テツシンデザインオフィス 先崎哲進
D/テツシンデザインオフィス
P/フォトオフィス オーバーホール