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対馬市観光振興推進計画 2021年度

Tsushima Tourism Strategy

長崎県対馬市

関係者意見聴取、観光マーケティング調査、報告会の開催、観光振興推進計画の作成

日本海に浮かぶ長崎県対馬市。
大学の研究室時代には対馬市の繁華街・厳原町中心部の武家屋敷街の景観調査や道路の景観デザインのプロジェクトで度々行き来していたが、それ以来行くことがありませんでした。

対馬市観光振興推進計画のプロポーザル業務に採択されたことをきっかけに、久しぶりに対馬市に関わることになりました。

業務は夏頃からスタートしましたが、コロナの感染拡大が収束せず、特に対馬市が離島ということもありなかなか現地に行くことができません。
そこで、まずは地元の観光事業者に対してアンケート調査を実施し、観光の受け入れの実態や変化、取り組んでいる事業、今後の意向などについて調査を実施しました。

また、地元の受け入れ側だけではなく、市場側(=つまりは観光客)の立場からも対馬の観光のイメージや評価を行うことが必要であると考え、定性による観光マーケティング調査を実施しました。
対馬に行ったことがある人はどこをどう評価したのか?
対馬に行ったことのない人はなぜ行かないのか?対馬をどう見ているのか?
あらゆる角度から対馬のことを深掘りしてもらい、とても有意義な調査となりました。

秋頃からはようやくコロナの感染拡大が収束したこともあり、念願の現地へ。
対馬は南北に長く、端から端まで行くのに3時間近くかかる広い島。
現地に行ける時にできるだけ対馬を体感しようと、泊りがけの調査ツアーを何度も実施し、各地に点在する観光資源を実際に観にいき、南から北までたくさんの観光事業者に会ってお話を伺いました。

三宇田浜
烏帽子展望台
対馬の新鮮な海産物
厳原の城下町
金田城
姫神山砲台跡

対馬に関連する書籍や雑誌も読み漁りました。
現地での体験やヒアリング、文献調査を通じて、大学時代には全く見えていなかった対馬の特徴=特異性がくっきりと浮かび上がってきました。

その対馬を凝縮した観光コンセプトが「日本の始まりに出会う、源の島」。
万人受けではなくコアなファンに来ていただき、対馬が培ってきた歴史や自然環境を守りながら観光を楽しんでいただく。

対馬ならではの持続可能な観光のあり方を考え、報告会では観光事業者と深く突っ込んで議論し、出来上がったのが本計画です。

計画にあたって調査した対馬関連書物の一例
報告会の様子

韓国人観光客の激減、そしてコロナ禍によって、対馬の観光は大きなダメージを受けています。

本計画のコンセプト・方針に沿って、対馬ならではの観光の楽しみ方が顕在化し、コアなファンが増えていくことを願っています。


作成した対馬市観光振興推進計画は以下参照。
対馬市ホームページ


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