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大学恩師の退官パーティーが無事に終了

2024.04.15 / thinking

一昨日は大学時代に大変お世話になった九州大学工学研究院景観研究室の
樋口明彦准教授の退官パーティでした。
大学時代に留まらず、社会人になってからもずっと近くにいてくださり、
研究室は私にとって「いつでも帰れるホーム(原点の場所)」でした。

私はもともと建築や都市開発に興味があって九州大学の「建設都市工学科」という
名前に騙されて(?)入学を決めたのですが、入学してからの授業に関心が持てず、
大学3年の時には親に「面白くないから大学を辞めたい」と真剣に考えてました。

希望を見失った時に出会ったのが樋口先生であり、景観研究室でした。
4年生で研究室に配属されると、そこからはプロジェクト・研究三昧の日々。
同じ学年にモチベーションの高い同志がいたからこそ乗り越えられましたが、
まぁ連日のように怒られ、提案し、また怒られ、徹夜してでもなんとか
食らいついて行ったあの激動の3年間。

おかげで社会に出た頃にはびっくりするくらい成長している自分を実感でき、
コンサルタント勤務時代は研究室の時と比べるとどこか物足りない日々でした。
で3年半でコンサルタントを辞め、次の働き先を先生に相談する中でなぜか一度
大学に出戻ることになります。

別に大学の先生の道を目指したかったわけではなかったので、自分の生活費や
授業料を稼ぐために、コンサルタント時代の仕事やまちづくりのNPOの仕事など
とにかくいろんな仕事をしました。

でも、その仕事はいわば自分の直近の食い扶持をなんとかするためのものであり、
大学に出戻りした博士課程の3年間は将来が全く見えない時期でした。
思い返してみると、精神的に一番きつい時だったなー・・・

でも、その路頭に迷った3年間があったからこそ、今こうやって起業して
自分の力で歩んでいこうと逞しくなれたことは間違いありません。

自分の考えを持って行動することを徹底的に叩き込まれ、体の隅々まで浸透しました。
学生時代は大都市の開発に憧れていた自分が、九州の田舎に関心を向き始めて、
今では自然や歴史が残るローカルの方に注力していることもやっぱり先生の影響かな。

なんだかんだあっても、やっぱり自分にとって1番の影響を与えてくれたのは
樋口先生です。今は感謝の気持ちでいっぱいです。
自分にとってのホームがなくなるのは寂しいですが、これからは
自分の会社を作ってまだまだデザインの仕事をすると張り切ってます。

兎にも角にも、26年間お疲れ様でした。
久しぶりにOBOGが全国から結集して、楽しく有意義な時間でした。

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