プラハ・ウィーン旅備忘録1/旅の価値って!?
2025.05.26 / trip
年度が明けてなんやかんやとバタバタしていて、
ずっと手付かずだったプラハ・ウィーン旅の備忘録・・・
ようやく重い腰を上げて書きます。
地域の観光まちづくりの仕事を手掛けている会社として、
国内であればほぼ毎月のように、海外はアジアに1回、
欧米を中心にした10日前後の長旅に1回、
会社の自腹を切って毎年自ら旅しています。
そうしないと、単にネットだけで調べて専門家面をする
だけの薄っぺらい提案しかできないから。
「なぜあの観光地は人を惹きつけるのか?」
「何を求めて世界中から人が来ているのか?」
「観光の満足度って果たしてなんなのか?」
「私達が会社として目指したい観光の姿ってなんなのか?」
そんな頭をぐるぐるかけ巡る問いの答えを探しに、
自分達のインプットそして考えを磨きに。
今年3月末に旅行した年に1回の長旅の目的地は、
チェコのプラハとウィーン。どちらかというとプラハがメイン、
せっかくプラハに行くならウィーンにも行こうという感じです。
チェコのプラハか、満足度の高い旅行者の声が多いポルトガルの
リスボン(ポルト)か、最後の最後まで悩みました。
最終的には、プラハの世界遺産の街並みとミッシャ、音楽が
決め手になりました。また、歴史文化に溢れたプラハは、
現在観光のプロジェクトにがっつりと携わる対馬にも、
きっと参考になるものがあるはずだと思ったからです。
そして、この旅を通して確信に変わったこと。
それは、「プラハの人達が大切に守り育んできた歴史や文化
そのものが観光の最大の価値」であるということです。
そんなこと当たり前だろ!って思うかもしれませんが、
それが徹底されているんです。時代・観光客に合わせて
新たな箱物を作ったり、商業施設がバンバンできたり、
取っ替え引っ替え商品が街に溢れたり、「⚪︎⚪︎映え」とか
ないんです。ただただ、自国のものを大切にして暮らしている。
それが観光の価値になり、世界中からわざわざその「暮らし」
を体験しに来ている。
日本の地域の仕事に携わっていると、その地域らしさがどんどん
失われてきていて、それなのに「観光」とか「インバウンド」とか
盛り上げようとしていることにずっと違和感を感じていました。
まずは足元の地域の歴史や文化、暮らしを大切にしようよ!と。
対馬にも少しずつ欧米系のインバウンドや韓国人の個人客が増えつつ
ありますが、彼らが求めてやってくるもの、それはやはり、
「対馬で大切に育まれた信仰文化、歴史物語、自然環境」なんです。
対馬にはまだその源流が残っているから素晴らしい。
もしかしたら、私が知らないだけで、日本の津々浦々美しき文化が
残っている地域があるのかもしれません。
かなり脱線してしまいましたが、その「観光の醍醐味」とも言える
ことが今回の旅を通して確認できたことは非常に意義がありました。
そして、私なりに、その観光の醍醐味を味わうための3つのポイント
が探し出せました。
(1)ガイドは必須!背景を知ることこそ満足度につながる。
(2)いかに「暮らしを追体験」できるか?暮らしを味わうための工夫。
(3)自国の文化を味わえるコンテンツは作るもの!?
それぞれのポイントに沿って、プラハ、ウィーンの旅を振り返って
みたいと思います。