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プラハ・ウィーン旅備忘録2/ガイドは必須!背景を知ることこそ満足度につながる。

2025.05.26 / trip

国内を旅してると、ガイドを利用することはあまりないかもしれない。
よく目にするのは、どちらかというと年配客の多い団体ツアーで
ガイドさんが話す光景。特に、若い人達や個人旅行になると、
ガイドを頼んで旅行なんてわざわざしない。

でも、その価値が変わってきたのはまさに対馬。
城下町や朝鮮通信使、宗家の歴史を伝える街歩きガイドはもちろん、
歴史のベースとも言える信仰文化や登山やシーカヤック、海のこと山のこと、
全てを知った立場で対馬を見ると、この奥深い価値を知らないことには
対馬の価値は伝わらない。だから、ここ数年でたくさんのガイドさんや
事業者さんと話して、その価値を伝えるためのガイドコンテンツを
伴走して造成してきました。
詳しくはこちら→→→対馬感考的体験のススメ

とまた余談が長くなりましたが、兎にも角にも満足度の高い旅を
したいなら、まずはその土地の歴史や文化を知ることであり、
本や映像で学習するのももちろんいいけど、やっぱりその分野に
精通する地元のガイドツアーに参加することが一番。

今回のプラハ旅では、いろんなところでガイドツアーに参加。
クレメンティヌム図書館&天文台ツアーと市民会館ツアー、プラハを代表する伝統的な
建築物のガイドツアーに参加。結構早めに予約しないといけないと埋まるみたいで、
両方ともほとんどが欧米系の観光客でした。

ガイドはもちろん英語。
自分達の英語リスニング力不足は否めませんが、
クレメンティヌムは若いお兄さんがボソボソって話している感じで、
正直半分も聞き取れませんでした。
一方で、市民会館ツアーの女性は学芸員?っぽいベテランの女性で、
イントネーションや説明の仕方含めてとっても聞き取りやすく、
それぞれの部屋の建築の違いやなぜこのデザインを採用したかという
背景を知ることができてとても興味深かったです。

そしてもう1つの建築ガイドツアー、私が大好きな建築デザイナーで
あるミースファンデルローエが設計したチェコ第2の都市ブルノの
トゥーゲンハット邸のツアーに参加。

ブルノの市街地からは離れており周囲は住宅街ですが、
建築好きなお客さんがどこからともなくやってきて、
ガイドツアーは満員でした。

ミースファンデルローエや建築、デザインのことはある程度知識があると、
ガイドのお姉さんの説明がとってもわかりやすく、そして情緒的で
素晴らしいガイドツアーでした。内観は写真NGのため、しっかりこの目に
焼き付けてきましたが、もういちいちデザインが素晴らしすぎて、大感動。
わざわざくる価値があるし、ガイドがないと価値の半分もわからない。
日本にも重要文化財クラスとか貴重な建物はたくさんあるので、
こういう少人数制・高付加価値型のガイドツアーをもっと導入すれば良い
のにと思います。

そしてもう1つは、プラハでのプラハ城&マラーストラナー地区の街歩きガイド。
こちらはガイドツアーではなく、私たちがインターネットで探して、
私たちだけのためにガイドをしてくれる街歩きガイドです。

お願いしたのは、プラハ在住歴の長い佐藤さん(ホームページはこちら→→→プラハガイド)。
元々は音楽関係の仕事でヨーロッパに住んでいる中でプラハに出会い、一目惚れをして
移住したんだとか。

彼のプラハ愛やプラハに限らず建築・美術・あらゆる文化に対する知識量が
凄すぎて、もう最高に楽しい街歩きとなりました。
バロックとゴシックの建築の違い、ステンドグラスの意味、
プラハ民の激動の歴史など、印象に残ったことは枚挙に暇がありませんが、
プラハの解像度がグーンっと上がりました。

時間をオーバーしてまでご案内してくださいました。
プラハ城以外にも、ここもあそこも案内したいところがあると
おっしゃってくださり、私達も他の予定がぎっしりだったので
泣く泣くお別れ・・・

でも、厚かましくもその後にプラハ情報を根掘り葉掘りお聞きして、
教えてもらったレストランや地元の人が愛する憩いのスポット、
佐藤さんおすすめの散歩スポットなどはその後伺い、どこも
とっても印象深いところでした!特に、マナーストラナー地区は
お気に入りの場所になり、よく歩いて散歩しました。
(トムクルーズもプラハを気に入り、ミッションインポッシブル1の
 中でマナーストラナー地区が出てきます)

ガイドブックやネットさえあれば、大抵のメジャーな観光スポットには行けるかもしれません。
でも、その土地の歴史的な背景や地元の人達が愛するよりコアなローカルスポットを
楽しむためには、やはりガイドの存在が不可欠。
地元の人達と出会うことこそが観光の満足度を左右すると言っても過言ではありません。

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