俵ヶ浦半島活性化プロジェクト 2019年度
Tawaragaura Peninsula Revitalization Project
長崎県佐世保市俵ヶ浦半島
全体監修、会議支援、プロジェクト冊子作成
トレイルづくり3年間、未来計画づくり1年間、佐世保市の重点支援のもとで取り組んだ活性化プロジェクト3年間、計7年間に渡って地元に入り込んで取り組んできた佐世保市俵ヶ浦半島のまちづくりサポートも2019年度で1つの区切り。
20年、30年いや50年かけてやっとこさまちづくりの花が開いたまちづくりの先進事例と比べると、まだまだひよっこです。
でも、まちづくりの土壌がしっかり整備されていないところから、俵ヶ浦半島という地域の現場で0から考え、一喜一憂した経験は、世に数多く出版されている地方創生の書籍では受け取ることのできない
“リアルで血の通った”貴重な経験です。
行政や集落支援員、地域おこし協力隊、そして私たちのようなまちづくりプロデュース会社による“よそ者”で構成されたサポートチームが離れるということもあり、2019年度は地元のまちづくり組織・チーム俵が主体となって考え、動き、自主的に動ける環境づくりを行いました。
年度当初に地元に対してチーム俵の活動報告会を開催したことをきっかけにプロジェクトの仲間づくりを行いました。
伐採木を活用したバードコールづくりや半島産のハーブづくり、季節のおこわづくりなど、地元の“やりたい”が形になったユニークな取り組みが定着し始め、チャレンジ人口も徐々に増えています。
また地元の活動報告会で「ツッテホッテ夕陽見ながら交流したい!」という声をいただいて、夏に「ツッテホッテ酒場」を開催。
地域・世代の枠をこえてワイワイ、とても素敵な時間となりました。
そして最終年度の今年度は、「学び」をテーマにしたインタビュー企画の「半島Meets」を開催。
鎌倉で地域間交流をテーマに活動するカンバセーションズさんに企画・コーディネートをお願いし、俵ヶ浦半島のまちづくりをテーマに地元の人材が同じ悩みを抱えて動いている別の地域の人にインタビューしました。
この学びが、チーム俵の部長にも変化をもたらし、古民家を活用した農家民泊づくりにつながっています。
最終的には、これまでのまちづくりの軌跡を赤裸々に記録した冊子を製作。
表面的な良いところだけを紹介するのはやめよう。
最初にどんな計画をして、結果が出たこと失敗したこと、それを糧にどう改善して行ったか。
むしろうまくいかなかったこと、その失敗をどう次に生かしたかの方が大切で、そこを含めて記録しています。
俵ヶ浦半島でのまちづくりの挑戦はまだまだ続いていきます。