俵ヶ浦町歴史遺産トレイルプロジェクト 平成25年度
Tawaragaura Heritage Trail
長崎県佐世保市
ワークショップ開催支援、トレイルのコンセプト立案、マップのクリエイティブディレクション
長崎県佐世保市には豊かな歴史遺産、自然資源がある。
軍港としての歴史に加え、九十九島の絶景の自然を有するエリア、それが佐世保市中心地から30分ほどに立地する俵ヶ浦半島だ。
俵ヶ浦半島の先端に位置する俵ヶ浦町。
真珠養殖で栄えた亀の子島や時間・四季で表情を変える九十九島の風景、海の恵みを象徴する新鮮な九十九島牡蠣、そして丸出山観測所や野首砲台跡をはじめとする軍事遺産の数々。
佐世保バーガーやアメリカン、元気な商店街として有名な佐世保の中ではまだあまり知られていない豊かな地域である。
この俵ヶ浦町において、密かに人気を博していたトレッキングをきっかけに、地元住民と一緒にまちの未来を考えようと動き出したのがこのプロジェクト。
佐世保観光コンベンション協会が発注元、九州大学景観研究室がワークショップの運営とサインづくり、そしてRootsがトレイルのコンセプトやマップづくりを支援するというチームで進めて行った。
まずは地元のまち自慢から始めると、地元の方々から活発な意見が飛び出した。
住んでいる地元に、誇りに思う資源や場所があることはとっても大切なことだ。
熱心な地元の方々のおかげで、プロジェクトはとっても盛り上がり、俵ヶ浦町トレイルのキーワードを「歴史遺産」に決定した。
佐世保のルーツとも言える港の歴史を伝える遺産が往時のまま残っているのはとても貴重であり、地元の方々もその財産を活かして行きたいと願っている。
その歴史遺産へのルートはまだ完全に整備されていないが、近い将来、地元の方々の手で、きっとトレイル整備は進んで行くだろう。
サインもマップも全て、地元の方々の想いが詰まった手作りだ。
お弁当を持って、ゆっくりと、佐世保のルーツを楽しんで欲しい。
俵ヶ浦は、豊かな町だ。
CL/(公財)佐世保観光コンベンション協会、九州大学景観研究室
CD/Roots 佐藤 直之
AD/NO PLANNING株式会社 岡部信義
D/深澤デザイン 深沢博之、深沢里子、NO PLANNING株式会社 田代理沙
コーディネーター/富田 柚香子