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お盆明けの初仕事は、長崎県の小浜温泉へ。

小浜温泉には、尊敬するデザイナー城谷耕生さんがいる。
彼のオフィスSTUDIO SHIROTANIが過疎地再生のデザインとして
取組んでいるのが、「刈水庵」だ。

昨年の5月13日のブログでも紹介しているが、
今回の来訪ではさらにバージョンアップしていた。
刈水庵のすぐ横には、ギャラリー兼オフィスの新たな棟ができている。
城谷さんに案内してもらいながら、建物の活かし方、
再生するためのソフトなど、様々なことを教えてもらった。

今回の出張は単なる視察ではなく、
構想段階にあるプロジェクトのコアメンバー会議。
いまはまだ明かせないが、このプロジェクトは私にとっての夢だ。
まだまだ課題は山積しているが、ワクワクする素敵な時間だった。

そこに想いがある限り、その夢はきっと叶うと信じて。
このご縁を繋いでくださった城谷さんに感謝。
さぁ、一歩前へ。

nikkei140809

昨日の日経新聞に憧れの椅子コレクター、永井敬二さんの記事が出ていた。

いまや生活の中に欠かせない椅子。
機能的なことはもちろんのこと、配置する場所や時間、
体に触れることを考え抜いて生まれる美しさやフォルム。

その魅力にとりつかれて、半世紀をかけて彼は1000脚以上の椅子をコレクションした。
それは単なる「収集」という作業に留まらず、その椅子を作り出した作家の感性や生き方を
探し続ける旅とも言える。

彼のコレクションの記念すべき第1号の椅子は、
偶然にも、私が結婚祝いで母からプレゼントされたものと同じである。
永井さんの椅子のセールで購入したワシリーチェアと、
仲良くリビングに置いている。

彼のことを紹介してくれた日経新聞さん、ありがとうございます。
世界から一目置かれる椅子のコレクターが福岡に暮らし、
そして私の仕事で関わっている佐賀県唐津市の出身であることを
少しでも多くの人に知ってもらいたいです。

そして、彼の夢である「本物の魅力を感じられる椅子のサロン」、
いつかきっとできるといいな。

今回のポートランド視察ツアー。

これだけ充実した報告ができたのは、
まちの隅々まで見て回りたいと欲張る親2人の
行動を決して邪魔しない「空気を読む力」と、
あちこちで出会った現地の人たちと積極的に交流する
「コミュニケーション力」をいかんなく発揮した
息子の存在に他ならない。

我ながらあっぱれな息子である。
もしかすると、彼がポートランダーになるのも夢ではない。
そのときは、何も言わずに背中を押してあげたい。

完全に親バカですが、ポートランド番外編でした。

portland_番外編

portland_番外編

portland_番外編

portland_番外編

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portland_番外編

portland_番外編

いよいよ旅も最終日。
既に帰りたくない病が出ている。
その気持ちを表すかのように、生憎の曇り空だ。

これまで意外にスムーズに旅してきたもんだから、
当初の予定は既に達成し、最終日どこに行くかを
前の晩から考えていた。

バスに揺られて郊外の森林公園かワイナリーに行くか、
もしくはまだ行ってないNorth Westを回るか。
いろいろと悩んだ挙げ句に後者のプランに。

いつものごとくStreetcarに乗り、ダウンタウンへと向かう。
2日目に行ったTanner Spring Parkでは、
ガイド付きの自転車ツアーが開催されている。
歩道が広いからできるんだろう。
自転車好きとしては、とっても参加したいツアーだ。

自転車ツアー

自転車ツアー

まずは、お土産を買いに3回目のPOWELL’S BOOKSに立寄り、
そこから歩いてNorth West地区へ。

North West

North West

このNorth West地区には小さいけどユニークなギャラリーがたくさんあると
情報をゲットしていたので、今日はART DAYだとワクワクしていたけど、
なんと日曜日は閉まっているという幸の薄さ・・・
(いつも調べずにあてずっぽに行ってしまう癖があるので直さないと)

せめて美術学校だけでもと言うことで、
PNCA(Pacific Northwest College of Art)へ。

PNCA

PNCA

世界中からユニークな人材を集め、ポートランドから世界に向けて
クリエイティブな人材育成を進めている。
その最先端のART大学が一般の方にも広く開放されているんだから、
ポートランダーがうらやましすぎる。
大学はやっぱりまちなかにあって、いろんな感性が交流する場所であって欲しい。
近所の我が母校が解体されて、つくづくそう感じる今日この頃。

その大学の近くには、
倉庫街をリノベーションした何やら面白そうな場所が。

倉庫街をリノベーション

倉庫街をリノベーション

ALBERTAで出会ったカフェBARISTAがテナントで入居している。
欧米の方は本当に外が好き。テラス席が一番の特等席。
そういう風景を見て、私はいつもなんとなくお店に吸い寄せられる。
テラスに人がいる風景は、実はお店の宣伝になっている(と私はいつも思っている)。

その隣には、ポートランド生まれの靴ブランドKEENのショップが。

ポートランドで生まれた靴ブランドKEEN

ポートランドで生まれた靴ブランドKEEN

この建物は廃材を活用したりと、環境に配慮した企業イメージを
象徴する場所であり、出店する建物と場所にしっかりとこだわるのがポートランドスタイル。
このこだわりぶりが、愛してやまないファンを増やすんだと思う。
最後の最後まで買うかどうか悩んだけど、息子の靴のみ購入。
(そしていつも買わなかったことを後悔するパターン)

結構な歩行量。そろそろお昼にしようかと近くのリノベーションレストランへ。

倉庫をリノベーションしたレストラン

倉庫をリノベーションしたレストラン

わずか1週間の滞在だけど、すでに胃が疲れている。
アメリカ料理はもういいかなと思っていたけど、
最後の記念にとボリューム感満点のハンバーガーを注文。

ランチで食べたハンバーガー

ランチで食べたハンバーガー

・・・。
もういい。御馳走さま。

はちきれんばかりのお腹を抱えて、しばしダウンタウンと散策。
行き忘れていたセンスの良いショップ「Alder&Co」へ。

センスの良いショップAlder&Co

センスの良いショップAlder&Co

そして最終日という誘惑に負けて、昼からブリュワリーへ。
昼だというのに満員御礼。昼間から人目をはばからずに堂々と飲めるのが良い。
しかも、これがイベント時ではなく、日常のことだからなお良し。

休日のブリュワリーは、昼から飲むお客さんで賑わう。

休日のブリュワリーは、昼から飲むお客さんで賑わう。

既にほろ酔いである。
あとは、この街の空気に身を委ねて、溶け込むまでに心を開放しよう。
たくさんの余韻を持って日本に帰ろう。

最後の晩餐に向けて、バスに乗ってDIVISION通りへ。

DIVISION通り

DIVISION通り

ここに来たのは言うまでもない。
人気のタイ料理「POKPOK」へ行くためだ。

お客の絶えないPOKPOK

お客の絶えないPOKPOK

遠目から見ても行列がはっきりと見えるくらいに混んでいた。
入口には受付カウンターがあって、そこにひっきりなしに人がやってくる。
受付をすると、
「19時にもう一度来てくれ、それまでは向かいのBARで楽しんでくれ」と。

そう、あまりの人気ぶりに、向かいにはPOKPOKのウェイティングバーとして
繁盛するお店「Whiskey Soda LOUNGE」があるのだ。
多分系列店ではないと思うけど、メニューもウェイティングにふさわしい内容と
なっていて、「これがわかりやすい相乗効果」と実感させてくれる。
お互いにWIN-WINだし、良いことずくしだ。

POKPOKのWaiting BAR

POKPOKのWaiting BAR

19時にPOKPOKに戻ると、それからゆうに1時間は待たされ、
20時頃にようやくお店の中へ(結局は2時間待った)。

POKPOKの内観

POKPOKの内観

ただ、待っただけのことはある。どれも絶品。
行列に並ぶのが嫌いな私でも、ここは待った甲斐があったと納得。
ポートランドを訪れたら是非とも行ってみて欲しい。

こうして私達のポートランドツアーはあっという間に幕を閉じた。

NYとかミラノ、バルセロナとかの大都市と違って、
「これ!」という飛び抜けたものはないけど、若者達が自分たちの
納得のいくやり方・こだわりで商売をし、そこに根をおろし、
ローカルに密着した居心地の良いコミュニティがそこここにあって、
水辺や公園等の公共投資が暮らしの質を押し上げている。

いわば「自己満足度100%」の街なんだ。
気持ちの良い生き方、自分なりのスタイル、開放的でのびやかな空間、
上質な食の時間、かけがえのない家族・仲間・・・
ポートランドはポートランドなんだと、みんなが思っている。
これまでに出会い、会話を交わした人たちから、
そうだろう、いやそうに違いないと確信に変わった。

それがあれば良い。
それがあれば、人生が豊かになる。
それを聞いて、人がまた移り住んでくる。

「帰りたくないな」
帰りの空港で出会い、私にそうつぶやいた修学旅行生は、
何年後かにここに移り住んでいるんだろうか。
このGOOD DESIGNのAKASKA航空の飛行機に乗って。
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ポートランド、また来る日まで。
ごきげんよう、さようなら。

5日目の朝。

いよいよ旅も終盤戦に突入。
この日は視察目的の1つであるファーマーズマーケットへ。
ポートランドのダウンタウンでは、春から秋にかけて、
毎日いろんなところでファーマーズマーケットが行われている。

つまり、生産者から直接食材を買うことは、ポートランダーにとっての日常。
生産者と生の対話を交わし、自分の目で確かめ、新鮮な食材を食卓に。
なんとも豊かな暮らしだろうか。

私達が目指すは、一番規模の大きいポートランド州立大学のマーケットだ。
もうStreetcarはお手の物。車内にはエコバックを持った人たちが乗ってくる。
予想通り、ファーマーズマーケットの最寄の駅で下車した。

ポートランド州立大学

ポートランド州立大学

大学がこうして身近に開放されることはとっても良いことだ。
朝一で来たつもりが、既に多くの来場者で賑わっている。

多くの人で賑わう会場

多くの人で賑わう会場

ファーマーズマーケットは、五感で私達を魅了する。
色とりどりの果物や野菜、オーガニックの加工食品、香ばしいパンやビスケット。
それぞれに個性があって、ついつい足を止めてしまう。

彩り豊かなイチゴ・ラズベリー

彩り豊かなイチゴ・ラズベリー

新鮮な野菜

新鮮な野菜

オーガニックのジャム

オーガニックのジャム

パン・ビスケット

パン・ビスケット

見ているとお腹が減ってくる。早速朝食探しだ。
マーケットにはいろんなお店が出店しているが、木製のセンスあるカートに目が止まる。
クレープ屋のようだ。このクレープが大当たり。とっても美味しかった。

朝食に食べたクレープ屋さん

朝食に食べたクレープ屋さん

お店が所狭しと立ち並ぶ一方で、ゆったりと休憩できる芝生広場がある。
この空間がまた気持ちの良いこと。

芝生でゆったりとくつろげる

芝生でゆったりとくつろげる

私達と同じく朝食を食べる人たち、はしゃぐ子供達を見守る親御さん、
様々な楽器で演奏するアーティスト達。
特別に「イベントのための」空間を作らずに、このままの気持ちの良い空間を活かす。
ファーマーズマーケットが醸し出す空気感が、全体的に統一して広がっている。
何気ないことだけど、とっても大切なことだ。

中庭では、生産者の食材を活かし、料理人による調理のワークショップが開催。
いわゆる一部の人たちの、お固いものになりがちな教室を、オープンな場でやる
この発想がとっても新鮮で面白い。

シェフによるワークショップ

シェフによるワークショップ

気分がゆったりとする土曜日の朝。少し散歩でもしよう。

大学からウォーターフロントパークへ

大学からウォーターフロントパークへ

ウォーターフロントパークは、ジョギングする人や散歩する人で賑わう。

Morrison Bridge

Morrison Bridge

気持ちの良いウォーターフロントパーク

気持ちの良いウォーターフロントパーク

地元の人から、土曜日の朝にウォーターフロントパークでマーケットがあるよと
教えてもらったので行くことに。既に会場はたくさんの人で賑わっていた。

ここはファーマーズマーケットと違って、「ザ・お祭り」って感じの雰囲気。
子供連れも多く、わいわいがやがやと。
小さなステージでライブやショーが行われ、会場内には屋台や雑貨屋、絵画・写真、
中にはタトゥー体験まで、バラエティー豊かなお店が出店している。

Saturday Market

Saturday Market


マーケットには様々なお店が並ぶ

マーケットには様々なお店が並ぶ

Burnside Bridgeの近くで開催されているため、ランドマークの看板には撮影客も。
ミーハー心に火が付き、私達も記念撮影を。

ランドマークの看板を見上げる。

ランドマークの看板を見上げる。

イベント会場をぐるっと一通り見て歩き、会場を抜けてダウンタウン方面へ。
特にあてもなく歩いていると、ユニークな建物やショップを発見。
壁面にペイントされた自転車屋のサイン、ビィンテージショップの玄関に敷き詰められた
タイル、鞄屋さんのショーウインドウに飾られたレトロなポスター・・・
さりげないけど、こうした個店の意識やセンスが、無意識に感じ取る街の気配に繋がる。
ポートランドには、こうしたレトロな設えがあちこちにあって、それが集合体となって
街のイメージになっている。公と民、どちらのアプローチも街には必要だ。

建物壁面にペイントされた自転車屋のサイン

建物壁面にペイントされた自転車屋のサイン

玄関前にあしらわれたタイル

玄関前にあしらわれたタイル


鞄屋さんのディスプレイに飾られたレトロなポスター

鞄屋さんのディスプレイに飾られたレトロなポスター

夕方に向かうNorth Eastへのバスのアクセスがわからない。
困ったらひとまずPioneer Squareの観光案内所へ。
偶然にも広場では、サンドアートのイベントが。
近づいてみて見ると、完成度が低い・・・ま、良しとしよう。

SAND IN THE CITY

SAND IN THE CITY

今回の旅で不便だと思ったことは、ガイドブックにも観光案内所にもバスの路線マップが
ないということ。ポートランドを隅々まで楽しむためには、バスの路線図は必須だ。
結局は、観光案内所に掲示してある路線ポスターをカメラに記録し、それを頼りに
バスの系統を調べ、目的地へと向かった。
(おかげで、ポートランドのバス網はほぼマスター)

今日のディナーは、LE PEGIONと同じく、創作料理で人気の「NED LUDD」。
周辺はあまりお店もなく、ひっそりと佇んでいる。

NED LUDD

NED LUDD

ここでも、サラミとチーズのプレートを。
量が結構多いから、この1皿でかなりお酒が進んでしまう。

シェフのオススメ

シェフのオススメ

日本のコース料理だと6−7皿出てくるけど、この量が出てきたらもう無理だ。
結局、あと1皿メインディッシュを頼んだらお腹いっぱいになってしまった。

このお店にはテラス席が設けられていて、お客さんは気持ちが良さそうだ。
テラス席にしておけば良かったと少々後悔。

気持ちの良いテラス席

気持ちの良いテラス席

昨日行ったブリュワリーもそうだったけど、屋外で食べる「時間・空間」って素晴らしい。
こんな時間が過ごせる週末だったら、きっと心も体もリセットされる。
自然要素が少ない都心部でも、工夫次第でこうした緑豊かな空間がつくれる。

この次に行ったお店で、テラス席を選んだことは言うまでもない。

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