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唐津のデザイン関連の仕事でお世話になっている
唐津出身のクリエイター・先崎さんからお声かけいただき、
今年の夏から始まった「唐津・土の文化体験プロジェクト」。

「土」をテーマに、農業や器、建物、食べること、といった
唐津に根付いてきた暮らしやこれからの豊かな未来のあり方を
「体験ツーリズム」として形にし、伝える挑戦です。

健太郎窯、中野陶痴窯、三藤窯、濱崎快素さんによる4人の唐津焼陶芸家、
唐津高島でコスメの原料や商品づくりを手掛けるリトコスの三田さん、
唐津観光協会さん、唐津市さんと一緒になって、プロジェクトの方向性を探り、
時には土にまつわる専門家と対話を重ねて、少しずつ少しずつ形にしてきました。

そして先日、プロジェクトサイトを公開し、モニターツアーの募集受付をスタート。
プロジェクトサイト → 唐津・土と文化
モニターツアー → 土と農と美の文化体験モニターツアー

まだまだ荒削りですが、議論する→学ぶ→形にする→検証する→フィードバックする→議論する…の
サイクルを重ね、「土」という新たな視点から唐津を体感できるコンテンツへと
磨いていければと私自身も楽しみにしています。

どうぞご期待ください!

(佐藤 直之)

3連休、1泊2日の弾丸ツアーで島根へ。
福岡から片道5時間、車でひとっ飛びしてきました。

目的は鹿児島の知人にお薦めされた千原温泉に入ること。
温泉近くに宿をとったこと以外は何も予定を決めておらず、
行き当たりばったりな旅。

偶然にも福岡のお気に入りの飲食店で扱っている島根の地酒、
玉櫻酒造を発見して訪問。
接客してくださったお母さんとしばしお話を楽しんだ後は
昼食難民と化してしまい、何も食べれずにそのまま目的地の温泉へ。

千原温泉は、わざわざ全国から訪れるだけある湯治場。
小さな浴槽には床板の下からポコポコと炭酸ガスが湧き出ていて、
大地を感じられる貴重な体験でした。

翌日は、同じ市内にある温泉津温泉へ。
ここが新たな発見でした!
レトロな街並みをそぞろ歩きするだけでもワクワクして、
コインランドリーやサウナなど、新たにリノベーションした
物件がちらほらとできております。

たまたまSNSを見てメッセージをくれた鳥取の知人によると、
温泉津は今まちづくり的にとっても熱い場所なんだとか。
予期せぬ出会いはとっても楽しい、旅の醍醐味です。

これまた鹿児島の知人に薦めてもらった薬師湯が最高でした。
大正時代に立てられたレトロな建物は、木造の洋風建築で素敵。
温泉は言うまでもなく泉質、雰囲気バッチリで、お風呂上がりに
屋上へ上がると、そこはフィレンツェの街並み。
石州瓦で統一された街並みが一望できるのです。

そして最後に立ち寄った石見銀山。
世界遺産だけあって観光客がたくさん来ておりました。
本当はゆっくりと街歩きをしたかったのですが、
大学の後輩から薦めてもらった「郡言堂」に絞って来訪。

ここがまた素敵なんです。
いくつも書籍を出しているオーナー夫婦が始められたお店は、
もういちいちセンスが良くて。
特に、中庭の作り方、古民家の手の入れ方は素晴らしかった。
ずっと居たくなる、最高の居心地でした。

これまで週末旅といえば九州が多かったけど、
こうして足を伸ばしてみるとまだまだ素敵な地域がたくさんありますね。
たくさんの発見、学び、癒しがある旅になりました!

英気を養って、今週の出張ラッシュに励みます!

(佐藤 直之)

道中に立ち寄った玉櫻酒造

千原温泉、泉質、雰囲気ともに訪れる価値あり。

温泉津はレトロな街並みで歩くのが楽しい

ユニークなリノベーション事例

コインランドリーにリノベした物件

温泉津にある薬師湯はレトロな建物で一見の価値あり

薬師湯の屋上から見た景色はまるでフィレンツェ

石見銀山の街並み

郡言堂本店

郡言堂の空間はとっても居心地が良い

先週末の土日、最高の天気に恵まれて、
上天草市で釣り&観光モニターツアーを開催。

市役所、地域おこし協力隊、地元の事業者さんと
しっかり準備してきたこともあって、
事故や遅延もなく無事に終えることができました。

今回参加するみなさんはほとんど釣りをしたことがない、
けど釣りに興味がある3組の家族連れにご参加いただきました。

午後の数時間の体験で釣れるかどうか心配していた
遊漁船体験は杞憂に終わり、どのご家族連れもたくさん釣って
大満足(ウッキー船長、釣りサポーターの手腕が存分に発揮)。

釣った魚の捌き方レクチャーでは、親よりも子供が興味津々で、
自ら体験したいと嬉しい反響が。
自分達で釣ったキスの天ぷらや塩焼きは、言うまでもなく絶品。
夜の懇親会ではご参加いただいたご家族と、あれやこれや
いろんな話に花を咲かせることができて楽しい宴になりました。

普段泊まる事のないトレーラーハウスは子供達に大人気だったようで、
翌日の朝にはパラセーリング体験とイルカウォッチングの二手に分かれて
上天草ならではの観光体験を味わっていただきました。

疲労が残る中で開催した最後の参加者へのインタビュー調査は、
お子さんがいる家族として共通の価値観があったり、家族ごとに
旅の目的や時間の過ごし方が違ったり、釣りと観光をシンクロさせる
ためにはどんなサービスやオプションが必要だったりと、
貴重なご意見をたくさんいただくことができました!

参加者の皆さん、本当にありがとうございました!
いただいたご意見を踏まえて、きちんとフィードバックしていきます。

モニターツアー第2弾は、10月末に開催。
アウトドアを趣味にするアクティブなご夫婦やご家族をお招きし、
釣り三昧の体験をしていただく予定です。

私も釣りがしたくなってきた。
今年中には釣り竿を買いたいなー。

(佐藤 直之)

釣具店でのレクチャー・見学

遊漁船釣り体験の様子

魚捌きに興味津々の子供達

釣ったキスの天ぷら

釣った魚で塩焼きBBQ

パラセーリング体験

イルカウォッチング

参加者へのインタビュー調査の様子

地域活性化の仕事をしていると、常に「集客」のことが話題に上がる。
確かにお客さんに来てもらって、地域に足を運んでもらうことは
とっても大切なことだけど、でも「集客の質」ってあると思います。

誰でも来てもらうことが正しいとは思いません。
何かのきっかけでその地域のことが好きになったり、
他の地域よりも「あの地域が好き」って言える地域との
コミュニケーションが生まれることはとても素敵ですよね。

でも、何かを無料でもらえるとか、誰か芸能人に会えるとか
いわば「お得感」で来てもらうことは、果たして地域のために
なるんだろうかと常々疑問を抱いています。

その方が手っ取り早いというか、楽なんです。
一時的にはたくさんのお客さんが来てくれて、賑わって、
「おー、上手くいったね」って満足感は得られます。

でも、その「お得感」だけで来た人が果たしてその地域の
ファンになってくれるかというと甚だ疑問が残ります。

観光まちづくりの仕事をしていると、あまりプライベートで
行ったことが無かった地域とご縁が生まれて、
地域の方々とお話しする中で「お!」って気づかなかった
魅力を教えてもらうことが多々あります。

私たちの仕事は言わば地域のことを地域の人から教えてもらって、
一般的なメディアやSNSでは気づかないディープな地域の魅力を
教えてもらって、発掘して、それを具現化するお仕事なんです。

だから、私たちが知り得たそのディープな魅力を、
何かのきっかけで好きになってくれる人たちに伝えたいと思うんです。

少しずつその魅力が伝わることだったり、地域の人たちと触れ合うことで
好きになるきっかけが生まれたり。ゆっくりじっくり、それが本当の意味での
ファンづくりだと感じている一方で、「たくさんの人たちに来てほしい」と
いう「集客」に対する要望が地域から、行政から聞こえてきます。

何年もかけて地道に地元の人たちと話し合って、発掘してきたその価値が、
「集客」という魔法の声で、別の次元に移ってしまう。

もう一度言いますが、「お得感」を出せば楽なんです。
テレビで見たあの芸能人が来る!となると、それはその地域に魅力を感じて
ではなく、もう別の目的になってるんです。
そのイベントは集客的に成功なのかもしれないけど、それまでに積み上げた
地域の魅力の底上げには、また蓋をしてしまうことになります・・・

急がば回れ、そう思うんです。
これまで「集客の量」に惑わされた歯痒い経験のたびに、
とても悔しい思いをしています。

私たちは、決して「集客の量をもたらすプロ」ではありません。
ゆっくりじっくり、長い時間をかけてファンを作っていく地域と
観光まちづくりの仕事をしていきたいと思う今日この頃です。

(佐藤 直之)

9月から11月は出張やモニターツアー、プライベートの
キャンプでほとんどの週末が埋まっております。
そう、秋は季節的に食材的にアウトドアアクティビィティ
にうってつけで、私達にとってのアクティブシーズン。

その矢先、9月最初の台風到来でようやく予約が取れた
人気のキャンプ場は泣く泣くキャンセルし、
この3連休に予定していた上天草のキャンプ&釣りの
モニターツアーは最強クラスの台風到来で延期に・・・

9月の九州、台風で振り回されてばかり(涙)
リスケの対応を考えると、もう勘弁してほしい・・・

(佐藤 直之)

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