|

Roots

blog

昨日は唐津市の景観まちづくり専門家委員会へ。
1年ぶりの開催。

城内地区・曳山通りの景観ガイドライン策定委員会の
委員長を拝命してから、かれこれ5年近く唐津市の景観まちづくりに
関わらせていただいています。

今回の景観まちづくり専門家委員会は、唐津市が実施する公共事業に
対して、それぞれの専門家の立場で景観的な助言をするというのが目的。

土木の景観を専門とする九大の高尾先生、建築を専門とする佐賀大学の後藤先生、
地元で歴史まちづくりの推進を図る「まちはミュージアムの会」の河内野代表、
そして私。

私はどちらかというとまちづくりの畑ではありますが、地域のブランディングや
プロモーションを担うこともあって、主にグラフィックやサイン回りのアドバイスを
期待されています。

昨日は、昨年度助言をした整備事例と今年度整備予定の現場を専門家・市役所職員で
見てまわり、現場であーだこーだと協議しました。

高尾先生は、長崎市で景観専門監をされているので、現場でのハンドリングや
助言がとても的確でわかりやすく勉強になりました。

コストや工期が限られており、事業の性質上も景観ありきではないものもあったりで、
最大限の理想を実現できるわけではありませんが、唐津市の持っている景観的な
ポテンシャルを生かし、景観ガイドラインに沿ったぶれない事業推進、
景観的な面的広がりを視野に、少しでも景観的に工夫・改善が図れることを目指します。
アウトプットは少しわかりづらく地道ですが、そうした小さな積み重ねがジャブのように
効いてくるんだと思います。
公共事業に寄り添いつつ、とても大切なステップです。

緊急事態宣言になって、どこにも行けない日々。
地方の出張もことごとくストップがかかって、
1年前の緊急事態宣言と同じ引きこもりの生活が
続いています。

こんな時だからこそ、これまでずっと貯めておいた
「観たい映画リスト」を引っ張り出してきて、
ネットフリックスやアマゾンで見れない昔の映画や
名作のDVDを借りてきて毎日のように観ています。

まちづくりの仕事をしていると、関連する書籍や雑誌を
読むことが多いですが、全然畑違いの映画や本に触れて、
新たな感性や教養を養うこともとても大事で、
意識的にそういう時間を取るようにしています。

映画とまちづくり、一見すると全然関係ないように思えますが、
地域や人々の生活、文化、生き方を学ぶ上ではたくさんのヒントで
溢れています。

思い出すのは、学生時代に挑んだ建築コンペ。
大阪駅の北ヤードの国際コンペに、九州芸工大学の建築学科と
共同でトライしたのですが、私の大学の師匠と建築学科の先生の中で
「ブレードランナーの映画のあの光景を表現できないか」と
アイデアフラッシュが出たことがありました。
(当時はその映画を見ておらず、全然ピンときませんでしたが・・・)

そういう街の空間をイメージする上で、映画は過去から未来まで、
いくつもの時代設定があって、テーマに合わせた世界観が表現されている。
どういう街を、どういう空間を創造するか、という問いに対して、
映画で見た景色というのも1つのヒントになるのです。

地域や外国の歴史や文化についても映画から学ぶことは多い。
日本映画でいえば、小津安二郎の映画は名作です。
家の中から見える景色や日常の風景、東京との対比、
尾道という地域の日常がそこには浮かび上がってきます。
外国の映画を見ると、一神教や貴族社会、差別と、
宗教観や文化の違いが日本とは大きく異なり、
描き方1つでもその国のバックボーンがよくわかります。

最近意識的に選ぶ映画としては、家族にまつわるものが多いです。
強烈な家族観として影響を与えた映画は、なんと言ってもゴッドファーザー。
血の繋がった家族はもちろんのこと、コミュニティというか、契りを交わした
「ファミリー」の絆はとても強く、裏切りがあった場合には家族だろうが
容赦ない。外国のギャング映画はこの傾向が強いですが、中でもゴッド
ファーザーは私の中では印象に残る映画です。

最近家族映画の対比として面白かったのが、日本でも話題になった
「万引き家族」「そして父になる」の是枝監督の映画と、
アカデミー賞をとった韓国映画の「パラサイト」、
そして「わたしはダニエルグレイグ」「家族を想うとき」を
作ったイギリス人ケンローチ監督の映画。

どの映画も貧困な家族に光を当てた映画ですが、
描き方がそれぞれ異なるし、その国の家族観や生き方が色濃く
反映されている点で、学ぶこと、気づかされることがありました。

日本の1地域のまちづくりに取り組む中で、その地域の歴史や文化
だけでなく、日本という国の風土や風習、外国との対比、
人間としての生き方と、自らのルーツを知り、他地域との対比の中で
地域を深掘りする視点がますます必要になってくるのではと思います。

取り留めもない話になりましたが、これからもたくさんの映画を
観て大きな世界を知り、自らの教養と視野を広げていきます。

(佐藤 直之)

最近めっきりキャンプの虜になってます。

きっかけは、宮崎県高原町の御池キャンプ場を
核とした観光振興のお手伝いをした数年前から。

コロナになって、密を避けられる場所・楽しみ方として、
キャンプが最近人気を集めています。

キャンプの魅力といえば、なんといってもその土地の
自然や景観と一体になれることです。

里山のそよめきや鳥のさえずり、川のせせらぎ・・・
日頃の電子音からは距離を置いて自然の恵を体いっぱいに
感じることができる。

山の中、川のそば、海の近くと、その土地ならではの
自然を感じ、その土地ならではの楽しみ方ができる。

2地域居住がしたいという思いは数年前から。
現在居住している福岡からの距離感や自然環境、景観、
そして住まうための建物、実現するためのコスト、
生活を楽しむための地域コミュニティ・・・

考えれば考えるほどにこれ!と言える
贅沢な条件というものはないもので、
何よりもネックになっていたのが理想なライフスタイルを
手に入れるための建物をどうやって見つけるか、手を加えるか。

自分たちが理想とするデザインや景観の建物があるのか。
築年数の経過した建物だとリノベーションに費用がかかるし、
新築建てても同じ話。自分達が年を重ねていったときに、
今と同等の居住エリアが必要なのか・・・
といった建物の問題が常に付き纏って来るなぁと悩んでいました。

でも、キャンプはどうだろう。
仮設の住処だし、それなりのテントを買ってもコストはかからない。
テントを畳んでしまえば、元の自然の状態に戻ってくれる。

そう考えると、眺めの良い景観を楽しめる土地さえあれば、
好きな時にテントを持って楽しめることができる。
私たちが理想とする2地域居住が手に入るのではないか。

近くに温泉と美味しい地元食材が手に入る産直施設があれば、
もう言うことなし。水とお手洗い機能さえ整えることができれば、
あとはなんとかなる。

もし地域の人達が管理が行き届かない耕作放棄地や
空き地があれば、地域の課題解決にもつながる。

もしずっとテント泊だと疲れるなーと思ったら、
少しずつお金を貯めてそんなにコストをかけずとも
ウッドデッキと最低限の機能を満たす小さな小屋を作れば、
快適な2地域居住が実現できるし、
増築・減築することで時代にあった暮らし方ができる。

これまでに行ったことのあるキャンプ場の写真を改めて
見てみると、それぞれの地域で素敵な景観や自然環境、
特徴があります。

こないだ行った高知県のキャンプフィールドは、
川のポテンシャルという意味では個人的にはナンバーワン。
景観で言えば、御池のキャンプ場や唐津の友人陶芸家の工房は
良かったし、すぐ近くで泳いだり遊べたりする自然環境で言うと
白浜キャンプ場やおち仁淀川は良かったなぁ。
アクセスで言えば五ケ山、池の山キャンプ場、
食材や温泉を含めた周辺環境でいうと中瀬草原、御池キャンプ場、
唐津のキャンプ場は良いですね。

キャンプ場に生活するわけではないけど、いろんなキャンプ場で
実際に利用体験することで、どういう環境や景観が望ましいか、
どういう設備や体験があったらより快適か、という視点で
まちづくり的な学び、自らの2地域居住先に求める条件のヒントになる。

九州各地にはその土地にしかない景観や自然環境、食、文化がまだまだ
残っている。その固有の価値を、こうしたキャンプや滞在によるリアルな
体験を通して発信する、磨いていく、守っていくことができて、
なおかつ自らの2地域居住の実現にも繋げて行きたいと強く願っています。

どなたか良い地域・土地がありましたら情報ください!

(佐藤 直之)

白浜キャンプ場(長崎県佐世保市)photo:Koichiro Fujimoto

中瀬草原キャンプ場(長崎県平戸市)

いろは島キャンプ場(佐賀県唐津市)

友人陶芸家の工房(佐賀県唐津市)

モンベル五ケ山ベースキャンプ(福岡県那珂川市)

池の山キャンプ場(福岡県八女市)

御池キャンプ場(宮崎県高原町)

スノーピークおち仁淀川キャンプフィールド(高知県越智町)

スノーピーク土佐清水キャンプフィールド(高知県土佐清水市)

あっという間に連休が終わりました。

以前のブログでもお伝えしていた通り、
連休からちょっと時期をずらして、
アウトドア・サイクルツーリズム関連施設の
まちづくり視察へ行ってきました。

コロナの感染拡大が気になるところでしたが、
連休前はまだ福岡も今のような切迫した状態ではなく、
視察先の地域も落ち着いている状況でした。

移動も自家用車で密を防ぎ、手洗いうがい消毒の徹底、
密な空間での飲食や会話を避けて対応を図りました。
結果的には、どの視察先でも「ほぼ貸切状態」であり、
安全にじっくりと見て感じることができました。

大分県別府市からフェリーで四国へ渡り、
高知県内の2つのキャンプ場を視察・体験した後、
しまなみ海道を渡って尾道へ。
ずっとずっと行ってみたかったサイクルツーリズムの新拠点、
ONOMICHI U2での視察・宿泊や商店街・古民家再生、
福山市に移動して「禅と庭のミュージアム」を視察。

どの地域も期待以上で、自然との調和・共生のデザイン、
アウトドアコンテンツの作り方や料金、
倉庫のリノベーションのあり方や機能配置、
サイクルツーリズムのコンテンツ、和文化の体験と、
1つ1つに学ぶことがたくさん。

ユーザーとしてのリアルな体験の蓄積が、
実際のまちづくりの現場で生きていくと信じています。

しっかりとインプットして、今日から本格始動!

(佐藤 直之)

地元に大人気の別府路地裏の友永パン屋

スノーピーク土佐清水キャンプフィールド

貸切状態でのBBQ

高知ならでは鰹を堪能

スノーピークおち仁淀川キャンプフィールド

しまなみ海道で立ち寄った瀬戸田のお土産屋

ONOMICHI U2 外観

ONOMICHI U2 物販・飲食スペース

ONOMICHI U2 宿泊スペース

尾道の隠れた名店BISOU

BISOUの料理はどれも絶品でした!

禅と庭のミュージアム・パビリオン

禅と庭のミュージアム・パビリオン

年度はじめの4月。

昨年度業務の報告書納品だったり、
今年度のプロジェクトの準備や事前打合せなど、
なんだかんだあっという間に時間が過ぎました。

「住んでよし訪れてよしの観光まちづくり構想」に
認定されている佐世保市江迎地域のプロジェクトも
2年目に突入。

昨年度はコロナで十分に活動ができませんでしたが、
江迎の観光コンテンツのコンセプト(宿場町アップデート)を
しっかりと定め、江迎の財産である景観のガイドライン作成、
宿場町アップデートの中核となるおおたやのリニューアルなど、
1年かけてじっくりと計画作り、資源の磨き上げをしてきました。

今年度は、できることを「アウトプット」する1年に。
活性化協議会、地元企業・プレイヤー、行政機関、専門家が
しっかりとチームを組んで、種から芽を出せるように。

弊社はプロジェクトの全体監修・コーディネート、
そして地元が主体となった体験観光コンテンツづくりに
尽力してまいります。

(佐藤 直之)

先日のお土産試食会の様子

Copyrights